[6月26日14:00.天候:晴 新潟県新潟市北区 ドライブイン“はんごろし”]
マスター:「マサ、極東の連中はどうしてる?」
高橋:「東京じゃ、おとなしくしてるっスね。まあ、俺が一応足を洗ったことにはなってるし、極東本部も俺どころじゃないんだと思います」
昼食を食べ終わると、愛煙家達はもくもくと火力発電を行っている。
マスターも一服しながら、高橋達と話していた。
リサはトイレに行っている。
愛原:「その、『極東』ってのは何だい?」
高橋:「あ、サーセン。勝手に内輪話やっちゃって……」
愛原:「いいよ。ここでは俺の方がアウェイなんだから」
高橋:「『極東』ってのは、『極東戦線』のことです。それは俺達、『越後羅洲』と敵対している上、『新潟連合』にも加盟したがらない連中なんです」
愛原:「よくある話だな。どんな連中なんだ?」
まあ、高橋達と大して変わらないだろうが……。
高橋:「新潟を含めてその近県にいくつか支部を持つ、広域VIPカー愚連隊です。その支部は4つ。その支部長達で四天王を組んでいるイタい連中ですよ」
愛原:「まあ、確かにイタいな」
高橋はブーメランを投げていることに気づかない。
VIPカー愚連隊とは、型落ちした中古の高級乗用車を暴走族仕様に改造し、走り回る暴走族のことである。
因みに私が乗せられたチェイサーも3ナンバーのセダンだが、これはVIPカーには入らない(作者の友人である元・走り屋談)。
それこそ現役時代は、上級国民が乗るような車種のセダンがこれに当たる。
チェイサーは中級国民が乗る車だったので、該当しないわけだ。
愛原:「四天王って、どんな奴らなんだ?」
高橋:「簡単に言えば在日ですよ。この辺りを仕切ってるのが、新潟支部の金田正孝ってヤツです」
愛原:「本名はキム・ジョンなんとか……かな?漢字だと、金正孝」
高橋:「……と、思います。あとは木下哲彦」
愛原:「本名、パク・チョルオン(朴哲彦)かな」
高橋:「よく分かりますね。3人目が黄海治夫です」
愛原:「多分、名字は黄(ホン)だな。下の名前は知らんが、こいつも在日だ。黄海という名字は、『海を渡ってきた黄』さんからなんだ。ただ、こいつは朝鮮というよりは中国系かもな」
高橋:「先生、凄いですね。最後は渡辺雄二です」
愛原:「朝鮮人のピョンなんとかだな。全員、生粋の日本人じゃねーじゃん」
高橋:「さすが先生です」
愛原:「通名使って日本人に成り済ましやがって、この野郎!徹底的にやるか!」
高橋:「やりますか!」
佐藤:()
西川:()
と、そこへリサが戻って来た。
リサ:「もー、ちゃんとトイレットペーパー補充してよね!」
マスター:「あ、サーセン。忘れてました」
リサ:「おまけに使用済みのゴム落ちてるし!」
マスター:「それは知らないな……って、おい!誰だ!?便所でセックスしやがったヤツ!?」
西川:「た、確かにこの前、クロのヤツが女連れて来てましたよね?それじゃないっスか」
佐藤:「確かにあいつ、ちょっとの間、行方不明になってたな!」
マスター:「集会バックレて女とヤッてたのかよ……。しかも俺の店の便所で……」
西川:「ヤリ部屋ならサーさんとこの民泊使いやいいのによォ、あのバカ」
愛原:「色々いるなぁ、高橋のチーム……」
私はマスターに食後のコーヒーを入れてもらいながら言った。
愛原:「いくら?」
マスター:「あ、これは奢りなんでいいっス」
愛原:「ありがとう」
マスター:「それより、あの中g……もとい、女子高生とヤるんでしたら、色々とグッズありますんで、いつでも言ってください」
マスターはそう言って、ピンクローターとかローションとか取り出した。
愛原:「ローション以外は間に合ってるからいいや」
マスター:「さすがっスねぇ……!さすがは、マサに首輪付けられた御方っス」
愛原:「いや、別に大したことじゃない。それより、御宅のトイレでエッチしたというメンバーいるのかい?」
マスター:「クロっスか?……あ、黒田っていうんスけどね。うちのチームじゃ、マサに次いで女誑し込むのが上手いヤツなんですよ」
マスターは店内を見渡した。
マスター:「おい、ニッシー!クロは今日来てるのか?」
西川:「クロっすか?……いや、今日はいてないみたいっスね」
マスター:「ちょっとLINEしてここに呼べや。マサのセンセーが御指名だぞ」
西川:「うっス。もしかしたら、また女とヤッてる最中かもしれないっスよ?」
マスター:「いいからさっさとLINEしろ!マサのセンセーだぞ!」
西川:「うっス」
西川がスマホを取り出した時だった。
リサ:「! な、なに、この感じ……?」
