太陽王ルイ十四世は女だった!
という奇想天外の出来事で始まった「All for One」
小池先生の久しぶりのオリジナル作品。
荒唐無稽な作品がコミカルに描かれている。
ルイ十四世は男女の双子。
一人を捨てなければならないので、女の子を修道院においてこようとしたら、間違えて男の子の方を
捨ててしまった。
そしてその子は行方不明。
そのためルイ十四世は女の子が男の子の振りをして繕ってきた。
そのルイ十四世がダルタニアンと恋に落ちる・・・・。
そこへスペイン王室との結婚が策略され、ドタバタと。
ダルタニアン(珠城りょう)は安定した演技。
心地よい歌、レベルの高いトップだ。
そしてルイ十四世(愛希れいか)は、王(男)でいるときと女に戻る時の表情がくるくると変わり、
見ていて楽しいし巧い役者だと思う。
歌もいいし、久しぶりの可愛らしい実力派娘役だと思った。
また衣装がお洒落。
銃士隊の制服はなんとマントにいたるまでデニム。
ダルタニアンなどは、オフの時はダメージ・ジーンズ。
マザラン枢機卿による妨害があったりしても、結局双子の男の子が見つかり、
本当のルイ十四世として認められ、ダルタニアンとルイ十四世(女の子)の恋は
ハッピーエンドとなる。
あり得ないストーリーだけど、組のレベルが高いので、楽しくていい作品だった。
やっぱりトップの実力が組を引っ張ていくのだと思う。
そして社交ダンスに例えれば、この組のリーダーは(トップ)はいいパートナー(娘役)を得たと思う。
だからいい作品ができる。
で、お約束の一言。
やっぱり宝塚は楽しい!
今回公演のスイーツ