直訴

昨日、帰りに社長と一緒になった。
ビールを奢ってくれるというので、ノコノコついて行った。
半分は社長の愚痴。
会社経営の辛さ、家に行っても奥さんと会話無し。
その反面、ひたすら孫自慢。
社長の奥さんは、初孫なのに可愛いとは思わないというそうだ。
今1歳半の女の子なので、誰がみてもかわいい盛りだと思うけれどな。
娘に頼まれて時々、子守りに行く（家が近い）そうだが、面倒くさいそうだ。
また、社長の家には猫がいて、子どもに猫アレルギーが出たそうだ。
それで涙を呑んで猫を遠くに捨てに行った。
そうしないと子供が遊びに来られないからだ。
それ以来奥さんはペットロス状態になってしまったようだ。
気持ちはわかるが、孫より猫のほうが可愛いという。
話を聞いていると、ちょっと変わった家庭だなといつも思う。

酔った勢いで仕事の話に持っていく。
あのM爺の退社宣言撤回について、それはないと思う。
今、人件費を切り詰めようとしているのに、効率の悪い爺はいらない。
そんなわがまま聞くなんて、会社もなめられたものだという意味のことを酔った勢いにまかせて、社長に言ってしまった。
そうしたら、社長も同じ考えだったらしく、無事M爺の復帰話は消えた。
ということは、私は忙しくなる。
それでも最初に私が立ち上げた仕事だから愛着がある。
M爺の上をいく編集をしなければ。
難しいけれど頑張らなくては。
せっかくまた、あの雑誌が私の手元に戻ってくるのだから。