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風評被害?

2011年09月28日 | ニュースから一言二言

拡散したのは心ない「風評」 「放射能怖い」応援イベント相次ぐ中止の“矛盾”(産経新聞) - goo ニュース
2011年9月24日(土)08:00

 花火大会や送り火、ショップ出店…。東日本大震災の被災地を応援しようと企画されたイベントが「放射能が拡散する」と懸念する住民の声を受け、中止されるケースが相次いでいる。住民の不安に応えることが、被災地への心ない仕打ちにつながる場面も出ているだけに、首長らも頭を痛める。放射線に対する正しい理解に基づく冷静な対応が求められている。

 ▼何が正しいのか…

 「正直何が正しかったのかいまだに分からない」。福島県産の花火の打ち上げを中止した愛知県日進市の萩野幸三市長が22日、花火店などへの謝罪後、報道陣に向けて吐露した言葉だ。

 問題は18日夜、同市で行われた「にっしん夢まつり・夢花火」で起きた。復興を支援しようと、被災3県の花火を含め計2千発の打ち上げを予定していたが、市民から「汚染された花火を持ち込むのか」などとクレームが相次いだ。

 市や商工会でつくる実行委員会は福島の花火を打ち上げないことを決め、福島県川俣町の煙火店が作った80発を、愛知県内で製造された別の花火に差し替えた。

 市民からのクレームが約20件だったのに対し、中止後に全国から寄せられた苦情は約3500件。「市民が不安を感じる状況で打ち上げは難しい」としていた萩野市長も、「新たな風評被害への心労を招いた」と謝罪に追い込まれた。

 8月に京都市で行われた「五山送り火」でも同種の問題が起きた。震災の津波でなぎ倒された岩手県陸前高田市の国の名勝「高田松原」の松で作ったまきを燃やす計画が「放射能汚染が心配」などとする市民の声を受け二転三転したあげく中止となった。

 門川大作市長は、松の表皮部分から1キロ当たり1130ベクレルの放射性セシウムが検出されたとし「科学的見地に基づいた結果。風評被害の助長にあたらない」と説明したが、大津留(おおつる)晶長崎大学病院准教授によると、「吸い込んでも健康に影響がないレベル」だった。

 また、福岡市では、風評被害に苦しむ福島県の生産者を支援するため、商業施設内に今月17日にオープン予定だった同県産品の販売所が、「汚染された農産物を持ち込むな」「トラックが放射性物質を拡散する」「不買運動を起こす」などという抗議メールを受け、出店断念に追い込まれている。

 ▼説明を尽くす必要

 実施か、中止か。首長らはどう判断すべきだったのか。

 埼玉大の松本正生教授(政治学)は「原発事故を受け、いまは世の中に冷静な判断をする余裕がなくなっており、行政は声が大きい一部の意見に流されがちだ」と中止が相次いだ要因を分析。「どちらが正しい選択だったか一概には言えないが、政治家はいったん決断した以上、どんな根拠をもって決断したのか、その過程の説明を尽くすべきだ」と説く。

 さらに松本氏は「いまは原発事故でプロ(専門家)の権威が失墜し、素人(一般市民)の直感や不安が勝っている状況だ」と説明。「専門家や政治家がいくら安全と情報発信しても、言葉が信用されなければ住民の不安はぬぐえない。政治家は『安全』と『安心』が違うということを理解し、住民の不安払拭につながるよう、粘り強く説明を続ける必要がある」と述べた。

 また、九州大の工藤和彦特任教授(原子力工学)は「花火のケースでは放射性物質が紛れ込むことは考えづらく、住民の不安には本来は理由がない」としたうえで、「今回の事故で、原子力に関わる専門家の信用が失墜してしまったことは反省している。根拠のない被害が広がらないよう、住民にも冷静な対応をお願いしたい」と語った。


9/24朝日新聞、「被曝見解真っ二つ」の記事

福井市内で23日に開かれた2つの講演会。

札幌医科大の高田純教授(理学博士)は
「政府の線量調査はずさんで、福島県民に健康被害はない」

高田氏は4~9月、福島第一原発から20キロ圏内の市町村で放射線量を調べたという。
「最大で7日間にたばこ5本喫煙のリスク、最低でリスクは0」と評した。

企画した福井大大学院の榊原安英・客員教授は
「福島原発を大災害というが、どこが災害なのか」と話した。


もう一方の講演会では

元放射線医学総合研究所主任研究官の崎山比早子(ヒサコ)氏(医学博士)が講演。
放射線がDNAを傷つける仕組みを解説し
「がんの場合は、一定の線量以下ならリスクがゼロになる、という境界はない」と説明。
低線量被曝の影響を過小評価しようとする動きに異議を唱えた。

チェルノブイリと福島の放射能汚染を重ね合わせ、
「20、30年後にどうなるか心配」とも指摘した。


この見解の違いはどこからくるのだろう?
何の知識もない者にとって、博士と名の付く専門家の意見がこんなに違うとなれば、
あとは、“どちらを信じるか”・・・

「被害は無い」を信じた人間にとっては「風評被害」に心を痛めることになるのだ。
「被害は有る」と考える者にとっても、被災者の心情を思うと辛いのに。


だけどやっぱり、どちらにしても、政府は一旦避難命令を出すべきだったと思う。
命に関わることなのだから。


それにしても・・・

福島県が放射性物質の「計算間違い」 実はセシウム25倍だった!
http://news.infoseek.co.jp/article/20110927jcast20112108329

放射性物質公表値にまたミス 東電、福島第一原発で
http://www.asahi.com/national/update/0927/TKY201109270487.html


こんなふうに後から事実が明らかになってきているのに
高田教授の測定は・・・?