5月20日と21日の燃料油脂新聞
20日 石油事業実質1400億円の赤字
21日社説 「業転格差はなぜ縮まらない」
※文中の青文字がmasumi
20日、山静・神奈川版 「小規模フルの生きる道」より抜粋
流通証明書は世の中のみんなが“それは絶対に必要” “ぜひやらなくてはならない”という仕組みならば末端まですでに行き渡っているはずです。
雲の上の人たちにとっては4月1日から流通証明制度は始まっている一方で、下界の人間は日々の生活に追われています。
本当に必要なものと必要でないもの、人のためになるのかどうかを見極める力があるのです。
系列仕切りも業転連動からはじまってCIF連動。新価格体系、さらに新・新価格体系になり、6月からCIF連動。
フォーミュラーを都合のいいようにいじってきたのは、すべて元売。
自分たちが損をしないようにフォーミュラーのなかで下限値も設けた。
にもかかわらず元売も利益が出ない。
“あなたたちが下限値を無視し、安く売ったところがたくさんあったから儲かってない”といいたい。
現実に昨年の灯油は下限値に関係なく放出していたのだから。
雲の上の人たちの会話で成り立っている部分が大きいですが、それがすべてではありません。
“業転は悪だ”といっている人ほど、その恩恵にあずかっているのではないだろうかと思えてきます。
>“業転は悪だ”といっている人ほど、その恩恵にあずかっているのではないだろうかと思えてきます。
※大手特約店ほど業転と系列の値差を利用して大きな利益を得てきた過去があるようです。
**********
5月19日 ぜんせき1面 (全石連と5元売、行政も参加しての)「精販協議会本格議論スタート」より
「我々の仕入価格で恒常的に売っている。差別対価にならないのか」
「販社の実売価格は系列仕切りを著しく下回った価格で販売しており、我々地場業者はたまったものではない。放置しておけば特約店制度の崩壊につながる」
「販社に仕切価格で販売されたら自由競争にならない」
廉売地域におけるPBや販社の販売動向についての全石連の各役員からの訴えに対してー
「安売りのPB業者の近くにある販売子会社の場合、価格設定が難しくなる。ますますPB業者は増えることになる」との認識を示した。
*****
※全然答えになってない(==;
てか、答える応える気ゼロ?
・・・つまり、
「安売りのPBには販社も安売りで対抗しなきゃしょうがない。だから仕入れ優遇措置のない3者店はマークを下ろすしかないでしょう」、ってことですよね。
*****
某掲示板で「調整がない」って書かれていたのを見たけど、そのアルナシの違いは何でしょうね。
masumiさんがもし特約店の立場なら、他社買いしてるかどうかも判断基準にすると思うけど・・・・
昨日耕して畝を立てて来ました。
こうちゃんが手作業で、一人で。
一緒に作業したかったのに!
masumiさんは家の掃除(家の中ではなく殆ど家の外の溝に落ちた枯れ葉の除去)担当なのでした(--。
とりあえず手前の2畝にサツマイモの苗を植えてます。
去年食した作物の種・・・
初モノのイチゴ
みかんの花の蕾
ユキノシタ
地植えにした紅梅に実が!
