masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

葛藤を続けるこうちゃんと、答えが出ているmasumiさん。

2021年06月16日 | ガソリンスタンドでの出来事

※この記事は2021年5月24日に書いた「ガソリンスタンドでの出来事」です。
が、この記事が原因で万が一にも某地場店さんに悪影響が出てはいけないので、7月になってから投稿することにします。

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混合油を買いに来られた年配の男性から「ここは長い事(店の営業)やっとんなー!」と言われて、
「もうやめることも考えとる!」と答えたこうちゃんに、
慌てて「そんなんアカンで!ワシが農業やってる間は続けて貰わんと困るでな!!」。

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月一で神戸から当市内に住んでいる娘さんに会いに来て、そのタイミングで当店に給油をしに来て下さる女性の方から、
「今日もおじさん元気にしてるかなと思って来ました」。

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バリバリ現役で農業をしている80代後半の方から、
「(身近な人たちを見て)仕事辞めてテレビばっかり見るようになったら“終わり”やな。人間はやっぱり何かしら働いておらんとあかん」。


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市内の某地場店さんが来られて、「(地下タンクの問題で)6月で店を畳むことにしました
今お客さんの所を回っているところです。
それで・・・、配達を引き受けて貰えないかと思って・・・」。

こうちゃんは、「今でも配達は手一杯だから無理。跡を継ぐ者もいないし(引き受けたとしても数年で)ウチもやめることを考えているから」、と答えたそうです。


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某地場店さんの話によると、
地下タンクを撤去して更地にするにも、地下タンクを入れ替えるにも、一千数百万円という見積りだったそうで
「地下タンクの入れ替えをしたって、カーボンニュートラルだから、」という事で廃業を選択されたようです。


こうちゃんは「俺があの歳なら迷わず地下タンクを入れ替えるけどなぁ...」と言ってました。

でも昨年末の私の身体の事があってから気持ちが揺れ動いているこうちゃんです。

以前から娘さんたちに年齢のこともあって廃業を勧められていたけど、どこ吹く風でいたこうちゃんなのですが。


しかし某地場店さんに続いて当店が店を畳んだら、純粋な地場店(1SSを本業としている)は、あと1軒だけになってしまいます。

今でも「どこも売ってくれよらん」と他市からも携行缶への給油のために当店まで来られる方々は更に遠くまで車を走らせなければならなくなるのでしょうか?
それとも、

それまで面倒だからと携行缶への給油を取り扱わずにいた店が、「地域の皆様のご要望にお応えして」などと言いながら給油手数料を上乗せするなどして販売してくれるようになるのでしょうか?

携行缶への給油はそうなるかも知れなくても・・・

ポリ容器1つ2つの配達を引き受けてくれるところは簡単には見つからないかも知れません。
(セルフは配達用のローリーを持たないところも多いのです)

冬場は、車を持たない高齢者宅は週に一回の巡回業者さんを待つしかなくなるのでしょうか?


・・・

軽油の小口配達は?



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最後まで残るのは当店だと思っていました。

しかし、私が身体を壊してしまいました。


あとはこうちゃんがどこまでやるか。


こうちゃんは葛藤を続けていますが、私は廃業を勧めています。


何故なら、

営業前に工場への小口配達に行く日は朝5時半に起きて、営業時間後に個人宅への小口配達に行った場合は帰宅は夜の8時過ぎ。
週に一度の定休日(日曜日)にも個人宅への配達や無償サービス(例えば、軽油のドラム缶の蓋を閉め忘れて雨が入ってしまったから助けてーなど)に出掛け、それから田畑の事もして・・・

それでまだ体力が余っているのなら良いのですが、家に帰って来たらもうヘトヘトで、眉間にしわを寄せながら眠ってしまっていることも多々ある。

私の抗がん剤治療の自宅療養は半年間。仕事に復帰するとしてもそれ以降になります。

その間こんな過労状態では、今度はこうちゃんの身体が持たないと思うから。



6月12日追記

こうちゃんも地下タンク撤去の見積もりをお願いしたそうです。

でも先日の記事に「補助金の申請が多すぎて2日間で受付終了」とあったように、当店の特約店さんの話でも(RYUさんの所と同様に)受付から外れた販売店さんがあるとのことでした。

