[3月12日09時38分 天候:晴 東京都墨田区菊川3丁目 都営地下鉄菊川駅→都営新宿線971K電車・最後尾車内]
朝食を食べ終えた後は、早速準備して菊川駅に向かった。
尚、高橋とパールは別行動で、都営バスで墨田区役所に向かっている。
リサ「レイチェルも、今は電車の中だって」
愛原「ちゃんと予定通りに来るんじゃないか。昨夜の作戦内容とか、教えてくれないかな?」
リサ「『軍機なのでダメです』って言われそう」
愛原「そうか。それは残念だ」
トンネルの向こうから、強い風が吹いてくる。
リサの黒い髪と、黒いスカートがそれに靡いた。
そういえば、今日は風が少し強い。
春一番が吹くだろうか。
〔まもなく1番線に、各駅停車、笹塚行きが、10両編成で到着します。ドアから離れて、お待ちください。急行電車の通過待ちは、ありません〕
ゴォッと轟音を立てて入線してきたのは、京王電鉄の車両だった。
クリーム色が目立つ旧型の方である。
〔1番線の電車は、各駅停車、笹塚行きです。きくかわ~、菊川~〕
日曜日ということもあり、電車は空いていた。
空いているローズピンクの座席に腰かける。
すぐに短い発車メロディがホームに鳴り響く。
〔1番線、ドアが閉まります〕
ピンポンピンポンと、ドアチャイムが2回鳴りながらドアが閉まる。
これはJR東海の在来線車両と同じものだ。
車掌が発車合図のブザーを鳴らすと、エアーの抜ける音がして電車が動き出した。
〔次は森下、森下。都営大江戸線は、お乗り換えです。お出口は、右側です〕
リサは私の隣に座ると、スマホを開いた。
愛原「何が欲しいんだ?」
リサ「服。藤野の行く時のね」
愛原「なるほど。まあ、学校の制服で行くのもあれか。アキバに行くんだから、何かのコス衣装とか?」
リサ「パールさんにはメイド服、わたしには体操服ブルマ以外に今度は何を着せたいの?ラムちゃんの虎柄ビキニとか?FGOの酒呑童子みたいな恰好とか?」
愛原「普通に街を歩ける恰好でシクヨロ」
リサ「でしょ。やっぱそれだよね?」
愛原「そりゃそうだろw」
「同日09時45分 天候:晴 東京都中央区神田岩本町→同区神田花岡町 ヨドバシAkiba」
菊川駅から秋葉原の最寄り駅である岩本町駅へは8分ほどで行ける。
〔1番線の電車は、各駅停車、笹塚行きです。いわもとちょう、岩本町。秋葉原〕
ここで電車を降りる。
急行電車の通過待ちがある場合は中線に停車するが、この電車はしないので、外側の本線に停車していた。
エスカレーターで改札階に向かう。
愛原「リサ、スカート気をつけろよ。風が強いから」
リサ「先生なら覗いてもいいよ?」
愛原「そういう問題じゃない!」
改札口を通過して、地上に向かう為に更にエスカレーターに乗る。
愛原「レイチェルとは、どこで待ち合わせするんだ?」
リサ「ヨドバシAkibaに1番近い、地下鉄の入口があるでしょ?そこ」
愛原「なるほど。昭和通りから入った、あそこだな。分かった」
尚、昭和通りに出る際は、途中から階段となる。
愛原「おっ、本当に風が強い」
リサ「ん!」
しかし、天気は良い。
花粉症には要注意だ。
愛原「本当にリサは、太陽の下でも平気なんだな」
リサ「最初からそうだよ。蓮華とか、『6番』みたいに、夜しかダメってのがおかしいんだよ」
愛原「なるほど」
リサ「だから藤野に行って、わたしの体、色々いじくるみたいだけど、それで夜しか動けなくなるのって嫌だなぁ……」
愛原「より人間に近くなる為の治療だから、そんなことは無いと思うよ。リサの背中にある、触手の出入口を塞ぐのが最大のポイントなんだから」
本当は人間に戻すのが目的だったのだが、だいぶ後退してしまった感じだ。
途中の神田川に架かる和泉橋を渡り、書泉の前の横断歩道を渡ったら、ヨドバシAkibaはすぐそこである。
着いた時、レイチェルはまだ到着していなかったが、少し待っていると……。
レイチェル「皆さん、こんにちは。今日はよろしくです」
ジーンズにジャケットを羽織ったレイチェルがやってきた。
愛原「バレンタインデーのチョコレートありがとう。2日早いが、今日はホワイトデーのお返しをさせてもらうよ」
レイチェル「ありがとうございます。リサが服を見たいというので、私もそれでお願いします」
愛原「レイチェルも私服が?」
レイチェル「それもありますけど、やっぱり養成学校に通う者として、それに見合う物がいいですね」
リサ「レイチェル、マジメ~」
愛原「じゃあ、中に入ろうか」
リサ「うぃっス!」
3倍返しとはいうが、それ以上の額になりそうだな。
まあ、仕方が無いか。
それにしても、高橋達は無事に婚姻届をゲットできただろうか?