リサも出されたオレンジジュースを飲みながら、スマホをイジって寛いでいたのだが、突然顔を上げた。
そして、鼻をヒクつかせ、耳を澄ましたり、瞳の色を金色に光らせたりしている。
愛原:「何か……来るのか?」
西川:「ダメだ!既読すら付きゃしねぇ!あのバカ!」
高橋:「もう直接電話しろや」
西川:「はい……」
西川は直接黒田というメンバーに電話した。
西川:「あ、もっしー。俺だけど、オマエ今何して……あ?オメ、誰だ!?」
どうやら電話に出たのは黒田メンバー以外の人物らしい。
そして、西川の顔が青ざめて行く。
西川:「ま、マジか……!」
高橋:「どうした?まさかクロのヤツ、おまわりにパクられたとか?」
マスター:「何度目だよ、あいつ……」
西川:「ち、違うっス!ヤバいっス!!」
愛原:「警察じゃなくて、ヤクザさんに捕まったの?」
西川:「い、いや、まだヤーさんの方がマシっつーか……」
高橋:「はっきり言えよ!クロのヤツどうしたんだ!?」
西川:「極東の連中に捕まってボコされてます!!」
高橋:「はああっ!?」
マスター:「な、なにいっ!?」
西川:「しかも極東の連中、クロにここの場所吐かせて、こっちに向かってます!」
高橋:「おう、オメーラ!戦争の準備だ!早くしろ!!……先生は危険ですので、裏から逃げてください」
マスター:「いや、ダメだ。ヘタに逃げると捕まる。奥に隠れてた方がいい」
高橋:「そ、そうっスね。先生、取りあえず奥のヤリ部屋へ隠れてください……」
愛原:「ヤリ部屋あるんかーい!……てか、リサも一緒に行こう」
高橋:「こいつは逆に戦力になりそうなんで、むしろこっち側にいてもらいたいんスけど……」
愛原:「アホか!こいつに無双させたら、『流血の惨を見る事、必至であります』!」
高橋:「まあ、リサがいなくても俺達で何とかします!リサは先生の護衛を頼む!」
リサ:「承知!」
マスター:「あ、あのコ、強いのか?」
高橋:「昨夜、ロシアから来た船のバイオハザード事件で、ゾンビ無双していたヤツですよ」
マスター:「ええーっ!?」
リサ:「お兄ちゃん、気をつけてね」
高橋:「分かってる!」
リサはまだ何か言いたそうにしていたが、私達は取りあえず店の奥へ隠れた。
と、同時に店の外から改造車や改造バイクの爆音が幾重にも鳴り響いて来た。
マスター:「マサ、極東の連中はどうしてる?」
高橋:「東京じゃ、おとなしくしてるっスね。まあ、俺が一応足を洗ったことにはなってるし、極東本部も俺どころじゃないんだと思います」
昼食を食べ終わると、愛煙家達はもくもくと火力発電を行っている。
マスターも一服しながら、高橋達と話していた。
リサはトイレに行っている。
愛原:「その、『極東』ってのは何だい?」
高橋:「あ、サーセン。勝手に内輪話やっちゃって……」
愛原:「いいよ。ここでは俺の方がアウェイなんだから」
高橋:「『極東』ってのは、『極東戦線』のことです。それは俺達、『越後羅洲』と敵対している上、『新潟連合』にも加盟したがらない連中なんです」
愛原:「よくある話だな。どんな連中なんだ?」
まあ、高橋達と大して変わらないだろうが……。
高橋:「新潟を含めてその近県にいくつか支部を持つ、広域VIPカー愚連隊です。その支部は4つ。その支部長達で四天王を組んでいるイタい連中ですよ」
愛原:「まあ、確かにイタいな」
高橋はブーメランを投げていることに気づかない。
VIPカー愚連隊とは、型落ちした中古の高級乗用車を暴走族仕様に改造し、走り回る暴走族のことである。
因みに私が乗せられたチェイサーも3ナンバーのセダンだが、これはVIPカーには入らない(作者の友人である元・走り屋談)。
それこそ現役時代は、上級国民が乗るような車種のセダンがこれに当たる。
チェイサーは中級国民が乗る車だったので、該当しないわけだ。
愛原:「四天王って、どんな奴らなんだ?」
高橋:「簡単に言えば在日ですよ。この辺りを仕切ってるのが、新潟支部の金田正孝ってヤツです」
愛原:「本名はキム・ジョンなんとか……かな?漢字だと、金正孝」
高橋:「……と、思います。あとは木下哲彦」
愛原:「本名、パク・チョルオン(朴哲彦)かな」
高橋:「よく分かりますね。3人目が黄海治夫です」
愛原:「多分、名字は黄(ホン)だな。下の名前は知らんが、こいつも在日だ。黄海という名字は、『海を渡ってきた黄』さんからなんだ。ただ、こいつは朝鮮というよりは中国系かもな」
高橋:「先生、凄いですね。最後は渡辺雄二です」
愛原:「朝鮮人のピョンなんとかだな。全員、生粋の日本人じゃねーじゃん」