「補助金の申請をして、もし外れたら もうしばらく店を続けようかな~とも思っている」と、こうちゃんは言ってます。

どうか補助申請が受け付けて貰えますように(ー人ー)。



6月16日追記

7月を待たずに本日投稿することにしました。

その理由

今日、発券店値付けカードの法人(運送業)の方から「店閉めるらしいな」と言われたそうです。

誰に聞いたのかを尋ねたら「K石油から聞いた」とのこと。

K石油さんは当記事のなかで、“6月で店を畳むことにした、配達を引き受けてもらえないか”と来店された某地場店さんです。


この記事が原因で万が一にも某地場店さんに悪影響が出てはいけないので

と考えて口外せずにいた当店との この違い(^^;アハハ





5月のガソリンスタンド倒産件数と負債額

2021年06月16日 | ガソリンスタンド5

6月16日燃料油脂新聞より

「社説」10円台の変更を怖がらない








過疎地3事業(地下タンクの撤去、入れ替え、簡易計量機)始まる
今日から補助申請受け付け





会員価格3円下げ 上げ局面の販売姿勢に地場店憤り示す
上げ局面で転嫁に送れ 「持続可能なSS運営阻害」



仕入れ値が値上がりしているのに売価は値下げ=ツワモノなのか?それともアカンタレなのか?



業者の疲弊感高まる




6月16日ぜんせきより

「論説」危機突破に向け団結示す




SS特別支援を石油流通議連、麻生大臣に要望


>災害時に一番役に立ってるのがSSである。従ってSSがない町や村は災害時に困ってしまう。



JASSが石油組合に加入


JASSの廉売で30%のSSが閉鎖した“現実” - masumiノート (goo.ne.jp)




5月SS倒産 6件 負債7.2億円 帝国データバンク
今年1月~5月累計は9件で負債総額は8億8600万円
大型倒産は発生していないものの、中小・小規模事業者の倒産が続いている。


倒産件数と負債額 - masumiノート (goo.ne.jp)


※地場の小規模店に多いのが供給責任とか使命感で身銭を切りながら小口配達を担い続けて来たというパターン。
しかもそういう店は安定供給のために正規仕入を守ってきているはず。


これも前記事と同じで、
「供給責任に縛られて倒産するまで営業を続けることはないよ」と言ってあげたいです。

が、しかし・・・
既にこの業界は、赤字まみれ - masumiノート (goo.ne.jp)(2010年)だったから.....


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正規仕入を貫いてきた業者より他社買いしてきた業者の方が傷は浅い。

安売りして利益より“量”を重視してきたような企業ほど残存者利益を享受する。

そしてそういう企業ほど、補助金の恩恵を受ける。

そういう世の中(業界)。




身体を壊してまで責任を感じることはない。

2021年06月16日 | ガソリンスタンド5

6月15日燃料油脂新聞より

静岡市セルフ底上げに動く@レギュラー表看板159円が主流
市況がどうなるのかはセルフSSがすべてを握っている




実売引上げ必要





地方都市の不毛な競争





地域社会・住民守る責任「業界あげてSS過疎対策を」



地域の事も大事ですが、
私は胃がんで全摘手術を受けることになったときに それまでの心痛だった店の事(供給責任の事)は吹っ切れました。

「身体を壊してまで責任を感じることはない」と吹っ切り、そして、こうちゃんにもそう話しました。






トヨタ生協 指定給油所の価格改定 レギュラー156円に


※トヨタ生協の価格、高いですね。
でもこれも恐らく業転玉が猛威を振るっていた頃は超安値だったのだと思いますよ。




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先日“例の風の便り”があったそうで、(確か昨日からだったと思いますが)当市の市況は3円値上がりしてセルフ(2者店)の表看板は158円(下看板は155円)で、フルは(セルフより安値があったり159円があったりで)バラバラです。
因みに当店(3者店)は158円です。

※営業に来られた燃料商さんが「ここら辺は9割が業転を取っていますよ」と話してくれた20年ほど前、近隣他店より10円以上高値で売ってもリッターマージンは5円程しか無かった当店が、今は近隣他店の表看板と同値で販売してリッターマージンは二桁あります。
そして3者店より2者店の方が仕入れ値は安いです。

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「セルフはもう利幅確保で行くことにしたんやろな。減販より利益が減ることが怖くなったんやろう。」byこうちゃん

「そうやろうな。。それに地場フルは後継者不在がはっきりしたし。・・・セルフ、というか、残存者利益というか、やりたい放題やな。・・・でもPBとか新設があったら、まだ分からんけどな(嗤)」bymasmiさん


市況がどうなるのかはセルフSSがすべてを握っている

コストコセルフSSが出店してくれば良いのに。