学校教育を考える

混迷する教育現場で,
日々奮闘していらっしゃる
真面目な先生方への
応援の意味を込めて書いています。

批判ということ

2008-07-01 | 教育
最近,教育ブログのコメント欄におけるマナーが
急速に悪化しているのを感じている。

当ブログにコメントをくださる方々は,
エントリーに対して肯定的なものにしろ,否定的なものにしろ,
ほとんどすべての方が礼節を尽くしてコメントをくださっている。
感謝して拝読させていただいている。
当ブログのようなつまらないブログに
貴重な時間を割いてコメントを下さる方がいらっしゃることは
たいへんありがたいことである。

しかし,近頃,「批判」という言葉の意味を
よくご存知でないと思われる方が時折訪れるようになった。
誠に残念である。


ブログにおける批判についての私の考え方を表明しておくことも
あながち意味のないことではないのではないかと
考えるに至った。

私は次のように考えている。

1. エントリーに対する批判は,
  あくまでそのエントリーのコメント欄で行われるべきで,
  その内容を断りもなく,
  他の場所に展開することはアンフェアである。

2.エントリーに対する批判は,
  そのエントリーが用いている事実認定の過ちや
  論理展開の不整合やあいまいさ等について
  直接的かつ的確に行われるべきものである。
  批判するためには,エントリーの論旨を正確に理解する必要がある。

3. エントリーに対する批判において,
  エントリーの著者が用いていない論点を提示して
  エントリーの内容に対して反対表明することは,
  批判ではなく,異なった視点からの新たな主張である。
  これは,コメントではなく,
  トラックバックを用いるべきである。

4.エントリーの内容や著者に対する挑発,攻撃,
  憶測に基づく誹謗等は厳に慎むべきである。

匿名でやり取りしている以上,
これらのマナーは最低限守られるべきである。

教育界でも批判的思考力やリテラシーの重視を言われるようになったが,
教員が多く集う教育ブログにおける批判的コメントのレベルから見て
批判的思考力やリテラシーの教育は困難を極めるであろうと思われてくる。