Mon petit bonheur

フランスよりミックスツインズ日記

夢に消えた☆デュオ・エトワレ

2017-06-24 | シャモニ周辺案内

【3歳11ヶ月】
シャモニのあるオート・サボワ( Haute-Savoie )県の県庁所在地であるアヌシー( Annecy )では毎年この時期、『アヌシー国際アニメ映画フェスティバル( Festival international du film d'animation d'Annecy )』が開かれています。そちらに、マジンガーZ生みの親である永井豪先生も来仏されていまして、熱烈歓迎を受けたようです。なぜって? フランス人は日本の漫画がだーい好き。書店には普通に、フランス語翻訳された日本の漫画が並ズラーッと並んでいるほどですから。その草分けとなったのが、「ゴルドラック( Goldrak )」。私もアラフォーなので、このふっるーいアニメを主人に見せられても「あ~あ~知ってるよ、マジンガーZね。」と言っていたんですけど、どうやら似て非なるものらしい。そのシリーズの3作目、「グレンダイザー」という名のロボットアニメだとか。知らなーい。それでも、日本ではマイナーなこのアニメ漫画が、フランスでは一躍トップスターに躍り出て、なんと最高視聴率100%の記録があるそうで…。
そんなフランスではちょっとした有名人の漫画家・永井先生がですねえ、アヌシーを後にして訪れた地はここ、シャモニ。シャモニへ来たら誰もが行くナンバーワン観光スポット、富士山より高い標高3842mの展望台「エギーユ・デュ・ミディ( Aiguille du Midi )」へ上って、午後から、そのロープウェーの中間駅である「プラン・ド・レギーユ( Plan de l'Aiguille )」を出発して、ゆっくりハイキング。通常は3時間ほどの歩行で、メール・ド・グラス( Mer de Glace )氷河が眺められる「モンタンベール( Montenvers )」登山電車駅まで歩くことができます。しかし、時間配分が読めなかったんでしょうねえ・・・、ゴールであるはずの登山電車駅へ着いた時にはもう、最終電車が出た後。ヨーロッパの日は長いですから、仕方なく下山道を歩いて下り始めたようなんですけど、これが意外に長距離なんです。上からシャモニの街が見下ろせるので、ほんのちょっと頑張れば~な距離に思えるんですけど、どこまでいっても、ひたすら森の中。そしてとうとう、夜になってしまって・・・
ヘリコプターで救助されちゃったんですって! シャモニへハイキングにいらっしゃる皆さーん、過信は禁物です。現地のガイドさんに案内をお任せして、楽しい旅行中の限りある時間を、有意義にお過ごしくださいね~。


さて、実はワタクシ、最近は、その永井先生が迷子になられた辺りを、ひたすら走り回ってトレーニングを積んでいます! と言うのも、ただ今シャモニでは『モンブラン・マラソン( Marathon du Mont-Blanc )』という山岳マラソンのビッグイベントが開催されていまして、今年から新設されたレース『デュオ・エトワレ( Duo étoilé )』へ私は参戦する予定なのですが、まさにこの辺りがコースとなっているからです。


コースは、シャモニの街中をスタートし、夏になると山羊が放牧される「ブラチエール( Alpage de Blaitière )へと、駆け上がります。こちらの山羊飼い小屋では、山羊乳で作られたトムチーズ( Tomme de chèvre )を直に買うことができるのですが、美味いんだ、これが! でもね~、それを買いに行くためには1時間半の山登りを強いられるんですよ・・・苦労があるから美味しいのかも!?


放牧地を過ぎた辺りから、アルペンローズが咲き乱れています。今が見頃、満開ですよ。アルペンローズで山の斜面が真っ赤に染まる様、ぜひヨーロッパアルプスへ見に来てください。今年は例年より早い感じがしますねー。猛暑だからでしょうか。


上空を舞うパラグライダーの数が多く目につくようになったら、このレースの最高地点であるプラン・ド・レギーユ小屋( Refuge du Plan de l'Aiguille )まであと少し! 小屋のすぐ上に、パラグライダー離陸地点があるからなんです。
走ってるこちらは汗だくなのに、飛んでる人は涼しそうなんですよ、いつも・・・


プラン・ド・レギーユ小屋へ到着しました。ここまで来るのに3時間の登り・・・えぇ、えぇ、ずーっと登り・・・走ってくるとこーんなに苦しいのに、実はロープウェーで10分で来られちゃうところだったりします…。ロープウェーを下りたら5分ほどのハイキング距離だから、今年こそは我が双子を山歩きの練習させて、山小屋へ連れて来たいなーと思っているママンです。よーし、夏休みの課題にするぞー!


どれだけ行く価値のある小屋かと申しますと、ここのご飯、本当に美味しいんです! 先日に頂いたランチメニューは、「鶏の胸肉に、地元産のキノコ・トロンペットドモールを使ったクリームソース、グラタン・ドーフィノワと呼ばれるジャガイモのグラタン添え」だったのですが、どうして標高2200mもある地で、こんな美味しい料理が作れるのでしょう? しかしね、一番の人気メニューはこのお得なランチではなく、デザートのブルーベリータルトが美味しいんですって。これもサボワ地方の郷土料理と称されているのですが、生地の上にブルーベリーの粒がぎっしり詰まっているタルト、そこへクレーム・シャンティイと言うホイップクリームのようなものを乗せて食べるお菓子です。私はレースが終わってから食べに来ることにしよう…。


今回走る「デュオ・エトワレ」レース、「デュオ」と言う通り2人1組で走らなければならず、「エトワレ」と言うのは星空、つまり夜のレースなんですよ。スタートは24日の21時、時間制限は4時間。久しぶりに主人と組んで走ることにしました。「子供が大きくなったら、また昔のように主人と気ままに遊びに行くことも出来るようになるわ~」と思っていましたが、それはイツですかー? 「大きく」って、高校生になるぐらいまで待たなければいけないんだね…と言うことが、1歳が2歳、2歳が3歳になり、年齢に比例してどんどん手がかかる事態になっていることを、ようやく最近になって悟る…。それで私、この大会へ主人と出場できることがワクワクだったんです。我が双子の子守は、実妹に頼みました。20時半に「おやすみ!」を言って家を空けても、夜中の1時にはレース終了だから、双子もそのぐらいなら叔母ちゃんと過ごせるはずだからと。ちゃんと話せば、聞いて理解できる歳になったからと。
ところがね、今夜は中止になってしまったんです。雷警報が発令されてしまい、安全上の理由で。まあ、夜中のレース中にゲリラ豪雨でも来ようものなら、死人が出ちゃうかもしれませんしねえ。それで、レースは明日の昼に振り返られました。でも私たち、泣く泣く棄権です。主人が明日は、当直で仕事なんですって!!!
これを書いている現在、24日の午後10時です・・・本来なら、レースの第1関門である時間制限チェックポイントを通過していなければいけない時間帯なんですが・・・あのー、雷どこですか? 雨さえ降ってないんですけど?


来年、リベンジマッチしてやるー!

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