5月23日 燃料油脂新聞より
「社説」混乱に拍車 元売のささやき
「こんなに悪いガソリン市況が長く続くのはかつてない。これでは販売業者はみんな自沈してしまうよ」
首都圏激戦区の特約店主はため息をつく。
背景は「業転安・系列高」の常態化、事後調整、さらに元売販売子会社や一部量販店の採算を無視したかのような安値販売。
こうした混乱に拍車をかけるのが元売統合の余波。
全石連経営部会の会見で部会長は「事後調整の期待から系列回帰が進んでいる」とし
「経営統合を控えて販売業者が系列内で一定の位置付けを得ようと動いている」と指摘。
そのうえで「元売の中には地域で特約店を選別し販売促進費用を事後的に手当てし量販を促す事例もみられる」と述べた。
元売のシェア優先主義に何ら変わりないことを裏付けたともいえよう。
特約店から無配慮な発言 元売の意見代弁か
新年総会や特約店会、さらにブロックごとの研修会などで
“赤字経営を続けておられる店は早急に撤退すべきと勧めたい”というような暴言が、特約店側から出ているという。
後継問題に家族で挑む 一人前への育成が課題
子に店を継がせるかどうかの問題に直面している販売店主は少なくない。
後継者育成の課題は大きく、現状の厳しい経営環境のなかいかに一人前に育てられるか-
ぎりぎりの選択と決断が求められるという。
店主夫婦とスタッフの3人態勢で営業してきた店主は「本当に誰一人病気もできないような状態だったが、今春、息子の一人が戻ってきた。頼もしくホッとする反面、一人分の人件費負担の重さもひしひしと感じている」という。
まずは「自分の給料を稼げるようになるまで」が第一段階で
***(以下masumi)
し烈な価格競争が始まった当初から“蚊帳の外”に置かれた地場零細3者店には「今さら」のことです。
“蚊帳の外”で20年近くもやってきた地場零細は今回の元売統合による混乱もそれほどには感じません。
だから
後継者があるというのが羨ましい。
昔ながらのガソリンスタンドの廃業の原因は、「巻き添え」