masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

ガソリンスタンド過疎はどこにでも起こり得る。

2016年10月22日 | ガソリンスタンド2

10月20日燃料油脂新聞より


3週連続仕切り値上げ


太陽石油 南西石油を買収





SS過疎化現実味 閉鎖・撤退の急増 不安視

静岡県内では山間部を中心にSS過疎化問題の足音が迫っている。
現時点でSS閉鎖、廃業によって燃料油供給に不安が生じている地域は確認できていないが、後継者不在や老朽化施設への再投資ができないため、今後数年間でSS閉鎖、廃業が急増しそうだ。

とくに山間部では新規出店が期待できずSS過疎化が現実問題となってきそうだ。

仮に大規模災害が発生して道路が寸断された場合、SS過疎化地域は陸の孤島になる恐れが大きく、
日常生活においても配達サービスを受けることができないケースが想定される。

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「来月からは7キロメートル離れた隣の地区のSSを利用する予定」
10月末に同県浜松市天竜区春野町気田で営業している地場フルサービスSSが閉鎖、廃業する。
春野町気田地区で唯一のSSだ。

同SSの社長は病気療養のため仕事から引退しており、長男は別の仕事をしていることから従業員が1人でSSを切り盛りしてきたが、さまざまな理由でSS存続がこれ以上は難しいと判断。
70歳代の女性従業員が1人でSSを運営しているので、配達に出掛けるとSSはいったん休業状態になり、綱渡りの営業を続けてきた。

10月末に閉鎖する同SSに来店していた顧客は近隣SSを利用することになる。
約7キロメートル北上した春野町杉地区にSSがあるものの、山間部のかなり狭い道のりのため実際の距離より遠く感じ、高齢者が往復するには苦労すると考えられる。

閉鎖したJA系SSを地元業者が引き受けたという経緯がある同SSもぎりぎりの人員で運営しており、配達は一切行わず店頭給油のみでの営業で、女性経営者は「利益的には電気代が出るくらい。当店もいつ閉鎖になってもおかしくない。併設する小売店が本業」と厳しい経営状態だ。



春野町には約7キロメートル南下した堀之内地区にもう1ヵ所SSがある。
夫婦二人でSSを運営しているが、夫の社長が配達に出かけた後は妻が一人で接客をすることになり、人手の余裕はない。

「来店客からは廃業しないでほしい」(社長)といわれているが、70歳を超えた時点で引退を検討するとしており、数年先には営業していない可能性が大きい。


SS過疎化問題に対して静岡県石商・協は非情に強い危機感を抱いており、鈴木裕司理事長は「離島地区への補助と同様に、過疎地にもなにかしらの支援が必要な時期にきている」と話す。

国や県に対してSS過疎化対策を求める声がさらに大きくなってきている。






10月22日燃料油脂新聞より



ガソリン仕切り上げ5円超
最大手JXエネルギーは6日から今週までにリットル5円50銭の値上げを実施している。

「社説」灯・軽油もマージン足りず






社長夫妻の活動光る 地域貢献でSS100選認定

【杵筑市=大分】小関石油店大田SSでは社長夫妻の活動に全国から注目が集まっている。
冬季の灯油「配り置き」事業と、高齢者の見回りパトロールが評価され、先頃、資源エネルギー庁のSS100選にも認定された。

従事しているのは社長夫妻だ。ともに70歳代中盤になる。
昭和46年夏にSSを開業し、以来この地で地域生活を支えてきた。
ピーク時には地区内に4カ所あったSSが3年前には自社だけになった。
地域からのニーズが高いため「できるところまでは続けたい」と意欲をみせる。

注目されているのは、富山の薬の配り置きならぬ灯油の配置販売だ。
各戸に90リットルのホームタンクを貸し出し(県の買い物難民支援事業)、定期的にミニローリーで巡回販売するもの。
顧客は使用した分だけを支払う方式だ。
2週間に1度訪問するため、高齢者の安否確認も兼ねる。

杵築市大田地区は山間部に位置しており冬場は厳しい冷え込みとなる。
ほとんどの家庭が灯油ストーブ使用だ。
しかし高齢化とSS過疎化が進み、配達は地域からの切なる要望でもあった。

そこで特約店の大分石油が大分県に相談し、買い物弱者支援事業として認定。
地域住民、事業者、行政の三位一体の取り組みとして事業を開始することになった。
配達契約を結んでいる家庭は110軒にもおよび、引き合いも多い。

店に休みはない。
社長が配達事業に携わり、夫人がSSを守る。
配達の傍ら、タイヤやオイル交換なども希望があれば行う。
車が無ければ生活が困難な地域にあって、まさに住民の生活を支えている。

小関社長は「地域に必要とされることが喜び。まだまだ頑張る」と笑顔だ。
社長夫妻の奮闘が実を結び、将来的な事業引き継ぎの見通しも立っている。
夫妻の活動に学ぶ同業者も多い。
小さなSSが発信する新しい事業形態は、高く評価されている。



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静岡県の山間部のSS(上の記事)と大分県の山間部のSS(下の記事)...

どちらのSSも同じように地域への燃料供給を担って来たことに違いはない。

最後の1軒になる前に店を畳んだSSも、だ。



灯油の配達は「富山の置き薬」方式で

都市部に拡大、ガソリンスタンド過疎地




      


先日の日曜日に運転免許更新のための高齢者講習を受けてきたこうちゃん。
「今度の誕生日は折り返し地点や。次は68になるんや(^皿^)」と宣っておられます(笑)


店頭では「2度と来てやらんからな!」と消費者に言われることもありますが(←主にmasumiさんの役目ですが、)
全額自費でローリーを新調し(補助対象外のため)、「これでこの冬の配達は安心や(^^)」とまだまだヤル気満々のこうちゃんなのでございます。