報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
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 実際のものとは異なります。

不思議な縁の御影堂

2013-12-11 23:36:55 | 日記
 御影堂落慶記念法要のレポ、稲生ユウタにやってもらおうかと思ったが、恐らくは稲生であっても体験しないであろう不思議な縁を持ったので、不肖の作者自身がレポさせて頂く(←ってか、それが普通)。
 紹介者共々、登山したまでは順調だった。……いや、違うな。確かに行きの新幹線がまだ乗ったことのないN700Aだったというのも功徳だったが、新富士からの登山バスが観光バスタイプではなく、一般の路線バスタイプだったのは恐らくハズレの部類だろう。バス・フリークスの私から見れば、だが。
 まあ、そんなことはどうでもいい。着山に余裕で間に合えば、そんなの些末なことである。
 着山してからのやや過密なスケジュール、御影堂内における長時間の正座なども顕正会時代に鍛えられた範囲内だからいい。

 そもそもが、今日の登山は本来予定に無かったものである。9月に私の所属する末寺で、この登山への参加者を募集していた。しかし、不規則勤務な業態の私のこと、3ヶ月も先のことなど、鬼が笑うレベルではない。特に12月となれば、年末にかけて仕事が忙しくなることなど目に見えていた。だから、参加辞退の意思表明をしていたのである。
 ところが、何かの手違いで私が参加者リストに載っていることが判明した。元顕正会員の哀しさで、
「これぞ、大聖人様よりのお呼び出し!」
 という、いつ退転してもおかしくないようなクソ信心のくせに、おこがましい考えを持った私は帰りの高速バスだけ手配した(往路は紹介者の都合で、新幹線と登山バスになると決まっていたので)。
 紹介者のネタじゃねーだろうなと思ったが、そうではなく、ちゃんと私の名前が書かれた着山整理券が郵送されてきた。

 着山後の弁当は美味かった。顕正会の大会の時に出される芙蓉茶寮の弁当より当たりだったな。無論、お茶まで付いてタダだよ。そこは弁当代まで御供養にするような顕正会とは違う。個人的には“なかみせ”のカレーかビーフシチューが食いたかった。
 奉安堂の模様は……おっと!御開扉の様子は公開できません。まあ、いつもの御開扉と同じだったかな。
 その後で御影堂だが、奉安堂と違って椅子席じゃない。そこで私のウェポン、正座椅子の登場だ。高さ10センチの規定内なので、仮御影堂に行かされずに済んだ。15センチ以上は、仮御影堂に行けってさ。
 新しい畳に傷が付くからか、任務者の人から新しい雑巾を渡される。これを正座椅子に敷けとのこと。着座位置によっては、雑巾をもらった後で手すりや柱の拭き掃除をするというネタを思いついたのだが、あいにくとそれらから離れている場所だったので、おとなしく椅子に敷く。
 暖房が無いので寒いと聞いていたが、顕正会の日曜勤行並の人口密度が多かったので、意外と私は寒さを感じなかった。
 しかし、正味2時間近い正座は正直キツかった。サプライズで法要直後、布教講演が始まった時には【お察しください】。
 それでもまあ、御影堂なんて滅多に入れる堂宇でもないわけだから、いい体験にはなったのだろう。追憶も兼ねて、やっぱり少しアレンジしたものを稲生ユタに追体験してもらうとしよう。紹介者も、あまり事細かく書かなければいいんじゃない?ということだったし。ま、内陣の様子は外した方がいいだろうね。

 終了後は紹介者とお別れ。下山バスの臨時便が増発されるという噂が実しやかに山内に流れ、紹介者もそれに乗った形だが、見事に騙されたようだ。正解は臨時続行便が出るということ。つまり、臨時ダイヤで新しい便が走るわけではなく、既存の便が1台だけでは賄い切れないので、予備のバスをその後続けて出発させるというもの。これが続行便だ。続行便はバス会社などのさじ加減で勝手に走らせていいものとされている。陸運局にいちいち届け出る必要は無い。高速バスなんかでも、人気の路線だと多客期に何台も連なって走るでしょ?しかも、その台数は日によってランダムだったりする。あれはその日の予約状況を鑑みて、バス会社が今日は何台という風にさじ加減しているのである。大石寺の登山・下山バスは(高速路線を除いて)予約制ではないが、つまりそれと同じことである。
 多分、続行便のことを臨時ダイヤが組まれた(陸運局に届け出る必要のある)増発便と間違えたのだろう。

 さあ、不思議体験はここからだ。
 確かに不思議な体験ではあったのだが、結論から言えば実は大聖人様はこんな私でも監視して下さっているということなのかな。
 私はこのブログで、生涯独身の話をした。法統相続はできる人間がやればそれで良い。そう主張した。だがどうやら、
「信心欠落症の大バカ野郎が。オメーもやるんだよ」
 ということらしい。大聖人様はそんな汚い言葉使いはされないだろうけど。

 予定外の御影堂へ呼び出し食らって、それに応じてみたら帰り際、不思議な出会いがあったということは、やはり御仏智も大聖人様御照覧というのも本当なのか。
 ますますフェードアウトしにくくなってしまったな、こりゃ。
コメント (1)
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