画像を貼ってタイトルだけでゴメンナサイ。
12月12日 燃料油脂新聞
縮まらない業転格差 赤字SSは48%に
SS過疎地対策協議会発足、ビジネスモデルの蓄積急ぐ
不透明な仕切り 適正市況構築阻害
「公正な競争 ほど遠い」 大型店一極集中に批判
流通構造改革を要望
やる気見せない元売へ怒り心頭
歪んだ仕切りが競争力を削ぐ
交渉力ない現状に三者店憤る
12月11日 燃料油脂新聞
業転、2009年以来の90円台
元売へ改善要求強める
強制力がなくても今現在公取と元売りは話し合ってますよ。それとも強制力がないから元売りの言う通りというのですか?あなたは言い訳ばかりで結局元売り(特約店)の言いなりですか?
今回の公取の指針はかなり突っ込んでますよ。それをいい方向に解釈できないのですか?
(2013-09-03 製油所から出てくる無印のローリーに頂いたコメントより)
2015年12月15日 燃料油脂新聞
非系列ガソリン供給は盤石ゕ より
非系列取引は系列取引と同様、元売会社のガソリン取引で一定のポジションを占めているのが実態だが、
26年度中に非系列玉の購入を理由に特約販売契約を解除(サインポール撤去)した元売会社は2社あった。
また非系列玉の取扱いを理由に、品質分析義務の軽減認定制度の延長申請を認めなかった元売会社も5社あったという。(※サインポールはそのままですから消費者には判別できません)
いずれのケースも系列販売業者との話し合いのうえで行った措置としているが、エネ庁では不当に特約店に不利益を与えることにならない注意が必要と指摘。
非系列玉の取扱いに関する一定のルール策定や十分な意思の疎通を求めている。
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非系列向けガソリンの出荷量は安定推移しています。
それはそうでしょう。
「系列玉では戦えない」、「現卸格差は中小SS生存不能」と、系列店で在りながら業転玉を仕入れる店が増えているし、
「系列店としてのメリットはない」と、サインポール(マーク)を下ろしてPBや無印店になる店も増えているのですから。
しかし、非系列向けガソリンは継続して供給を保証されたものではない、とされています。
公取委が「系列店でも出荷元が同じと証明されれば業転玉を仕入れても構わない」という見解を公表したことで、「公取委が良いと言っているのだから業転玉を仕入れれば良いじゃないか」というようなコメントが入りました。
製油所から出てくる無印のローリー参照
当店の得意先には(取引条件として)系列店であることを希望されている企業様があります。
化管法絡みの元売発行証明書を都度必要とする顧客も複数いらっしゃいます。
もし当店顧客がそれらを必要としない個人客ばかりなら、もしかしたら当店も業転玉を仕入れていたかも知れません。
しかし、当店が営業を続けてこられたのはこれらの得意先のお蔭だと言っても過言ではありません。
公取委の見解に強制力はありません。
系列販売店は、正規ルートで系列玉を仕入れるから系列店なのであり、それは元売(特約店)との商取引における「契約」です。
昨年、26年度中に業転玉を仕入れたがためにサインポール撤去や、(継続して供給するという保証とセットの)品確法の軽減措置認定を受けられなかったガソリンスタンドが、少なくとも7社以上あるのです。
公取委もエネ庁も、系列販売店を救う手立ても用意せずに、「一枚岩で業転を仕入れろ」などと無責任なことを言うな、と思います。
最近またしても「議員立法化を視野に」などという文字を業界紙で目にしましたが、
「時間稼ぎ」「パフォーマンス」としか思えません。
元売は効率の悪い(販売数量の少ない)3者店を切り離したい。
「店を続けたければマークを外してからご自由に」、というスタンス。
国(政府)は国際社会で戦える企業を応援、そのための元売再編。
どちらも、「効率」が最優先なのではないでしょうか。
>jis規格はあったにせよ。各元売ごとにばらばらだったガソリンの品質を無理やり統一させたのは国だよ。
エネ庁はまず結論ありきだったんじゃないんかな。
この記事を書くために過去記事の製油所から出てくる無印のローリーのコメント欄を読み直していて、元修理屋kさんのこの一文にハッとしました。
おまけ
業転玉を取るコトは決して“救い”にはならないと思います。
今はその意味をご理解頂けないかも知れませんが、
将来的にみたら、それは確かな事だと思っています。
これは2011年07月05日のブログ記事に書いた文章です。
地場零細1SSが例え共同購入で業転玉を仕入れたとしても、「地域最安値」を謳うコストコなど大手資本と子子孫孫まで競合できるでしょうか?
