goo blog サービス終了のお知らせ 

まいぱん日記

身近なあれこれ、植物のことなど

今年の正教会の復活祭(パスハ)は5月1日

2016年04月26日 | ロシア
今年の正教会の復活祭は5月1日です。
御茶ノ水のニコライ堂(東京復活大聖堂教会)で正教会の復活祭(復活大祭)の儀式を見学することができます。
もう10年以上前に友人と前日夜おそくから復活祭当日の朝3時ころまで見学したことがあります。始まる前には庭で信者の方たちが復活祭になくてはならないクリーチという円筒形の菓子パンや凝った模様で色づけをした卵などを売っていました。卵は2000円もして悩んだのですが、両方とも買ってきました。不思議なことに卵は中身がはいっているようなのに、数年たっても腐りませんでした。なにか加工しているのでしょうか。

今年も行ってみたいと思っていますが、なにしろ、夜中ですから、どうなりますか。

ニコライ堂のホームページから。

※ (30日)20時半に大聖堂を開けます。

◆ 復活大祭(パスハ) ◆
30(土) 23時半 夜半課

5月(2016)
◆ 復活大祭(パスハ) ◆
1(日) 0時 早課・一時課・聖金口イオアン聖体礼儀・・・・




復活祭は春分のあとの満月直後の日曜日と決まっていますが、今年はおそい方です。

今頃がどんな時期か昔の農民暦(民間暦)を見てみましょう。

4月28日(旧4月15日)プード
「聖なるプードの日に保管場から蜜蜂を引っ張り出せ」
古くはカリーナ〔セイヨウカンボク〕とナナカマドの芽で薬酒を造った。

4月29日(旧4月16日)イリーナ
ハンノキが花を咲かせる。

4月30日(旧4月17日)ソシマ・プチェーリニク
蜜蜂(プチョーラ)の巣箱を養蜂場に出す。

5月1日(旧4月18日)コシマ
「コシマにニンジンとビーツを蒔け」


ハンノキが花房を垂らして咲き、森じゅうに花粉をまき散らして、地面を黄色く染め、春の到来を告げます。もうミツバチの巣箱を野外に出しても、大丈夫。
農民たちは苗床に野菜の種を蒔きはじめます。


 
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年もヒバリのパン(ジャーヴォロンキ)

2016年03月29日 | ロシア
日曜日の例会にIさんが今年もヒバリのパンを焼いてきてくれました。



古くからヒバリパンは3月22日(旧暦3月9日)2度目の春との出会いの祭日に焼きました。
この日は教会の暦で「40人の殉教者」の日なので、民間ではソーロキ(40)とかジャーヴォロンキ(ヒバリ)といい、練粉で40個のヒバリを焼いて、春に呼びかけました。

(今のヒバリパンと昔の様子などの画像は → ここ

 
言い習わしに「四〇人の受難者の日にヒバリ飛来」というのがありますが、モスクワ郊外の19世紀~1970年の観察によれば、ヒバリが飛来するのは平年3月28日だそうです。
温暖化で今はもう少し早く22日あたりかもしれませんね。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「白い日」

2016年03月16日 | ロシア
ロシアの≪今日はなんの日≫のサイトで「3月14日」を見たら、いろいろある中に「日本では白い日」とあります。
「えー、白い日ってなんだろう?」と検索してみました。

ウィキペディアにありました。 ここ
 
ご丁寧に日本語まで書いてあります。
「ホワイトデー」ですって。
にぶい私は「白い日」がホワイトデーだとは思いつきませんでした。
英語版なども参照したのでしょう、義理チョコ、本命チョコ、三倍返しなんて言葉までのってます。
こうした言葉、あまり耳にしなくなりましたね。 



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロシアの民間暦の今日(春を開く日)

2016年03月14日 | ロシア
3月14日(旧3月1日) エフドーキヤ 大きな祭の日
中世ロシアではこの日が新年のはじまりでした。そのため十九世紀になっても、この日は働かないなど、エフドーキヤにちなむ習俗や予兆がたくさん残されていました。

春を開く日。
村々によっては娘と子どもたちが屋根や小丘といった高いところに登り、最初の「春への呼びかけ」をしました。
また多くの土地で農民たちは森から大枝を運んできて、「春が暖かくなるように!」と家で焚きつけました。


 この日の天気は夏の天気と同じ。

「エフドーキヤから晴れれば、夏中晴れて暖かい」

「雨のエフドーキヤなら、雨がちの夏」

「エフドーキヤに屋根から滴が落ちてくれば、暖かな夏」

「エフドーキヤの日が晴天なら、キュウリとチチタケ(キノコ)豊作」

「エフドーキヤに水なら、エゴーリイ(新暦5月6日)には草がある」


-
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の始まりはミヤマガラスの飛来

2016年03月13日 | ロシア
現在、八王子の気温は9℃です。
モスクワはというと、-1℃。さすがモスクワは寒い、とはいえ、今年の冬は暖冬だったようです。

ロシアで春の始まりのしるしはミヤマガラスの飛来とされ、言い習わしにも「ミヤマガラスは春を開く」とあります。
モスクワ郊外で平年3月12日。
ちょうど今頃ですね。日本だってこんなに寒いのにロシアはまだまだ雪も降る寒い時期です。