[同日10時30分 天候:晴 ヨドバシAkiba7階・ユニクロ]
人によっては、ユニクロが高級ブランドだという向きあるそうだが、本当だろうか?
愛原「いいのか、ここで?」
リサ「藤野に行く用だったら、ここで十分」
愛原「な、なるほど」
リサ「最悪、春休み全部潰すことになるんでしょ?」
愛原「最悪な」
レイチェル「では、スムーズに行った場合はどれくらいになるのですか?」
愛原「1週間程度らしい。なもんで、平均して10日くらいをメドにってところだな」
レイチェル「春休みって、2週間程度ですよね?その半分以上を潰すなんて過酷ですね」
リサ「そうなんだよ。旅行にも行けやしない」
愛原「スムーズに行けて、早く帰れるようなら、どこか連れて行ってやるよ」
リサ「ホント!?」
愛原「レイチェルも、ここの店でいいのか?」
レイチェル「はい。ちょうど、ジーンズの新しいのが欲しいと思ってましたし。あと、インナーも、ここのは実用性があるので、訓練用に買うのもいいですね」
軍服の下にはスポプラなど、スポーツインナーを着用することが多い。
但し、スポーツインナーは確かに頑丈な反面、ナイキやアディダスなどだとブランド性が高い為か、値段もそれなりに高い。
その為、訓練生の中には、もう少し安いノーブランドのインナーを着用する者もいるという。
レイチェル「ここのはいいですね。ちょっと、試着してきます」
愛原「ああ」
レイチェルはジーンズを何着か持って、試着コーナーに向かった。
一応、昼食は一緒に食べようという予定であるが、高橋達は秋葉原に着いたのだろうか。
リサ「先生、キャリーバッグは大きいのがいいかな?」
愛原「その方がいいだろう。それについては、ヨドバシカメラの方に売ってるから、見てみるか?」
リサ「うん、そうする!」
朝食を食べ終えた後は、早速準備して菊川駅に向かった。
尚、高橋とパールは別行動で、都営バスで墨田区役所に向かっている。
リサ「レイチェルも、今は電車の中だって」
愛原「ちゃんと予定通りに来るんじゃないか。昨夜の作戦内容とか、教えてくれないかな?」
リサ「『軍機なのでダメです』って言われそう」
愛原「そうか。それは残念だ」
トンネルの向こうから、強い風が吹いてくる。
リサの黒い髪と、黒いスカートがそれに靡いた。
そういえば、今日は風が少し強い。
春一番が吹くだろうか。
〔まもなく1番線に、各駅停車、笹塚行きが、10両編成で到着します。ドアから離れて、お待ちください。急行電車の通過待ちは、ありません〕
ゴォッと轟音を立てて入線してきたのは、京王電鉄の車両だった。
クリーム色が目立つ旧型の方である。
〔1番線の電車は、各駅停車、笹塚行きです。きくかわ~、菊川~〕
日曜日ということもあり、電車は空いていた。
空いているローズピンクの座席に腰かける。
すぐに短い発車メロディがホームに鳴り響く。
〔1番線、ドアが閉まります〕
ピンポンピンポンと、ドアチャイムが2回鳴りながらドアが閉まる。
これはJR東海の在来線車両と同じものだ。
車掌が発車合図のブザーを鳴らすと、エアーの抜ける音がして電車が動き出した。
〔次は森下、森下。都営大江戸線は、お乗り換えです。お出口は、右側です〕
リサは私の隣に座ると、スマホを開いた。
愛原「何が欲しいんだ?」
リサ「服。藤野の行く時のね」
愛原「なるほど。まあ、学校の制服で行くのもあれか。アキバに行くんだから、何かのコス衣装とか?」
リサ「パールさんにはメイド服、わたしには体操服ブルマ以外に今度は何を着せたいの?ラムちゃんの虎柄ビキニとか?FGOの酒呑童子みたいな恰好とか?」
愛原「普通に街を歩ける恰好でシクヨロ」
リサ「でしょ。やっぱそれだよね?」
愛原「そりゃそうだろw」
「同日09時45分 天候:晴 東京都中央区神田岩本町→同区神田花岡町 ヨドバシAkiba」
菊川駅から秋葉原の最寄り駅である岩本町駅へは8分ほどで行ける。
〔1番線の電車は、各駅停車、笹塚行きです。いわもとちょう、岩本町。秋葉原〕
ここで電車を降りる。
