報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

人間模様

2012-10-23 16:05:03 | 日記
 今日は少し視点を変えてみよう。私は先日まで、勘誡するかどうかは縁である旨を書いた。縁とは不思議なものである。人の出会い1つで、人生が左右されるのだから。成り行きといっても、やはり何かの縁で動くものである。
「運命の人との出会い」というものがある。ほんの数年前、坂口憲二が出演した缶コーヒーBOSSのCMで、見知らぬ中年男性と何回も偶然出会う描写があり、最後に、
「運命の人が男×女とは限らない」
 という下りのオチが付くというものがあった。得てして上手いと思った記憶がある。もう1度、あのCMをやってもらえないかという願望があったりするのだが。
 まあ、それはそれとして……。これはあくまでも笑いを含んだ内容であるから、今度は少し絶望的な内容で考えてみよう。私は運命の出会いというのは信じている。でなければ、顕正会に入会することはなかっただろう。この場合、運命の出会いというのは、「男×男」だったわけだ。
 では、「男×女」というのは、いつか訪れるものなのか?この状態で行くと、恐らくは無いだろう。実は、過去にはあったのかもしれない。あったのだが、何かの外的作用により機会を逸することになった。それは何でもいい。例えば私と本来出会うはずの人が、何かの外的作用により、もう既にこの世からいなくなっている可能性もある。そう、運命といっても、命までは保証されない。逆に私を原因とする外的作用のせいで、誰かの運命の出会いをブチ壊しにしている可能性もある。こう考えてみたら、結構面白いのだ。
 顕正会に入ったばっかりにブチ壊しにされたかもしれないし、地元で働くことを諦め、首都圏での就業を決めたばかりに、本来なら地元で出会いがあったかもしれないのに逸することになったかもしれない。東日本大震災での死亡者・行方不明者の中に、本来なら今頃出会うはずだった運命の人が含まれていたかもしれない。

 どこまでも、「法に依って人に依らざれ」が似合わん人間ですな。法は大事だが、人も大事だと信じて疑わない人間がここにいます。
コメント (5)
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