庭で雑草はみな枯れ、枯れ野原?となっていました。
これは大判草、銀扇草などと呼ばれるルナリアの銀色の平たい大判(実)で、種がこぼれ落ちたあと、実に穴が開いてしまっています。
ルナリアは20年以上前にロシアみやげに友人からもらった種を庭に蒔いて以来、春に花を咲かせています。
花が終わるとぺたんこの円形の実の中で種子を実らせます。
秋にかわいて銀色になった大判の実からこぼれた種が庭のあちこちに芽を出し、育って・・・
今年もあちこちで育っています。
20数年通いつづけた夫によれば、一年間育ったこれらの苗も全部が冬を越えられるわけではないそうです。でも必ず冬を越える苗はあちこちに残って、春になると大きくなってきて4月下旬には鮮やかな赤紫の花を咲かせます。
ルナリアの学名は Lunaria annua L. です。「属名のLunariaはラテン語で月を意味するlunaに由来し、果実の形状を月に例えたものである」とウィキペディアにあります。ルナリアの名もそこからつけられたのですね。ロマンチックな命名ですね。この学名をつけたのは属名と種小名で植物を分類する方法(二名法)を考え出したリンネです。ルナリアはリンネが初めて二名法を使って植物を記した『植物の種』(1753年)に載っているそうです。(リンネは自分の好きな植物に学名Linnaea borealis L. と自分の名をつけ、和名もそれにならってリンネソウと名づけられました。こんな逸話からしてもリンネはロマンティストですね。リンネソウを手にしたリンネの肖像はここ★のエピソードにあります。学名のうしろのL.は学名の命名者がリンネの意味です。)
来年はルナリアも季節を追って報告しますね。
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