わたしがそなたで、そなたがわたし・・・
ややこしや~で御座います。
元売の仕切価格制度瓦解 (12月7日 燃料油脂新聞より)
PBと系列の区別つかず 一部で業転以下か
特約店の仕切価格はリットル131円強なのに、市場では131円や132円の表示がPBだけでなく系列にも・・・
系列販売店は業転を購入できないはずなのにPBと同等の価格表示ができるのは
「元売仕切価格制度が瓦解してしまっているからだ」
かつて、安売りはPBのお家芸だった。
だが現状はPBと系列SSが同価格でしのぎを削っている。
まさしく「仕切価格にからくりがなければできない芸当」であり、
「公平であるべき元売仕切り価格制度が崩れていることを系列SSの看板価格が如実に示している」
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新聞記事には4店舗の価格看板の写真が掲載されています。
向って左から、
尼崎市のPB135円、神戸市内のPB131円、神戸市内の民族系SS131円、外資系SS132円となっています。
※元売から出荷されるルートには系列ルート(系列玉)と系列外ルート(業転)の2通りあり、系列玉には出荷時点で4円の“ブランド料”が課せられているのですから、売値が同じになることは本来なら不自然と言えます。
しかもこの価格(売値)は、系列三者店の仕切り以下です。
元売は、この新・新仕切りも失敗だったと潔く認めるべきです。
公正・公平・透明性?
どこにそんなものがありますか!
当店の仕切りは、元売仕切りに運賃と特約店マージンが加算されて135.5円です。
良心的な特約店がついているゆうきさんの所でも恐らく133円前後かと思われます。
131円の価格表示は、差別対価があるか、品確法を犯して業転を取っているかしか考えられません。
※業転屋さんからの当店への案内価格は127円でした。(正規ルートから取るより8円も安いです)
下の画像は12月5日のぜんせきです。
エネ庁の供給源調査によると、元売の直売が10年で倍になっており、PBも増加。
一般特約ルートは細る一方とあります。
大手商社系PBに対抗するために元売直売店は差別対価の恩恵を受けていると思われます。
その価格競争に追随、又は生き残るために一般の系列販売店が系列外(業転)に走った結果です。
敗退していった販売店は、確かに結果だけみれば「価格競争に敗れた」のかも知れません。
しかし、その戦いは最初からハンデがあり過ぎなのです。
ガソリンマージンが数円の激戦区で、仕切値で8円もの差があれば、ハナから勝負になるはずがない。
マスコミは、ガソリンスタンドが減った原因を「価格競争」「後継者不足」としか報道しません。
元売の広告宣伝費の効果でしょうか・・・
元売にとって都合の悪い「差別対価」や「業転」といった問題には一切触れません。
元売は配送コストなどを削減するために、販社や大型店以外の零細販売店を減らそうと、明らかな“殺意”を持った施策を行って来ました。
それは政府にとっても、エネルギー転換政策の為に都合が良かったのです。
ガソリンスタンドの淘汰は、元売と政府による人為的淘汰です。
(私はそう考えています)
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消費者から「ぼったくり」などと誤解されながらも、自分の中の倫理観や良心と闘いながら営業を続ける系列販売店の存在を知ってください。
採算が合わなくて、閉鎖が頭をよぎっても、お客様の顔を思い浮かべて踏ん張っている、全国の零細販売店の存在を知ってください。
311の大震災で、ガソリンや灯油が命を繋ぐライフラインだと認識されたにも関わらず、一向に市況の混乱や業界の流通の歪みが改善されない状態のなか、地下タンク法規制の猶予期限が迫っています。
このブログが、実感を伴って読んでもらえるようになるのは、もっともっと消費者が『不便』を感じてからになるのでしょうか・・・
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こうちゃんパパが入院することになる前に、こうちゃんに言ったそうです。
駅前はあんなんや(シャッター通り)、コンビニも閉めてしもた。
うちの店まで閉めてしもたら○○(地域名)には何もなくなってしまう。
そんなことではいかん。○○の為にも店は続けないかん。
こうちゃんは、なんとかその想いに応えようとしています。
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