学校教育を考える

混迷する教育現場で,
日々奮闘していらっしゃる
真面目な先生方への
応援の意味を込めて書いています。

教育とキーワード

2008-02-08 | 教育
教育の世界の動向を見ていると,
いつの時代にも,
教育の問題点を指摘する
キーワードが出現すると,
あたかもその教育の問題点が
極めて普遍的で重大な問題であるかのように
認識されてしまう傾向がある。

少し冷静に考えてみたい。

「落ちこぼれ」「吹きこぼれ」

学校が集団教育である限り,
成績をつければ当然トップとボトムは存在する。
ゆえに,学校がある限り,
「落ちこぼれ」と「吹きこぼれ」は存在する。
したがって,
学校が集団教育を行い成績をつけ続ける限り,
「落ちこぼれ」と「吹きこぼれ」は存在し続ける。

「学力低下」

学力を測定可能なものであると仮定すれば,
その年次推移は,向上か低下か横ばいかの
いずれかである。
戦後,「学力向上」が問題になったことはない。
「学力低下」が問題になったことはしばしばある。
したがって,戦後日本人の学力は
低下し続けていることになる。
ところで,戦争のために
学校教育を十分に受けることができなかった
いわゆる戦中派と言われる人から,
「我々は戦後,学力無し世代と呼ばれたものだ」
という話を聞いたことがある。
これはどうなるのか?

「PISA型学力」

では,いままでの学力は何型?
それより先に,
PISA型って,どんな型?
OECDがやっているわけだから
経済協力開発型とでもしましょうか。
そうするといままでの学力は,
文化教養維持型??

「詰め込み教育」

きちんと詰め込んだなら,
もう少し残っていてもよさそうですが・・・。
どうも詰め込み損ねたみたいですね。

もうこのくらいでやめておきましょう。
おあとがよろしいようで。