燃料油マージンを利益の柱とする“ガソリンスタンド”と、ガソリンスタンドは“客寄せ”で構わない異業種と。
今は同一商圏にそのような競合店がない地域でも、
コストコは「全国展開する予定」と、そう公言しています。
確かに地場業者は強いです。
零細店の当店でも、他社買いをしなくても、こうして営業を続けています。
こうちゃんとmasumiさんが病気や怪我をせず老いることもない不死身の身体で、設備投資も必要でないのであれば、永遠に営業を続ける事が出来ます。
でも、
安値店より10円高く売っても仕入れが高いのでマージンは少なく、再投資のための内部留保は出来ません。
後継者もありません。
業界の有り様がこういう状況のままでも、
「同一商圏にコストコや販社などが進出して来ても、次世代も営業を続ける事ができる」、と言える地場業者は、果たしてどのくらいあるでしょうか。
PS
米、40年ぶり原油輸出解禁…議会が法案提出へ
系列SSのモデル店を目指す。
さまざまな機能を活かし新しいビジネスモデルを創造する。
需要減が進むなかでクルマ関連分野を開拓し成功事例を系列SSに還元する。
採算販売を徹底しいたずらな量販には走らない。
当初描いた設立目的はどこへ置き忘れたか。
今や安値量販を率先し地域市場を破壊する。
ビジネスモデルとはカード戦略を駆使し客数の拡大を図る安値商法であり、自分さえ良ければ構わないという小児病的な発想に基づくといわざるを得ない。
(2015年5月1日 燃料油脂新聞「社説」置き忘れた販社の設立目的 より)
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>業界全体が色眼鏡で見られてるのは
誰の責任だったかが見えてきませんか?
>そして、どんな目でスタンド業界をみているのでしょうか?
(ちょっと早いけどやっぱり挨拶しときました(笑)へ頂いたコメントより)
ガソリンスタンドに対して消費者の持つイメージは概ね宜しくないものが多いように思います。
かくいう私も一消費者だったと時というか、その時の職場の人たちが、
例えば私が「昨日ガソリンスタンドでオイル交換をした」と言うと、
「えー!?ガソリンスタンドなんかでオイル交換したの?!」「高いオイル売りつけられたんと違う?」「ガススタはオイル交換とかで儲けよるから、次からはオート○ックスとかにした方が良いよ」などと口々にアドバイスしてくれました(苦笑)
さて、タイトルの「ビジネスモデルは胡散臭い」ですが、もちろん一般的には胡散臭いなどということはありません。
自然な形で1から積み上げて出来上がったビジネスモデルは。
しかし元売が唱えるビジネスモデルの構築は、先ず“型”ありき、だからです。
その型に無理矢理はめ込もうとするから胡散臭い結果になるのだと思います。
「利益は油外で。燃料油マージンは5円で」
これが言われ出したのは、元売が社有の大型店舗を建てて資本提携したような特約店に運営させ、そして子会社が小売りに参入し、「ビジネスモデルを創造」し出した時期です。
※そのビジネスモデルは、ボックスティッシュ5箱プレゼントなどのモノクレによる集客と、カード戦略を駆使し客数の拡大を図る安値商法であり、自分さえ良ければ構わないという小児病的な発想に基づくといわざるを得ない。ものとなっています。
地場業者が地道にコツコツと積み上げてきた“地域の燃料供給拠点”という地位を、元売りが創造した“ビジネスモデル”で破壊したのだと思います。
リッター5円の粗利では採算割れになる“証拠”
だから赤字なんですよ