まだまだちっちゃくて可愛らしい実です。
昔からの常連客のTさんはFCカードでの給油客です。
※緑文字がTさん
「このカードをもう止めるんやけど、何か安く入れる方法ない?」
※このカードというのは、会社で団体加入されているFCカード(発券店値付けカード)です。
?・・・・・!!...(汗
「何か、7月からえらい値段が上がるらしくて、値上げとかそんなんじゃなくて、何て言うか、現金で入れるのと変わらなくなるというか、そんなんで」
※値段のメリットがなくなるので、会社がこのカードの契約を止めるということのようです。
「で、代わりに安く入れる方法ないかなと思って」
(汗)(汗)(汗)(汗)
どの店も殆ど同じ値段で、サービスで競争していたような遠い昔なら、即答で『現金会員』とか『ENEOSカード』をお勧めしたのだけど・・・(汗)
こんなことがあったから・・・(汗)
「安く入れたいということであればセルフに行ってもらうのが一番です(~~;;;」
「え?いや、他にここで何かカードを作ったら安くなるとかないの?」
「今のこのカードは発券店値付けカードと言いまして(割愛)、うちで作ってもらうカードは給油店値付けになりまして、仕入れ値が高いのでおのずと(割愛)、.......安く入れたいということであれば、もうそれはセルフに行ってもらうしか・・・」
「.....あ、そう・・・」
ううぅぅぅ・・・(苦)(切)(悲)(謝)(情)
分かりますか、この気持ち。
高値の当店に、発券店値付けカードの安値と同じように“安く入れる”方法を訊かれましても・・・・
(苦しく)(切なく)(悲しく)(謝(申し訳なく))(情けない)気持ちになるのみでございます。
(涙。。。
2014年3月末・元売系列SS数
13年度は681ヵ所の純減で、2014年3月末の元売系列SS数は 2万5948ヵ所。
前年度の1289ヵ所減と比べると半減したが、681ヶ所の8割強に相当する602ヵ所が販売業者所有SS(地場3者店?)であり、厳しい競争環境によって中小系列SSの廃業や系列離脱(PB化)など、販売業者所有の系列SSの大幅減少が続いている。
(5月14日 ぜんせきより)
兵庫県石商25年度の組合員の異動
元売返却や設備撤退など廃止SSが17件
破産を含めた廃業が14件
(5月14日 燃料油脂新聞より)
*****
昨晩帰宅するなり、こうちゃんの叔母さんからの電話。
ひとしきりしゃべらはったあと、店は忙しいかと訊かれた。
適当に答えれば良かったのだけど、根が正直なmasumiちゃん。
「暇です」と答えたばかりに・・・質問攻め(苦笑
※叔母さんが赤文字
安い店にお客さんは行くから・・・
何してるの!
ならもっと安く売りなさい!
もうこれ以上は無理です。仕入が高いから・・・
いっぺんに沢山仕入れて安くしてもらいなさい!
タンクが小さいからそれも無理。新しいお店はタンクも20キロ30キロって大きなタンクやけど、うちは1番小さいタンクが4キロとかやし・・・
・・・・・ほんでも昔からの人はちゃんと来てくれてんでしょ?
まぁね・・・、でもそれも皆高齢になって車の免許返す人も増えてきてますし・・・。今、ガソリンスタンドは1日に4軒が廃業していってるような状態なんですよ・・・
あらまぁ、そうかいな・・・
ならそれならそれで1日でも長くやらないと損やね。
ね、最後まで続けなさいや!
*****
叔母さんは元気なお人です(笑)
まぁね、そのつもりですし、
それに、今日はこんなお天気(雨)なのに、お蔭様で結構お客さん来てくれてはるしね(*^^*)
「このままでは夏のズボンが入らない」と、ひと月くらい前からジョギングを始めたこうちゃん。
いつもは晩御飯の前に走りに行くのだけど、土曜日は食後に「ちょっと走ってくる」と言うので付き合うことにした。
何年かぶりで走ったのだけどちゃんと着いて行けたからこうちゃんが「よう最後まで走れたな」とビックリしてた。
多分、缶ビール1本飲んでたから走れたんだと思う。
ほろ酔いでしんどいのが分からなかったんだね(^^;
今、すんごい筋肉痛(==;
日曜日は毎度の如く、田舎暮らし満喫です(汗
クリーンデーと日役の日でmasumiさんはクリーンデーに参加。
それが終わってから自宅周りの溝掃除。
田舎の溝を甘く見ちゃいけないよ。
胸の高さまである溝に降りて、シャベルで泥をすくい上げるんだ。
・・・おかげで腕も筋肉痛(T^T)
※因みにシャベルはスコップ(移植ごて)じゃあないよ。
http://www.yukawanet.com/archives/4321328.html
アゲハチョウ
またまた屋根のメンテナンスをしているこうちゃん。
(今回はペンキ塗り)
「おーい、ちょっとそこのバケツ持って来てくれー」
(゜∇゜ ;)エッ!?
私にこの梯子を渡れとな?!
・・・どれどれ...
バケツを手に片足を乗せてはみたものの・・・
ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε=ε= ヒイィィィ!!!!( ̄⊥ ̄ノ)ノ
無理っス!!
「四つん這いになったら来れるやろ」
フル゛ンフル゛ン(>_< )( >_<)ブルンフル゛ン
絶対無理っス!!
こうちゃんは凄いなぁ!カッコイイナァ!!(やけくそ)
(・_・)o尸~~マイリマシタ~
仕切り方式変更に警戒 系列・業転の格差拡大 危惧
「どこまで我慢すれば・・・」 自問自答する3者店主
廉売攻勢にPB業者の怒り(社説)
元売販社や大手フリート量販店などの系列店の安値に小規模PB業者がお怒りのご様子です。
あなたへ DVD(2枚組) | |
クリエーター情報なし | |
東宝 |
録画してあった「あなたへ」を観た。
と言っても、大したテレビが無かったので夕飯を食べながら、食器を洗いながら、の“ながら観”です(^^;
ビートたけしの登場に、こうちゃん
「コイツ怪しいな」 「又ひょっこり現れるんちゃうん?」 「ほらみて!現れた!」
masumiさんがこうちゃんに言ったのは
「やっぱり退職後にキャンピングカーで日本縦断言うてた熟年夫婦は多いんやろなぁ」 「うちらかて早うせな。私が死んでしもたら こうちゃん後悔せなアカンようになるで」 「あ、そういえばうちのキャンパー、どうなってるんやろ?」
(部品待ちでもう2年以上修理工場に入ったままなのだ。部品は中古でしか手に入らないらしいーー;。こうちゃんは「俺はワーゲンを信用しとったのに。結局ワーゲンも他の外車とおんなじやったっちゅーことや」とお怒りデス)
そんで、masumiさんはナンバラ(佐藤浩市)のことを早い段階で気が付いていたんだけど、
「推理物が好き」と言うこうちゃんは、最後の最後まで???だったのだ。
「写真を海に流すの忘れとる」と思っていたらしい。
それでよく推理物が好きだと言えるなぁ!、と笑ってあげたら、「俺は列車もんが好きやねん」だって。
・・・そういう問題か?(^^;
PS
映画の内容とは関係のないハナシで申し訳ございません(^▽^;
商圏内にまだセルフがないとき、市内で最初のセルフが改装オープンされる前の数年間、
開発に伴い新規出店した広域等大手が“フル形態で”安値看板を掲げた。
彼らは業転ではなく、インセンティブによる安値だったのかも知れない。
その安値に系列100%仕入れで追随しようとしたら粗利は1-2円にしかならなかった。
それなのに、それまで当店と同じような価格で販売していた他の同業地場業者がその安値にピッタリ追随し出した。
(今はバラバラの値段です)
「他所は皆安いのに、何故お宅の店だけ高いのか」
そう訊かれても答えられなかったのは、
「証拠もないのに他所の店が不利になるようなことを言ってはいけない」というこうちゃんの意向、・・・と、もう1つ。
元売が「業転は出していない」と言い続けていたから。
「業転」と消費者に説明したとして、もしその消費者がそれを確かめるべく元売に問い合わせた場合、
「業転は出していない」と言い続けている元売の回答はどのようなものになるかは容易に想像がつくというものです。
だから、化管法絡みで元売に都度証明書を発行して貰わなければならない取引先からの「他店と10円以上の差があるのは何故か」という詰問にも明確に答えられない、という苛立ちがありました。
あの頃、業転玉を混ぜて安値に追随、或は粗利に厚みを持たせた系列販売店は、
元売が業転は出していないと言い続けていたことを(無意識だとしても)利用したのだと思う。
自分たちの行いは露呈しない筈だ、と。
万が一露呈しても、それは元売が認めないことで不問に付される筈だ、と。
その一方で、
そういう状況下でも系列100%仕入れを貫いて、
消費者や顧客から誤解されたまま業界を去ることになった販売店もある。
当店はまだ営業を続けてはいるけれど、「廃業した販売店とは違う」なんてことはない。
10円前後安い業転玉の営業にキリキリした歯痒さを覚え、他社買い店への元売(特約店)のえこひいき的な対応に対しての憤りや、業界全体と又消費者に対しての、やり場のない複雑な感情を抱えながら何とか営業を続けているというのが正直なところです。
元売の2枚舌に翻弄され、組合が業転の斡旋をするような出鱈目な業界に嫌気がさし、消費者の誤解による非難に折れた心を立て直しながら
*****
5月5日 ぜんせき
「論説」より
「次々に地域から撤退していくSSをどうしたら残せるのか」
「SSが安定した経営基盤を確立し、安心して次の世代に経営を引き継ぐにはどうしたらいいのか・・・」。
(略)
元売は業転は出していないと言い続けてきた。
しかし、自社が生産した製品を系列特約店に卸す一方で、同じように特約契約している商社などにも供給している。
その製品は、元売とは面識のないPB業者などに廉価で提供されている。
それが業転玉であることは(※業界の人間なら)だれもが知っているのに・・・。
(略)
自分たちを苦しめているPBの量販業者に供給しているのが、自分たちの系列元売りだったというショッキングな事態も発生する。
*****
「業転は一時凌ぎにしかならない」と、masumiノートを開設した当初から書き続けてきました。
(※一時でなく結構長期間凌げたみたいですけど)
業転を出しているのは、“本当の敵である” 元売(子会社販社)や商社(PB大手)なんだから、と。
今、1SSオーナーの弱小PB店では対抗できない安値看板を子会社販社は掲げだしました。
これからは系列内格差(差別対価)のようです。
弱小3者店は弱小PBの防波堤だと書きました。
それはこれからも変わらないと思います。
消費者がこの業界の歪みを知ったからとて、何も変わらないのでしょう。
高値の理由が分かったからとて、
大多数は「安値を好む」。
「値段だけではない」それはごく少数の人達で、その人達の厚意だけでは健全経営にはならない。
「次々に地域から撤退していくSSをどうしたら残せるのか」
「SSが安定した経営基盤を確立し、安心して次の世代に経営を引き継ぐにはどうしたらいいのか・・・」。
SS2万店計画がある(?)というのに?
元売は広域業者を吸収して自前でサプライチェーンを築いているというのに?
「次々に地域から撤退していくSSをどうしたら残せるのか」
「SSが安定した経営基盤を確立し、安心して次の世代に経営を引き継ぐにはどうしたらいいのか・・・」。
相変わらず仕入れ値の格差は無くなっていないのに?
元売から特約店へは4円の調整があったという。
さて、特約店から満額転嫁してもらえた3者店はどのくらいあるのでしょうか?
「次々に地域から撤退していくSSをどうしたら残せるのか」
「SSが安定した経営基盤を確立し、安心して次の世代に経営を引き継ぐにはどうしたらいいのか・・・」。
答えは簡単な筈なんですけどね。
>そして現在、「系列でも業転OK」へと向かっています(?)
(当ブログの前記事より)
5月1日 燃料油脂新聞
流通証明書の有無で混乱より一部抜粋
「流通証明書を受け取っていない。どこかに受け取ったSSはあるか」
「そんなもの知らない」という販売店や特約店も多い。
これは既存の納品書を流通証明として使っているためで、元売り側も「新たな書類として出してはいない」という。
他の元売でも同様に「何ら変わっていない」とする元売もあるほか、商社も「変わっていない」とするところが複数あった。
*****
そんなことだろうと思った。
5月2日 燃料油脂新聞
ガソリン利幅危険水域より一部抜粋
全国平均マージンは6円強で危険水域を大きく割り込んでいる。
*****
同じ粗利6円でも、
安値仕入れで安値販売の6円と、高値仕入れで高値販売の6円とでは違う。
安値集客すれば、数量が出る。
※安値で仕入れることができる販社や大手量販店、そしてPBが有利です。
が、前記事の困ったチャンさんのコメントにあるように、
もう業転より系列内差別ですよ ...になるかも?ですね。
3月末SS在籍数
※社有セルフが増えていますね。
上の画像は燃料油脂新聞です。
「ある特約店が下した決断」が4月30日で、「系列仕切り格差広がる」が5月1日のものです。
「ある特約店が下した決断」
10年程前に組合の要職にあった特約店主が、SSをそのまま続ける財力はありながらも会社を清算、解散した。
数年後に話した理由は「家屋敷を抵当に入れる前に心を決めた」「続けていたら、間違いなく借り入れが膨らむ」
*****
この方が正解だと思います。
masumiさんもこの頃に「早く一抜けたってした方が賢いよ」とこうちゃんに言って来ました。
今でもその話になるとこうちゃんは不機嫌になります。
「こうちゃんはよう決断せんかったんや」と言うと、「決断とか、そういう簡単なことではないんや!」と、怒ります。
でもこうちゃんの気持ちも分かるんです。
決断出来たこの方は“特約店(2者店)”です。
自分の生活圏で生業的に営業をしている1SSオーナー3者店とは違う。
やはりどちらかと言うと“ビジネスライク”に徹することが出来る立場なのだと思います。
地場3者店主は自分の店に顧客がある限り、昔からの小口配達先がある限り、“まだやれる状態”で店を畳むことは出来ないようなところがあります。
もちろんそんな義理堅い人ばかりではなく、先日の記事のように「やめた方は悠悠自適で、可哀想かと言えば決してそんなことはない」といったケースもあるのですが...。
*****
>数量は確実に減りますが経営的には思った程ダメージは無いと思います。
多牌さんは、代行給油“拒否”強める(発券店値付けカード)のコメント欄でこう書かれていますが、それは全ての店に当て嵌まるとは限らないのではないでしょうか?
やはり得ている「リッター当たりの粗利」によって答えは違ってくると思うのです。
例えば先日載せた業界紙の記事、「月刊販売量50キロで粗利が5円だと25万円の収益」っていう話。
市街地では、安値セルフの進出でそんなふうに粗利も販売数量も激減させたお店も多いようです。
(※市街地、都市、過疎地、離島・・・共通の問題もあれば、それぞれ別の事情もある)
だけど生活圏での生業だから簡単に店を畳むこともできず、かといって25万の収益では従業員も雇えない。
夫婦とか親子で細々と続けているような状態だと思います。
“土地開発”によって交通の便がよくなったのと同時進行的に、発券店値付けカード客の割合が増えました。
元々の顧客(掛けや現金客)が安値店に流れるのと入れ替わるように、です。
今や3割から半数近くを発券店値付けカード客が占めるというお店も少なくないようです。
元売子会社や元売資本の入った大手特約店また広域大手などが軒を連ねるような市場では、それらのお店より10円以上高値で売っても粗利は5円しかない。
そんな状況下で発券店値付けカードだからといって給油拒否できると思いますか?
3割から5割近くを占める発券店値付けカードを給油拒否すれば、販売数量と共に3割から5割近くの粗利も消えるのです。
例え代行給油手数料といえども粗利は粗利です。
ただ発券店にピンハネされながら現金客と同等のサービスは行いたくないし、行う義務もありません。
ハラガタツオさんが心配される「差別待遇」も、この仕組みを知れば皆さん理解されます。
代行給油システムなのですから。
説明させてもらった方の中には「入れてもらえるなら(給油してもらえるなら)それだけで有難い」とおっしゃる方も多いです。
でも、それはこのカードが「安いから」なのかも知れません。
そういう意味でも、掛けや現金、又一般提携クレジットなど、当店の高値でも利用して下さるほんとうの顧客の有難さがひとしおです。
発券店値付けカードを給油拒否できる環境にあるのなら給油拒否するに越したことはないと思いますが、それぞれの店の置かれた状況等もあります。
当ブログのコメント欄で賛同者を募ることは良いとしても、給油拒否しない店を一概に責めたり馬鹿にしたりすることのないようにだけお願い致します。
それから、私にとっては発券店値付けカードより業転問題の方が重要なのです。
あ、その前に発券店値付けがSS減少の大きな要因ということについてー
当店が一時危なかったというハナシ。
社員2名(私を入れて3名)とアルバイト3人ほどを雇用していたときの話です。
掛け会員だったA社の売り上げは月100万を超えていました。
当時の掛け会員の粗利は15-20円はあったと思います。
細かい数字や金額は忘れましたが、その1社から得られる粗利で社員の給与が賄えていたと思います。
それがある日突然、発券店値付けカード客になったのです。
軽油車が主でしたから、代行給油手数料は5円弱です。
15-20円あった粗利が1夜にして5円弱です。
当時はそのカードの仕組みも知りませんでしたし、それまでと同様のサービスを行っていました。
こちらが行う作業は同じ、販売数量も同じ、経費(人件費)も同じ。
ただ粗利だけが一夜にして三分の一とか四分の一に減っていたのです。
そりゃあ一気に赤字になるというものです。
(実際の赤字の原因は複合的ですが)年に数百万づつ、従業員が0になるまで、数年間続きました。
当店ではその1社だけでしたが、それが同時期一度に何社も、となれば、それだけで倒産となってしまった販売店もあるのではないでしょうか。
※赤字の販売店を馬鹿にする特約店や商社関係者がいますが、この場合、販売店に非があるのでしょうか?
もしあるとすれば、「その仕組みを知らなかった」、ということだけだと思います。
**********
masumiさんにとっては業転問題の方が上
今でこそ減りましたが12-3年前は業転業者の営業が物凄くありました。
数社がしょっちゅう来ていました。
「この商圏では9割のお店が業転を取ってますよ」「灯油なんかは何年も前からですよ」と言われました。
営業トークかも知れませんが、地場3者店で安値にピッタリ追随しているのを見れば強ち大袈裟ではないように思いました。
お客さんから「何でお前のところだけこんなに高いのだ」と言われたとき、
その安値が新規出店してきた店だけなら、「あれは元売子会社だから」「あそこは広域業者だから」「あれはセルフだから」との説明で良くても、
新規店が出来るまでは同じような値段(1-2円の差)で売っていた他の地場3者店の安値はどう説明すれば良いのでしょうか。
2012年08月21日に「業転」という文字が朝日新聞に載るまでは、「不思議ですね」「うちの仕入からは考えられません」と答えるほか無かったのです。
堪え切れなくて、流通ルートが2つあると言っても更に嘘つき呼ばわりされるだけでした。
当然、高値の当店は「ぼったくり」扱いされます。
最後の最後まで堪えての、背に腹は代えられない「業転」ならまだしも、あの当時はまだそうじゃなかったはずです。
それに「灯油は何年も前から」という疑惑。(あくまでも疑惑です)
あの苦しい時期の悔しい思いが長かったから、どうしても「業転問題」に対して腹に据えかねるものがあるのです。
業界紙でもずっと「ネギや牛肉のような産地偽装のような真似はできない」とか「お客さんを騙すようなことはできない」という3者店主のハナシが紹介されていました。
それに対して「元売もバーターしている」とか「同じ製油所から出た同じものなのだからお客さんを騙すことにはならない」とか、「消費者は安ければ良いのだ」などの浮気組さんのハナシも紹介されていました。
(※当ブログへもそういう理屈と共に、嫌がらせのようなコメントも多数ありました)
そして現在、「系列でも業転OK」へと向かっています(?)
昔も今も、消費者へは何の説明もされていません。
系列100%仕入れを貫いてきた地場3者店は総じて疲弊しています。
では業転玉で薄めてきた販売店はというと、
現在では、「(その差額を)大きな原資にできた」と言われる販売店主と、「体力温存できなかった」と言われる販売店主があります。