高橋:「さすが先生です」
愛原:「通名使って日本人に成り済ましやがって、この野郎!徹底的にやるか!」
高橋:「やりますか!」
佐藤:()
西川:()
と、そこへリサが戻って来た。
リサ:「もー、ちゃんとトイレットペーパー補充してよね!」
マスター:「あ、サーセン。忘れてました」
リサ:「おまけに使用済みのゴム落ちてるし!」
マスター:「それは知らないな……って、おい!誰だ!?便所でセックスしやがったヤツ!?」
西川:「た、確かにこの前、クロのヤツが女連れて来てましたよね?それじゃないっスか」
佐藤:「確かにあいつ、ちょっとの間、行方不明になってたな!」
マスター:「集会バックレて女とヤッてたのかよ……。しかも俺の店の便所で……」
西川:「ヤリ部屋ならサーさんとこの民泊使いやいいのによォ、あのバカ」
愛原:「色々いるなぁ、高橋のチーム……」
私はマスターに食後のコーヒーを入れてもらいながら言った。
愛原:「いくら?」
マスター:「あ、これは奢りなんでいいっス」
愛原:「ありがとう」
マスター:「それより、あの中g……もとい、女子高生とヤるんでしたら、色々とグッズありますんで、いつでも言ってください」
マスターはそう言って、ピンクローターとかローションとか取り出した。
愛原:「ローション以外は間に合ってるからいいや」
マスター:「さすがっスねぇ……!さすがは、マサに首輪付けられた御方っス」
愛原:「いや、別に大したことじゃない。それより、御宅のトイレでエッチしたというメンバーいるのかい?」
マスター:「クロっスか?……あ、黒田っていうんスけどね。うちのチームじゃ、マサに次いで女誑し込むのが上手いヤツなんですよ」
マスターは店内を見渡した。
マスター:「おい、ニッシー!クロは今日来てるのか?」
西川:「クロっすか?……いや、今日はいてないみたいっスね」
マスター:「ちょっとLINEしてここに呼べや。マサのセンセーが御指名だぞ」
西川:「うっス。もしかしたら、また女とヤッてる最中かもしれないっスよ?」
マスター:「いいからさっさとLINEしろ!マサのセンセーだぞ!」
西川:「うっス」
西川がスマホを取り出した時だった。
リサ:「! な、なに、この感じ……?」
リサも出されたオレンジジュースを飲みながら、スマホをイジって寛いでいたのだが、突然顔を上げた。
そして、鼻をヒクつかせ、耳を澄ましたり、瞳の色を金色に光らせたりしている。
愛原:「何か……来るのか?」
西川:「ダメだ!既読すら付きゃしねぇ!あのバカ!」
高橋:「もう直接電話しろや」
西川:「はい……」
西川は直接黒田というメンバーに電話した。
西川:「あ、もっしー。俺だけど、オマエ今何して……あ?オメ、誰だ!?」
どうやら電話に出たのは黒田メンバー以外の人物らしい。
そして、西川の顔が青ざめて行く。
西川:「ま、マジか……!」
高橋:「どうした?まさかクロのヤツ、おまわりにパクられたとか?」
マスター:「何度目だよ、あいつ……」
西川:「ち、違うっス!ヤバいっス!!」
愛原:「警察じゃなくて、ヤクザさんに捕まったの?」
西川:「い、いや、まだヤーさんの方がマシっつーか……」
高橋:「はっきり言えよ!クロのヤツどうしたんだ!?」
西川:「極東の連中に捕まってボコされてます!!」
高橋:「はああっ!?」
マスター:「な、なにいっ!?」
西川:「しかも極東の連中、クロにここの場所吐かせて、こっちに向かってます!」
高橋:「おう、オメーラ!戦争の準備だ!早くしろ!!……先生は危険ですので、裏から逃げてください」
マスター:「いや、ダメだ。ヘタに逃げると捕まる。奥に隠れてた方がいい」
高橋:「そ、そうっスね。先生、取りあえず奥のヤリ部屋へ隠れてください……」
愛原:「ヤリ部屋あるんかーい!……てか、リサも一緒に行こう」
高橋:「こいつは逆に戦力になりそうなんで、むしろこっち側にいてもらいたいんスけど……」
愛原:「アホか!こいつに無双させたら、『流血の惨を見る事、必至であります』!」
高橋:「まあ、リサがいなくても俺達で何とかします!リサは先生の護衛を頼む!」
リサ:「承知!」
マスター:「あ、あのコ、強いのか?」
高橋:「昨夜、ロシアから来た船のバイオハザード事件で、ゾンビ無双していたヤツですよ」
マスター:「ええーっ!?」
リサ:「お兄ちゃん、気をつけてね」
高橋:「分かってる!」
リサはまだ何か言いたそうにしていたが、私達は取りあえず店の奥へ隠れた。
と、同時に店の外から改造車や改造バイクの爆音が幾重にも鳴り響いて来た。