1月4日は初歌舞伎。
やはり正月は歌舞伎で始まらなくちゃ。
演しものはおめでたく「廓三番叟」で始まる。
「義経千本桜(鳥居前)」「梶原平三誉石切」と続く。
義経千本桜の静御前は児太郎クン。
私が歌舞伎にのめりこんだのは父上の福助丈と今は亡き十八代目勘三郎丈の二人の立ち姿が美しくて、それからファンになった。
あんなにきれいな立ち雛はないとその時おもった。
福助丈はもう舞台に立てないのだろうか。残念だ。
児太郎クンもまだまだ若い。若さが勝ってしまうところだが、よく頑張っていた。
休憩時間に二階に上がってみる。
上から見るお正月もいいものだ。
このにぎにぎしいなかでの最後の演目は「茨木」ツナ
伯母真柴実は茨木童子(鬼)に玉三郎丈。
渡辺の源次綱(甥)に松緑丈の発顔合わせ。
切り取られた腕をとり返しに伯母に化けて鬼が綱のところにくる。
だましてとり返したとたんに本性を現す。
老婆姿だが、ときおり鬼の姿を見せる、細かい演出。
鬼になった途端の隈どりのすごさと、口をカーッと開いた時の真っ赤な口の中。
そのコントラストがホラーを思わせて、びくっとしてしまう。
圧巻の最後の綱と鬼との戦いの舞。
どちらもすさまじい戦いをみせる。
最後は鬼が腕を取り返し、幕外での片手六方での引っ込みはさすが・・・という感じで、本当に堪能できた。
いい気持ちで家路につく。
やはり正月は歌舞伎だな。
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