※窒素タイヤに空気を入れても大丈夫、としても、
ディーラー(車種)&、お客様によってはクレームの元になる可能性もあるので、当店では基本的にお受けしないことにしています。
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若いお兄ちゃんが高級車でご来店。
発券店値付けカードで満タン。
給油開始
お兄ちゃんが運転席から降りて来て「空気もらえます?」
以下、こうちゃんとお兄ちゃんの会話
「(タイヤの)空気ですか?」
「窒素やねん」
「あ、窒素はウチ置いてない・・」
「空気で良いから」
「窒素タイヤに空気入れるのは良くないとディーラーさんから聞いてるから・・」
「え?空気入れても大丈夫やで?」(そんなことも知らないの?という感じで)
そして出ました。
masumiさんのスイッチを入れるお言葉が(笑)
「ガソリンスタンドのくせに空気も入れてくれへんの!?もうええわ、(給油を)止めて!」
給油を止めて給油口を閉めたmasumiさんは、押し問答状態の二人の間に割って入り、
「もうええやん。もう2度と来はらへんねんから。なぁ兄ちゃん」
お兄ちゃんは帰り際にこう言いました。
「ガソリンスタンドやったら窒素くらい置いときや!」
チャンチャン☆
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お兄ちゃんにそこまで言うかと言われ、こうちゃんにも叱られたのは赤字の部分です。
こうちゃん曰く、
「次に来るか来ないか決めるのは客や。店のもんが言うことやない」
そうなんですけど。
お客さんに店を選ぶ権利があるように、店にもお客さんを選ぶ権利(自由)はあると思います。
地下タンクの工事をして店を続けることにした時にこうちゃんに言いました。
「投資回収はできないよ。私は理不尽な思いをしてまで続けたくないよ。あまりにも態度の悪い人は給油拒否するよ」、と。
それよりずっと以前から、
「早く店を畳まないと私の評判はどんどん悪くなるよ」、と。
これを読まれた方の反応は様々でしょう。
眉をひそめる方、こんな店には行かないでおこうと思われる方、共感される方・・・
それでいいと思います。
この小銭は現金会員のHさんのものです。
ボトルキープのような預かりものです。
昨日追加で預かりました。
元々は(人員が十分あった頃)両替のためでしたが今は“端数のため”です。
どういう事かと言うと、
給油した代金が3,218円だったとき、Hさんから頂くのは3,000円で残りはこの預った小銭からレジに入れるのです。
そして残り少なくなると追加で又持って来られるというのが、もうかれこれ10年くらい続いています。
昨日もこれを渡されて、「まだ前のがよぉけ残ってるで」と言ったのですが「置いといて」、と言って帰られました。
>気分良く仕事したいし、今のお客様に来てもらえれば、まだやれますよ。
風評被害は怖くないけどに、aさんがコメント下さった、その通りだと思っています。
風評被害なんて気にしてないです。
ただ、もう、気分よく仕事したいのです。
おまけ
これは車の足元マットです。
この仕事を始めた当初、このタイプのマットを持つとき、剣山かと思うくらいに痛くて痛くて。
今は、これのどこが痛かったのかな~?...ですw
PS
それはそうと、
「窒素くらいどこのスタンドでもある」、とお兄ちゃんが言ってたそうなんですが、
同業者の皆さん、
そうなんですか?
地域の中に灯油難民になりそうな独居老人がいたとしても、その老人を救うために「ホームセンターより(1リッター当たり)20円高いけど、地元のガソリンスタンドで買う」、という方がいるでしょうか?
結局のところ、しょせん他人事。の続き。 より
12月10日 燃料油脂新聞
灯油 店頭格差20円以上に
ホームセンター、PBが安値けん引
灯油配達に難色 「救うのはもはや行政の領域」
利益上回る配送コストで悲鳴
灯油の配達に難色を示す販売業者が増えつつある。
配達件数が減少することで効率が著しく低下、価格によっては配達コストが利益を上回ることにもなりかねないからだ。
配達灯油が減少する理由は、顧客がオール電化など他のエネルギーに切り替えたり、安い店頭灯油に向かったりとさまざま。
配達灯油の減少で相対的に上昇したコストを価格に上乗せすることができれば問題はないが、
「灯油の配達を必要としている顧客は経済的にそれほど余裕がないことも多い」という指摘もあり、コスト転嫁は容易ではないようだ。
石岡市の販売業者は、行政の在り方も含めて、安い灯油の存在を問題視する。
「配達灯油の減少理由の一つに原価割れを疑いたくなるような安い店頭灯油の存在がある。
灯油の配達を本当に必要としている人がそのしわ寄せを受けることになる。
もちろん消費者それぞれの自己責任ではあるが、高齢の為に自力で店頭灯油を購入できず、配達灯油に頼らざるを得ない層などもいる。
そこを救うのはもはや行政の仕事の領域だ。
その行政は何をしているかというと、安値灯油を野放しにしておきながらコストの掛かる灯油の配達を要求してくる。
都合のいい時にだけ指定業者として頼られても困ってしまう」。
***
安値販売する店(仕入れ値が安いから)の出現で、配達件数は著しく減りました。
今では、その1軒の配達のためだけに車を走らせなければならない状況です。
人と車(燃料)を使って小一時間・・・その配達で得られる粗利は数百円です。
>配達灯油の減少で相対的に上昇したコストを価格に上乗せすることができれば問題はないが、
「灯油の配達を必要としている顧客は経済的にそれほど余裕がないことも多い」
灯油の配達を本当に必要としている人がそのしわ寄せを受けることになる。
行政にはこの意味をよく考えてほしいです。
感覚の“ズレ”が影響 消費者視点の価格差
消費者にはSS間の価格差を理解出来ない。
高値店に対し「儲け過ぎ」と感じるのも当たり前。
いくらSSの経営状況を訴えたところで納得できるものではない。
同レベルの性能・品質のガソリンが、最安値と高値とで最大30円も価格差がある状況では説得力がない。
赤字を訴えても、「まだ続けている」と思われる。
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ガソリンスタンドと深いつながりのある機械メーカーの方でも「理解出来ない」とおっしゃっていました。
現にこうして「営業している」から。
私も自店のお客さん(常連客)に向かっては、こんな話はしません。できません。
例えポリ容器だけの配達先であっても、昔からずっと変わらず当店を利用して下さっている方にはこんな話は聞かせられません。
店が営業を続けているのは、常連さんのお蔭なのですから。
普段は値段が安いセルフやホームセンターや巡回業者を利用して、窓を拭いてほしいとき、ゴミを捨ててほしいとき、タイヤの空気を入れてほしいとき、セルフでは買えない携行缶への給油のときだけ・・・・・、
そういう人に、知ってほしくて書いています。
※現在は全ての方に知ってほしくて書いています。