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中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

モジュール化の進展に対してサプライヤーは何をすべきか?

2015年03月18日 04時46分41秒 | 2014年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は「2014年版ものづくり白書」の 116ページ「図 131-13 モジュール化の進展による影響」をみましたが、今日は117ページ「図 131-14 VW のモジュール設計(MQB)の例」をみます。

モジュール化の進展に伴う部品の共通化は、サプライヤーにとっては大量発注やグローバルでの部品供給への対応がより一層求められる傾向が高まり、グローバルでサプライヤー間の競争激化や業界再編につながる可能性がある。

このため、ドイツの部品メーカーの中には製造設備を内製化するとともに、特許等で保護することで複数化された購買先とのコスト競争に容易に巻き込まれないよう工夫する例も見られる。

また、完成車メーカーが選択と集中による経営資源の配分を行う中で、他社メーカーとの差別化をユーザーに対して図ることが難しい部品やモジュールについては、サプライヤーの提案が活用される範囲が拡大する傾向が高まる。

とともに、特に、様々な自動車メーカーと取引を行うサプライヤーが、その立場を生かして課題を見つけ、国際標準を活用することを含め、システムを一つのモジュールとしてパッケージで提案し、高い付加価値を獲得する機会が広がる傾向にあるものと考えられる。

このような動きの中で、企業間の関係が見直され、従来の取引関係を超えたオープンな取引関係が新たに構築され、バリューチェーンが変化する可能性があることにも留意する必要がある。

最後に白書は、サプライヤーは、これまで以上に完成車メーカーに対する提案力を高めるとともに、グローバルでの供給力を高めていくことが求められる、とあります。

モジュール化をチャンスにするには、これまでのような取り組みでは乗り切れないということ、そしてその流れは今後さらに強まっていくことが分かりますね。


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