ミヤマガラスが大群でやってきて、巣作りする風景は19世紀の画家サブラーソフが描いています。
「ミヤマガラスの飛来」(1871)です。

ちなみに19世紀の終わり、ヨーロッパでは貧しいひとたちはミヤマガラスを食べたそうで、ドイツでは樽に塩漬けしたんだとか。ロシアはどうだったんでしょうね。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロシアの民間暦の今日

2016年02月29日 | ロシア
2月29日 カシヤーン

民間でカシヤーンはあらゆる不幸のシンボルであった。

「カシヤーンが家畜を見れば家畜は死に、木を見れば木は枯れる」

閏年は凶。

 新暦は旧暦に13日足しますから、カシヤーンの日が今日というわけではないです。
 閏年の3月13日の次の日がカシヤーンということになりますね。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロシアの民間暦の今日

2016年02月12日 | ロシア


2月10日(旧1月28日)エフレムの日 

ダマヴォイ(家の精)の名の日 中世ロシアでは農婦たちがそれぞれの家でダマヴォイのために粥をつくって、ご馳走する日だった。みなが寝静まるとダマヴォイは食卓について、ご馳走を食べると信じられていた。
もしダマヴォイにご馳走しなかったり、粥がダマヴォイのお気にめさなかったりすると、家の中で物がなくなったり、面倒がもちあがることになるのだった。


エフレムの日には家でどんな虫、たとえばゴキブリや南京虫やコオロギを殺してはならない、そうでないとダマヴォイが怒る。

   エフレムに風なら、雨がちの年


コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セイロンベンケイ

2016年02月03日 | ロシア
花材にセイロンベンケイを使うつもりの花展がだんだん近づいてきました。
最初の案はどうやってもうまくゆかず、ギブアップ。

月曜日カルチャーセンターの教室に先生が梅の枝と花器を持ってきてくださいました。(先生におんぶにだっこ)



花器の表面に両面テープを貼って、そこにセイロンベンケイの子どもを貼りつけます。


花のついた枝は持って帰る時折ってしまったので、まだあるかどうか、2階にいって、確認しました。
ありました~。



万一の場合、これも使えそうです。



ひと安心です。


ロシアでセイロンベンケイは室内の観葉植物ですが、民間薬としてよく使われています。なにしろ「ドクトル(ドクター)」ですから。(アロエは「医者いらず」です)
セイロンベンケイの葉をつぶして自分で採った汁(ソーク)とビン入りで売られている汁。→ここ

私たちはすぐ買うことを考えますが、ロシア人はけっこう自分で作ります。(おしゃれな自家製石鹸など、今流行っているみたい)

薬用植物のHPに、セイロンベンケイの汁入りの化粧クリームの作り方というのがあって、油に汁を混ぜる。豚の脂に混ぜてもよいとあるので、びっくり。
さすが、ロシアです。


20年以上前にロシア人から教えてもらったアロエクリームの作り方、のせておきますね。
ソ連時代の女の人は美容やおしゃれに時間をかけるのをいといませんでした。

 <エレーナさんのアロエ化粧クリームの作り方>

  材料A 
   好みの化粧クリーム  一〇〇グラム
   樟脳油        茶さじ 一
   ひまし油       大さじ 一
   ビタミンEとD    一〇~一五滴
   アロエの汁      茶さじ 一
   (アロエは前もって黒っぽい紙に包んで冷蔵庫の下段に一四日間置いておく。)

  材料B  
   植物性オイル     適量
① 材料Aを全て陶器の容器の中で混ぜる。
② あまり濃くないスメタナ(サワークリーム)の状態になるまで植物性オイルを加える。
できあがったクリームは、夜 洗顔後 化粧水をつけてから使用する。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロシアの民間暦の今日

2016年01月31日 | ロシア
今日1月31日(旧1月18日)アファナーシイとキリール の日

この日の厳寒(マロース)は、鼻や耳を凍傷にさせることで名をはせていた。

「アファナーシイ・ロモノース には鼻を守れ」

もっともらしい苗字のようなロモノースとはキンポウゲ科のセンニンソウ(クレマチス)属の植物のこと。
毒草で汁が皮膚につくとひどく爛(ただ)れるそうです。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

19日は主の洗礼祭

2016年01月19日 | ロシア
1月19日は洗礼祭(クレシチェーニエ)です。
氷にくりぬかれた穴(プロールビ)の中、司祭が十字架で成聖した水めがけて水着で飛び込むひとたちの聖水式の動画をご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんね。→ ここ

こうした場所がロシア中につくられます。
ときにプロ―ルビがないときは、なんて雪の上でバケツの水をかけてもらっている女性もいますね。ただ水をかぶればいいというわけではありませんから、これは聖水式とはいえないですけれどね。

