masumiノート

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高くない価格

2015年12月26日 | ガソリンスタンド2


12月21日 ぜんせき (※青系文字がmasumi)

ボランタリーチェーンを検証 “単独経営の限界”で助言
「高くない」最適価格が重要
(中小小売店のボランタリーチェーン(VC)を展開する全日食チェーンの斎藤会長の講演)

経営改善や多角化、協業化などを通じてSSの“稼ぐ力”を創出する具体的な方法を検証した。

***

SSの“稼ぐ力”を創出するために上の方の方々が色々とご苦労様なことですが

>欧米では同一取引同一価格が独禁法の基本。
>日本の独禁法はこれが不備である。

色々なご苦労の前に、この不備を是正しないのは何故なのでしょう?
ここが是正されれば、それで済むと思うのですが?





12月25日 燃料油脂新聞

粗利5円(で)も、消費者は「高い」(と言う)
誤解生む「安値」へ怒り

現金価格の高値と安値の差は20円近くもあり、
高値組のなかからは「逆ザヤを思わせるような安値が消費者の価格に関する感覚をマヒさせ、ミスリードしている」と批判する声も出ている。
***
常連客が価格に関して文句をいう事はあまりないが、フリ客はあからさまに嫌味を言ってくる。
「いつもは109円で給油しているだけど」などと言われると、まるでこちらが不当に高い値段で売っているかのようだ。
喉元まで出かかった「それならうちに来るな」という言葉を飲み込んで「セルフSSと違って人件費などのコストがかかるものですから」と説明しているが、本当に腹が立つ。

他県とはいえ、80円台でガソリンが販売されたことが客の不信を招いている。
「80円台で売ることができるのに、ここは30円以上も高いのか」と言われるようになった。
粗利は5円程度しかないが、仕切価格(仕入れ値)を知らない消費者にはそのことがわからないからー

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常滑の80円台に不当廉売で「警告」
警告はガソリンスタンドでは初めての福井県のミタニ以来、2年ぶりのことです。

でもー
この警告にどんな意味があるでしょうか?

前回がそうであったように、消費者は不当廉売で申告した販売業者(石油組合)を悪者にします。
警告を受けたミタニやコストコ、バロン(ユニーオイル)にしても罰金などの制裁措置があるわけでもなく、逆に宣伝効果になったのではないでしょうか。

仕入れ値に8円から15円などという価格差があることを知らない消費者にしてみれば、高値店は暴利を貪る悪徳業者以外の何ものでもないと思います。

「粗利が5円しかない」と言っても、薄利多売で5円の粗利でやっている店があれば、「経営努力が足りないからだ」として無視されるのがオチだと思います。

だから、「きちんと知ってもらわなくては」と思っています。


「薄利多売」というのはこういうことです。

リッター5円の粗利では採算割れになる“証拠”




>「セルフSSと違って人件費などのコストがかかるものですから」

その説明が通らない地域もあります。
販社や大手特約店のセルフでは常に5-6人ものスタッフが待機しています。
片やフル形態でありながら店頭は常に一人という当店の様な店もあります。

フリ客の嫌味などに対して、当店も以前は言葉を飲み込んで、でも説明が通らない地域でもあったので、無言で耐えていました。
でも今は速攻で、「では、他所へどうぞ」と申し上げています。


給油後の精算時にレシートの単価を見て不信な表情をされる方に対しては(それに気が付いたときはなるべく)
「今、単価を見て不審に思われたようですが~~」と、
“masumiノートで検索”、をお願いすることにしています。



嫌味を言うようなフリ客は、高いと知った店に再来店されることはないと思いますし、
またこちらも嫌な思いをしてまでお客様としてお迎えする必要も無いと気が付きました。

常連さんのお蔭で、。営業を続けています。


ただ、リッター5円の粗利では採算割れになる“証拠”を見てもらえれば分かるように、燃料油では人件費が出ない状況ゆえ店頭には役立たずのmasumiさんが一人で店番していることが多く、常連さんからの点検整備のご依頼にもお応えできないという、恥を晒しながらの営業となっており、そのことは心苦しく思っています。

「○○を交換して」「○○を見て」
「すみません、今主人がおりませんので・・」
「折角注文してやってるのに!もう来ないぞ」「そんなことじゃあ潰れるぞ」

それを不服として当店をご利用されなくなる方がいても当然だと思います。
お客さんから言われるまでもなく、誰よりもこの私が「すぐに潰れることになる」と思っていました。
あれから8年が経ちます。

このブログを快く思わない同業者(?)からの批判コメント。

そういったネガティブなものから解放されたければ店を畳めば済みます。



>安値店より数円高くてもサービスが良ければ近所の人は来てくれる=高くない価格が重要。

安値店より10円以上高くサービスも満足に行えないような当店ですが、寛容な常連さんたちのお蔭で今年も営業を続けることができました。


燃料供給を続けようと思えば恥を忍んで営業を続けるしかないのです。





「労務倒産」は見栄っ張りの言い訳