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中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

サービス業の労働生産性が低い!!

2016年08月10日 04時31分05秒 | 中小企業白書(2016年版)
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士 地域活性化伝道師の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は中小企業白書(2016年版)59ページ「第 1-2-35 図① 原材料 ・ エネルギーコストの取引価格への転嫁の必要有無・状況」をみましたが、今日は64ページ「第 1-3-2図 労働生産性と労働構成比」をみます。

下図から、中小企業と大企業の業種別、規模別に労働生産性の水準を確認すると、我が国の労働力のうち約7割を占める中小企業の労働生産性の平均値は、大企業における労働生産性の平均値を下回っていることが分かります。

この結果について白書は、とりわけ、「宿泊業,飲食サービス業」をはじめとするサービス業については雇用全体に占める構成比が高い一方で他業種と比較して労働生産性の平均水準が相対的に低くなっている。

サービス業の労働生産性が低い水準にある背景としては、一部のサービス業に以下のような特徴が見られることが挙げられる。

①同時性:サービスの提供と消費が同時に行われる
②不可分性:サービスの提供と利用が同じ場所で行われる
③消失:サービスは在庫を持てない

つまり、飲食店、理美容、医療,介護をはじめとする一部のサービス業においては、サービスの提供と消費が時間的にも場所的にも同時に発生し、また在庫を保有することもできない場合がある。

在庫調整により生産活動を平準化することのできる工業製品とは異なり、客の居ない間に商品(サービス)を製造(提供)し在庫として保存しておくことができないため、短期的な需要の変動により生産量も同様に変動する。

このような短期的な需要の変動に対しては、労働投入量を調整することが難しく、生産活動の効率化による生産性引上げの制約要因となっている。

したがって、扱っている商品(サービス)に同時性・不可分性・消失という特徴が当てはまりやすい業種ほど、生産性を伸ばしづらく、低水準となりやすい。

このため、サービス業については生産性の計測及び他業種との生産性比較が難しいとも指摘されている、とあります。

サービス業の生産性をいかに高めていくかが、中小企業に求められているということです!

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