なんで寒さが一番厳しいとされる日に水に飛び込むのかを知りたい方は
「聖水式」を読んでくださいね。勉強になりますよ。http://www.orthodoxjapan.jp/tebiki/kokoroe05.html

ハリストスの洗礼は水で清められるためでなく、水を清めるためなんですね。

この日の厳寒(マロース)の凄さは昔から有名です。

「どんなに寒くても、洗礼祭は過ぎた」
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1月1日の真夜中きっかりに採るネチュイ・ヴェーチェル

2016年01月03日 | ロシア
ロシアには不思議な力をもつ魔法の草の伝説があります。
そのなかで新年にちなむ、ネチュイ・ヴェーチェルをご紹介しましょう。

この草は冬に川や湖の岸辺に生え、それを採ることができるのは1月1日ヴァシリイの日の前夜、きっかり真夜中であるとされます。この草は目の見える者には見つからず、生まれつき盲目の者だけがその存在を感じとることができる。
盲目の者がこれを踏みつけると、まるでだれかが針を突き刺したかのように目が痛むという。
この草は手ではなく、口で採らなければならない。草を口にするや、盲目の者たちはネチュイ・ヴェーチェルの力を我がものとする。その力とは水上の風(ヴェーチェル)を鎮め、己も船も溺れることなく、網なしで魚を捕らえることができる。
その草はハイコウリンタンポポ(Hieracium pilosella)とされています。毒はありますが、薬草でもあります。
画像は こちら

わが家の今日のネチュイ・ヴェーチェルではなかった、セイロンベンケイです。
花が咲き始めました。



出窓はこんなです。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロシアの民間暦の今日

2015年12月25日 | ロシア
今もユリウス暦を採用しているロシア正教会のクリスマスは13日おくれの1月7日、ということはお話しましたね。

ではクリスマスの日、12月25日はどんな日だったでしょうか。

その日は「スピリドンの日」などと呼ばれていました。

 「スピリドンに太陽は夏に、冬は厳寒に(向かう)」

そう、旧暦の民間暦で12月25日は冬至だったんです。

この日の天気で新年の天候の予測がされました。
「もしスピリドンに明るい月夜だったら、新年は厳しい寒さで晴天、
   もし曇って木々に樹氷がかかっていたら、暖かくて曇天」

この日の次の日からの12日で翌年の12カ月の天気が占われました。
つまり12月26日は1月の天気と同じで、27日は2月の天気、28日は3月の天気、29日は4月の天気、30日は5月の天気、31日は6月の天気、1月1日は7月の天気、2日が8月の天気、3日が9月の天気、4日が10月、5日が11月、7日が12月の天気というわけです。

またこんな言い習わしもあります。
 「冬至に熊は冬眠している穴の中で寝がえりをうつ」


クリスマスの今日、庭で赤い実を探してみました。

チャイニーズホーリー


センリョウ


マンリョウ


タマサンゴ


けっこうあるものですね。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロシアの民間暦の今日

2015年12月14日 | ロシア
今日、12月14日は旧暦で12月1日、民間では「ナウーム」と呼ばれていました。

ナウームは「ウーム(知恵)」からきた言葉で、

昔はナウームの日から少年たちに読み書きを習わせはじめる習慣がありました。

言い習わし 「ナウームは知恵を授ける」



ロシアのなぞなぞ

ちびすけだけど、賢き道を示す
(なあに?)           (答 ペン)


木製のルバーシカ着てる黒いたましい
 (なあに?)          (答 鉛筆)

      ロシアの古いなぞなぞには最後に「なあに?」のないものがほとんどです。










コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロシアの十二月

2015年12月01日 | ロシア
   十二月

1 寒さと雪
 十二月・凍(い)て月は冬中大地をこおりつかせる
 十二月に冬は白い亜麻布を敷き、マロース(厳寒)は川に橋を架ける
 十二月は斧も釘も板もないのに橋を架ける
 十二月の吹雪は雪堆を吹き寄せる

2 冬至
 十二月は遅く明け、早く暮れる
 十二月は陰鬱な空と日暮れの早い時
 十二月から光が増すとともに厳しさ増す

3 年の終わり
 十二月は一年を終え、冬をはじめる
 十二月は新年前夜
 
4 予兆
 雪と寒さの十二月は豊作を約束する
 十年に一回暖かな十二月になる。そのときは雪さえも追い払われる
 十二月にたくさんの霜と雪の小山と深く凍てつく地面なら、豊作

十二月に冬は確実なものとなる。豊作を約束するのは寒くて雪の降る十二月である。
冬至の気象現象は来年の農事を占う手がかりとされる。クリスマス週間にも多くの予兆と迷信がある。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロシアの民間暦の今日

2015年11月22日 | ロシア

今日、

11月22日(旧暦9日)は「冬のマトリョーナ」とよばれました。

 この日から冬は本格的になり、厳寒が押し寄せるとされ、

  「マトリョーナの樹氷は厳寒の前ぶれ」

 の言い習わしがあります。



吹雪のなぞなぞ

  
野原を散歩するけど、馬ではありません、
          
自由に飛ぶけど、鳥ではありません。

(なあに?)


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする