報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

虫歯ですた。

2014-02-04 17:25:11 | 日記
 タイトルの通りです、はい。今までずっと歯の痛みに耐えて来たわけだが、神経内科とか心療内科の受診を本気で考えていただけに、今日の歯科通院で発覚したことは衝撃的だった。
 1番最初の虫歯は噛み合わせの部分がやられたこともあり、素人の私でも場所が分かる程だったが、今回は歯と歯の間部分かつ、隣の歯とくっついている部分だったという。上から見ただけ、かつ内視鏡でも分からない所だったと。
 しかし、実際は1番最初に撮った時のレントゲンにその兆候は写っていたらしく、結果的には先生達の見落としということになった。つまり、1番最初の受診の時点で、私には2ヶ所の虫歯があったということである。
 全くもって、ひどい話だ。
 とにかく麻酔でもって、再び削り、神経を抜く治療が行われた。
 かなり進行していたために、だいぶ削ったようだが、それでも抜くまでは行かなかったもよう。

 終わってみると拍子抜け。やれ神経内科だの、やれ心療内科だのと騒いでいたのは何だったのだろうと……。
 2度あることは3度あるという。今度は左側がやられるか?それとも、2回とも右だったのでもう1回右か?
 何て事だ、全く。
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“アンドロイドマスター”より、「恐怖の防災訓練」

2014-02-04 14:41:09 | 日記
 またまたある日の財団仙台事務所。
 全体朝礼で、支部長が職員達に訓示を行っていた。
「えー、いよいよ明日は当ビルにおける防災訓練が行われます。出火場所は各テナント持ち回りになるわけですが、今年はうちのフロアが出火元という設定になりました。自衛消防隊に所属している皆さんは、日ごろの訓練の成果を十分に発揮してください」

 大会議室から戻ってきた敷島。
「シキシマ!もう炎上してる!!」
 アリスが飛び出してきた。
「その割には火災警報が鳴ってないぞ。どこから出火した!?」
「アタシのブログ」
「こらー!」
 敷島はアリスに突っ込んだ後、椅子に座った。
「えーと、ヘルメットと誘導旗と避難人員報告書は……と」
 敷島は明日の訓練に必要な物を用意した。
「アタシは何すればいいの?消火器?避難誘導?」
「あー、ケガ人の役やってくれ」
「What’s!?マリオとルイージに救助隊の役やらせて、それをアタシが操作する役は!?」
「そんなの無いから。日本の消防法に、『ロボットに救出させてぉK』なんて無いから」
「シキシマが崩れて来たビルの生き埋めになって、救助される役」
「ビルのオーナーが怒るぞ。いや、ほんとマジで」
「んん?」
「今回の消防訓練は、ただ単に避難するだけじゃないから。消火器訓練はもちろんのこと、AEDの訓練もあるんだよ。お前はAEDで救出される役もやって欲しいんだ」
「そうなの。OK.」
「分かったかい」
 敷島はやっとホッとした。

 その日の午後、事務所の応接室では……。
「へえ、今年はルカが1日消防署長を……」
 敷島は感心した様子で、向かい側に座るボーカロイド3号機、巡音ルカを見た。
「はい。色々と初めての試みだそうで、細かい調整を行っています」
「だろうなぁ……。ボーカロイドの1日署長なんて、最近のお役所もイキなことするね」
 敷島は何度も頷いて、続けた。
「じゃあ何?今回の消防訓練、ルカも来るの?」
「はい。私だけでなく、MEIKO達も来るみたいですよ」
「そうかそうか」
「ところで、リンがエントランスで歌ってるって本当ですか?」
「ああ。最近、仕事が減ってきてるみたいなんで、原点回帰でね」
「意外ですね。グラビアとしてはレンより、リンの方が目立っている感じなんですが……」
「そうそうグラビアの仕事があるわけじゃないしね。ま、おかげ様で今ではわざわざリンの歌を聴きに来る人もいるくらいだから、これでまた仕事が増えるようになるんじゃない?」
「プロデューサーがプロデューサーに復帰してくれたら、百人力なんですけど……」
「それは言いっこなし」
 因みに平日毎日17時らしい。元々はエミリーが館内の時報代わりにピアノを弾くだけであったが、そこにリンも歌わせるというアイディアを出した次第。

 そして、翌日。
〔ド♪ミ♪ソ♪ド〜♪「こちらは、防災センターです。本日13時より、訓練地震並びに訓練火災を行います。この訓練に際しては……」〕
「おっ、そろそろだな」
 敷島は天井のスピーカーを見上げながら呟いた。
「いいか、皆?消防署の人達も見ているから、ちゃんとやれよ!リアリズムにな!」
「はい!」
 と、そこへアリスが……。
「じゃあ、マリオ。そこにタンク置いといて」
「ハイ」
「ルイージは、あっちにTNT」
「ハイ」
「何してるのかな〜?アリスちゃん?」
「リアリズムの為にガソリン蒔く役をマリオにしてもらって、テロ訓練の為にTNT爆弾を爆発させる役をルイージに……」
「ビルを爆破させる気か、お前は!!」
(本物のTNT爆弾だぁ……)
 職員は呆れた。

 訓練開始時間になる。
〔「訓練地震発生!訓練地震発生!直ちに身の安全を図ってください。落下物、飛来物には十分注意してください。大変危険ですので、ビルの外には出ないでください。館内は安全です」〕
「フム」
「別の訓練になってるぞ、お前だけ!」
 何故か防護服に身を包むアリスだった。
「机の下に隠れろ!」
〔「只今、地震は鎮静したもようです。引き続き、大きな余震にご注意ください。各テナントは被害状況をまとめ、防災センターまでご報告ください。……」〕
「よーし、皆!ケガは無いな!?」
「はい!」
「あ、あの……」
 アリスが震える手で、手を挙げた。
「ん?」
「さっき机の下に隠れる時に、頭打ったんだな……」
 アリスは円柱形の前頭部をさすった。
「お前が1番重装備だろうが!」
「参事!防災センターに状況報告を!」
「おっと、そうだった!」
 敷島は内線電話を取った。
「えー、こちら23階の日本アンドロイド研究開発財団です。被害状況ですが……えー、台本だと……」
「参事、台本とか言っちゃダメっスよ!」
「あっと!……ガラスのヒビが3ヶ所、ケガ人はゼロです」
「アタシ、アタシ……。タンコブ……」
「オロナインでも塗っとけ!」
「アタシの傷はそんなんで治るんか!」
「アリス博士の場合、アロエ軟膏でも治りそうな何かがありますよね……」
 職員が救急箱を持ってきて言った。

 今度は館内に火災警報が鳴り渡る。
〔「訓練火災、訓練火災。23階の給湯室で、火災が発生致しました。……」〕
「よし、来たな!消火器用意!」
「はい!」
 敷島は消火器2本を両脇に抱え、
「だぁりゃーっ!2本同時噴射ーっ!」
 無論、中身は館内訓練用に空気なので、ブシューとエアの音がするだけである。
「Oh!So good!」
 アリスは感心したように拍手をしたが、
「参事、それ作者の特技じゃ……」
 部下は呆れていた。
「台本だと、何だっけ?これで鎮火だっけ?」
「だから参事、台本とか言っちゃダメですよ。えーと、消火器による初期消火に失敗して、今度は屋内消火栓による消火に切り替えですね」
「何だ。せっかく2本同時噴射したのに……」
「屋内消火栓ハ、コレデイイデスカ?」
 赤い塗装のバージョン5.0量産型、マリオが消火栓のドアを開け、ホースを取り出していた。
「おう、それだ!ちょうどいい!マリオ、こっちに引っ張ってきてくれ!」
「アイアイサー!」
 マリオがホースを引っ張ってきた。
「What?シキシマ」
「何だ?」
「消火栓、マリオが持ってきてるのより、ルイージが開けた所の方が近くない?」
「別にどっちでもいいよ。どうせホースの長さは30メートルあるんだ。あっ、誰かホースの根元にあるバルブを捻る役やってくれよ」
「あ、あの……参事」
「何だ?伊藤君、キミやってくれよ」
「そうじゃなくて、うちのビルの消火栓って2号消火栓っスよね?」
「そうだけど?……あっ、そうかそうか!2号消火栓だとバルブがホースの先にあるから、根元でバルブを捻らなくてもいいんだ!」
「それもあるんですが、確かそれ、ホースの長さが20メートルしか無かったような……」
 ブチィッ!!(←ホースが根元から千切れた音)
「あ……」
「ア……」
「Oh...」

 地下1階の防災センターでは……。
「た、隊長!23階から状況報告です!」
「消火栓による消火も失敗だな!?」
「それが、漏水発生と……」
「はあ!?」

〔「23階から上の皆さんは、お近くの非常階段を使って1階の外まで避難してください」〕
「やっと避難命令来た」
「何とか水止まって良かったわねぇ……」
「本当に火災の跡みたいだ……」
 アリスが急いで応急処置をして事なきを得た。
「後で処置代たんまりもらうからね、シキシマ?」
 アリスはニヤリと笑った。
「分かったよ。今夜の夕飯、外に連れてってやる」
「I’m so happy!!」

 外に避難して整列し、これで一旦は避難訓練が終わる。
「火事だーっ!火を消せーっ!!」
 訓練用の水消火器による消火訓練と、
「マリオ!ルイージ!」
「イエッサー!(×2)」
 バージョン兄弟による消火実技披露。
「火炎放射器の部分を消火ノズルに変えた!?」
「というか、CNGの代わりにハロンガスを充填しただけよ。ガスを変えただけで、用途が180度変わるのね」
「はー……」
 煙ハウスの体験とか……。
「いや、何も防護服に着替えて入る必要無いんだよ、アリス?」
「Oh!」
 最後はAEDの体験。
「ダミー人形の代わりに、ボーカロイドの皆が協力してくれます!」
 何故かこれだけ応募が殺到する。何故なら、上半身脱ぐから。特にKAITOとレンは、完全に上は裸。
「あいにくとミク達は脱がないよ。はっはっはー」
 敷島は得意げだった。
「別に人間じゃないんだから、いいんじゃない?」
 アリスは冷やかだったが。
「じゃあそこはロボット同士、エミリーに実演してもらいます。まずはAED本体の蓋を開けまーす!メーカーと種類によって勝手に電源が入るもの、あえて手動で電源を入れるものとがありますので、そこら辺注意してくださーい」
 敷島が説明する役だった。
「MEIKO、横になって」
「えー?あたしー?」
「目立つぞ」
「ま、いっか」
 エミリーはMEIKOを仰向けにさせると、
「ちょっと!脱がさないんでしょ!?」
「ノープロブレム。赤い部分だけ」
 ボーカロイド達は全員が公式イラストのコスチュームを着用している。その中で、MEIKOが1番露出が高い。
「えー、次に2枚のパットを貼ります。貼る場所はパットにイラストで描いてあるので、それを参照にしてください。大体が対角線上になるように。ネックレスなどの金属類は外すようにしてください。あと、心臓ペースメーカーですね。これもなるべく避けて貼ってください。場合によっては、イラストと逆の位置になっても構いませんので。あと、レンとKAITOはきれいで真っさらな胸板ですが、中には胸毛が濃い方もいらっしゃるかと思います。そんな時は予備のパットを使って、ちょっとバリバリやっちゃってください」
「MEIKO、バリバリ」
 エミリーは予備のパットを取り出した。
「あたしゃ、胸毛生えてない!」
「パットを貼りましたら、あとは機械が自動で解析してくれます。つまり、解析の結果によっては、電気を流す必要が無いわけです。あくまで除細動機ですので、実は意外と心臓が正常な方、あとはもう完全に心臓が止まっている場合も電気は流しませんので、そこら辺も覚えといてくださいねー」
「なーんだ。じゃ、あたしは正常だから、これ以上は必要無いね」
「ノー。MEIKO。お前に・電気流す」
「は?」
「電気を・流します!皆さん・離れて・ください!」
「そうそう。電気を流す時はですね、近づき過ぎると危険ですので、野次馬を離しといてから流してくださいねー」
「ちょっと、エミリー!あたしゃ人間じゃないって!」
「ファイヤー!」
 公開空地に電気の光とMEIKOの叫び声が響いたのは言うまでもない。

「ちきしょー、エミリーのヤツ……。絶対、この前……ケンカしたのを……根に持ってやがんな……」
「いいから早く、後ろ向いて」
 完全に訓練が終わり、アリスがMEIKOの損傷の修理に当たった。
「ここにいる限り、仕事には困らないわねー」
「大変光栄なことで……」
 MEIKOはそこでハッと気づいた。
「あっ、そうだ。博士」
「なに?」
「ちょっとテレビ観ていい?」
「何か面白いのやってるの?」
「うん」
 アリスのタブレットで、テレビを点ける。
「ルカが1日署長やってんの」
「Ah...」
 ちょうどルカが消防署前の広場で、挨拶をしているところだった。その中継である。
〔「……このように、何故この区の火災発生件数が少ないのか、1日署長を務めさせて頂いて分かりました。偏に、職員の皆さんのたゆまぬ努力、そして区民の皆さんの防火意識が一体となって……」〕
「いいなぁ……」
「アンタも1日ナントカってのやればいいじゃない」
「そんな簡単に言わないでよ」
「1日アルカイダってのはどう?」
「テロリストじゃないですか!」
「1日グリーンベレー隊長ってのは?」
「あるんですか、そんなの!?」

 その頃、総務部では……。
「22階の圓満商事ですけどもね、訓練が終わってから、うちの事務所に凄い漏水があって困るんですよ!ちゃんと直したんですか!?」
「す、すいません!すいません!(アリスぅ〜!!)」
「14階の仙都技研ですが!消火栓の修理をおたくらがしてから、トイレの水が出にくくなったんですけど……」
「ごめんなさい!ごめんなさい!」
「1階ノ中華魯迅だけどネ、消火栓壊したオカゲデ、厨房の水道が出なくなったヨ!商売できなくなタ分、弁償するのコトネ!」
「そんなところまで!?」
 敷島に取っては、悪夢の始まりであった。

 ※誤字や表現の誤りを修正しました。何度もすいません。
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“アンドロイドマスター”より、ボツネタ

2014-02-04 10:26:05 | 日記
 ある日の財団仙台事務所。
 敷島は自分の机で、記録映像の編集をしていた。南里研究所時代の出来事も、実は良い研究資料としての価値があるのだという。観察記録といった観点だろうか。
 もっとも……。
「うへーん!兄ちゃん、助けてーっ!」
 鏡音リンが事務室に飛び込んできた。
「何だ何だ?」
「Wait!」
 電動ドリルとドライバーを持ったアリスが追ってくる。
「アンタも頭部着脱仕様にするって言ってるでしょ!おとなしく改造されなさい!」
「勝手に改造するなっ!ヒビヤ総研さんからまたクレームが来るぞ!」
「10万ドルで改造OKだって」
 アリスは同意書をピラッと開いた。
「……あの研究所、赤字なのか、もしかして?」
 敷島は眉を潜めた。
「赤字研究所にはボーカロイドを貸与しない取り決めだぞ」
「新しいミュージカルの成功の為よ!」
「いやーっ!いやーっ!」
「新しいミュージカルって何だ?俺、聞いてないぞ」
「オズが首を斬られるシーンで必要なのよ!」
「“オズの魔法使い”にそんなシーンあったか!?」
「アタシのオリジナル」
「くぉらっ!!」

 事務所の受付ロビーに横たわるアリスの姿があった。
「大丈夫・ですか?ドクター・アリス」
「あんにゃろめ、本気でブッ叩きやがって……」
「しばらく・お休みください」
「いつか札束で、引っ叩き返してやる……」

 事務所では……。
「困りますよ。しかも、何ですか、10万ドルって。いやそりゃ確かに今、アベノミクスで円高にはなってますがね、円ならいいってわけでもないんですけど、改造とかはちゃんと財団に許可を取って頂きませんと……」
 敷島がリンとレンの所属研究所にクレームを入れていた。
「よしよし」
「じゃ、そういうことで。どうも」
 敷島は電話を切った。
「今年初の『クレームを入れる側』!」
 何故か感動の涙を流す敷島だった。
「おー、よしよし。怖かったでちゅねー」
 メイドロボットの元祖、七海にあやされるリンがいた。
「レンはどうした?」
「お仕事」
「そうか」
「ライブやりたかった!イベント出たかった!MCやりたかった!せめて地元の2両編成ワンマン運転の電車乗りたかったーっ!」
 リンは事務室の脇にある長椅子の上で駄々をこねた。
「1番最後は関係あるのか、それ……」
「敷島さん、ちょっとここ最近、リンちゃんとレン君の仕事量に差があるのが気になります」
 七海がリンの頭をポンポンしながら言った。
「うーん……。そう言われてもなぁ……」
 敷島は頭をかいた。
「あっ、そうだ」
 そして、何かを思いついた。
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