masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

元売は系列SSがあるから元売なのだ。

2013年03月23日 | ガソリンスタンド

3月22日 ぜんせき「論説」より

口銭を守りたい、と切望するSSの最大の阻害要因は同一商圏内の廉売である。

その価格表示が自らのSSの仕入価格よりも安価な場合、とても平静ではいられない。

業転に変化した元売玉が、その元売自身の系列SSを苦境に陥れる構図だ。
であるとしたら、いくら業転化したとはいえ、自社の物流網から放出された玉に対して、それがSSで売られる局面まで、元売は責任を持つべきである。

自らが出荷した玉が、どのように転がろうが、決して、自らの系列仕切りを下回るような小売値付けにつながらないようにする管理責任が、元売にはあるだろう。

今週のガソリン小売価格。
消費税込みの近距離のSS届けベースのガソリン卸価格は、いわゆる業転が139円前後、系列は144円前後(※2者の仕入時点でね)だろう。
ところが全国の廉売SSの中には140円割れのPB勢に交じって、れっきとした系列SSが複数登場する。
スポット仕入れであるはずのないJA系SSも登場する。
SS名称などから推計すると、オープニングセールなどの特殊要因ではなく、廉売が常態化している。

間違いなくその周辺では、自らの仕入れ価格よりも安価な小売価格を実現する競合SSの存在で、口銭が守られるどころか、売れば売るだけ赤字が膨らんでいって悲鳴を上げるSSが存在している。

系列SSがあるからこそ、元売は元売なのだ。
その系列が苦しんでいるのに、玉を垂れ流す一方で、子会社SSには廉売追従を奨励するかのようにして、数量の最大化を追い求めているかのように映る。

系列を1円下げれば、恐らく業転は3円上がる。
価格が折り合わなければ無理に売らなければよい。
折り合ってしまう弱さを、系列高にしわ寄せしてはいけない。

*****

※元売はさぁ、系列に対しては“下限値”なんていう自分勝手なモノを当てはめてくるんだよね。

下限値っていうのは簡単に言うと市場連動性という今の仕切り方式だけど、その市場の値段がいくら下がっても、「これ以上下げたらコスト割れしちゃうんで、系列にはここまでしか値下げしないよ」っていう、元売だけは採算割れしないようになっている“値”なんだけどね、業転はそんな下限値なんて関係ないからどんどん値段が下がるワケ。
この3週、系列は灯油がずっと下限値適用されてるんだよね。

その割りに巡回業者の灯油の値段が18リッター1850円でウチと40円しか違わない。
リッターでは2.2円。
・・・・
しっかりマージン乗せてはる(笑)

・・・・・

水は低きに流れるが如く、全ての消費者も安値に流れるとしたら、数量インセンティブを与えられた大資本しか生き残れない。
本当にこのままでは社会インフラとしての供給網は崩壊してしまうかもね。

元売は大型セルフを残して供給責任は果たしていると言うかもしれないけど、果たして消費者は納得してくれるのかな...?


記事には関係ないけど

枯れ草も美しい。

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元売への要請文

2013年03月23日 | ガソリンスタンド

3月18日 ぜんせきより(※青文字はmasumi)

SSネットワーク壊滅の危機 卸方式見直しなど5項目

★業転玉と系列仕切りとの価格差解消
(競争条件の公平性)

★販社SSに対する率先垂範の指導
(即日改定するべき販社が周辺の安値SSに追随して廉売競争を助長しているケースがあることから、仕切り制度の信頼性を確保するためにも即日転嫁を率先垂範するよう要望)

★SS取引実態を踏まえた卸価格方式への見直し
(一部元売において毎週のように期中改定が行われ、小売市場が混乱しているため)

★SSの“公共インフラ”としてのPR活動の強化
(災害時や過疎地域への供給確保を含め、「石油の力」だけでなく、SSが必要不可欠な公共インフラであることをPRする活動の強化を提言)

★元売にとって系列SSはどういう存在か
(中小系列SSが苦境に陥る一方、元売販社SSやPBが販売シェアを高めていることについての懸念から、元売各社に「系列SSはどういう存在か」という根本的な問題点について改めて問う意向)

※3月22日のぜんせきの論説を後で別記事に載せます。




SS過疎化の原因は



“燃料販売の壁”語る若手

業転を購入してもまだ沿線上のPB量販店の価格と競争できない現実に、「PBは自社SSの3倍の集客力。それで同じものを売っていることが信じられない」と本音を漏らす。
「もともと元売系列でやってきたが、それではやっていけない。商社系列に転籍して量販SSと競ったが、それでもやっていけない。このうえ何をすればよいのか」と途方に暮れている。
こうした声に若手経営者からは「SSの潜在能力は顧客が必ず来店してくれることにある。それを引き出すためには、もうガソリンに頼った商売を改めることも考えなければならない」と話している。

※masumiさんは資本力や販売数量が勝っているトコロと価格競争なんかする方が間違っていると思う。
数量インセンティブもあるような相手と我慢比べして勝てるわけない。


油屋は油でやっていけたら、
価格に流されない目の前のお客さんを大事にしていけば、それで商売が成り立てば良いと思うけどなぁ・・・。

(* ̄σー ̄)ゞヘヘ♪

一応それで今までやってこれたし、多分まだそれでやっていける気がしてるよ。

え?他に何も技とか能が無いだけのハナシやろ?ってか
ヘヘヘ(;^◇^;)ゝバレタ?


公取委の対応強化求める声



廃業増加でSS減少 供給網維持に支障も



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