急行電車の通過待ちがある場合は中線に停車するが、この電車はしないので、外側の本線に停車していた。
エスカレーターで改札階に向かう。
愛原「リサ、スカート気をつけろよ。風が強いから」
リサ「先生なら覗いてもいいよ?」
愛原「そういう問題じゃない!」
改札口を通過して、地上に向かう為に更にエスカレーターに乗る。
愛原「レイチェルとは、どこで待ち合わせするんだ?」
リサ「ヨドバシAkibaに1番近い、地下鉄の入口があるでしょ?そこ」
愛原「なるほど。昭和通りから入った、あそこだな。分かった」
尚、昭和通りに出る際は、途中から階段となる。
愛原「おっ、本当に風が強い」
リサ「ん!」
しかし、天気は良い。
花粉症には要注意だ。
愛原「本当にリサは、太陽の下でも平気なんだな」
リサ「最初からそうだよ。蓮華とか、『6番』みたいに、夜しかダメってのがおかしいんだよ」
愛原「なるほど」
リサ「だから藤野に行って、わたしの体、色々いじくるみたいだけど、それで夜しか動けなくなるのって嫌だなぁ……」
愛原「より人間に近くなる為の治療だから、そんなことは無いと思うよ。リサの背中にある、触手の出入口を塞ぐのが最大のポイントなんだから」
本当は人間に戻すのが目的だったのだが、だいぶ後退してしまった感じだ。
途中の神田川に架かる和泉橋を渡り、書泉の前の横断歩道を渡ったら、ヨドバシAkibaはすぐそこである。
着いた時、レイチェルはまだ到着していなかったが、少し待っていると……。
レイチェル「皆さん、こんにちは。今日はよろしくです」
ジーンズにジャケットを羽織ったレイチェルがやってきた。
愛原「バレンタインデーのチョコレートありがとう。2日早いが、今日はホワイトデーのお返しをさせてもらうよ」
レイチェル「ありがとうございます。リサが服を見たいというので、私もそれでお願いします」
愛原「レイチェルも私服が?」
レイチェル「それもありますけど、やっぱり養成学校に通う者として、それに見合う物がいいですね」
リサ「レイチェル、マジメ~」
愛原「じゃあ、中に入ろうか」
リサ「うぃっス!」
3倍返しとはいうが、それ以上の額になりそうだな。
まあ、仕方が無いか。
それにしても、高橋達は無事に婚姻届をゲットできただろうか?
[同日10時30分 天候:晴 ヨドバシAkiba7階・ユニクロ]
人によっては、ユニクロが高級ブランドだという向きあるそうだが、本当だろうか?
愛原「いいのか、ここで?」
リサ「藤野に行く用だったら、ここで十分」
愛原「な、なるほど」
リサ「最悪、春休み全部潰すことになるんでしょ?」
愛原「最悪な」
レイチェル「では、スムーズに行った場合はどれくらいになるのですか?」
愛原「1週間程度らしい。なもんで、平均して10日くらいをメドにってところだな」
レイチェル「春休みって、2週間程度ですよね?その半分以上を潰すなんて過酷ですね」
リサ「そうなんだよ。旅行にも行けやしない」
愛原「スムーズに行けて、早く帰れるようなら、どこか連れて行ってやるよ」
リサ「ホント!?」
愛原「レイチェルも、ここの店でいいのか?」
レイチェル「はい。ちょうど、ジーンズの新しいのが欲しいと思ってましたし。あと、インナーも、ここのは実用性があるので、訓練用に買うのもいいですね」
軍服の下にはスポプラなど、スポーツインナーを着用することが多い。
但し、スポーツインナーは確かに頑丈な反面、ナイキやアディダスなどだとブランド性が高い為か、値段もそれなりに高い。
その為、訓練生の中には、もう少し安いノーブランドのインナーを着用する者もいるという。
レイチェル「ここのはいいですね。ちょっと、試着してきます」
愛原「ああ」
レイチェルはジーンズを何着か持って、試着コーナーに向かった。
一応、昼食は一緒に食べようという予定であるが、高橋達は秋葉原に着いたのだろうか。
リサ「先生、キャリーバッグは大きいのがいいかな?」
愛原「その方がいいだろう。それについては、ヨドバシカメラの方に売ってるから、見てみるか?」
リサ「うん、そうする!」