Mon petit bonheur

フランスよりミックスツインズ日記

セップ茸

2015-10-23 | グルメ

【2歳3ヶ月】
お墓参りへ行ってきました。主人の祖父母が眠るブジエール・レ・ミン( Buxières-les-Mines )という村は、目まいがするほど田舎なんですけど、そんな所での秋の楽しみといえば、キノコ狩り! シャモニでは見ないほど深い森が延々と続いていて、こういう所にお宝(=キノコ)が隠れているんですよ。シャモニは土地柄、キノコを採るにも山の斜面を登って行くしかないから、下を向いてガサガサ歩いているうちに降りられないほど急登なところを登っちゃっていただとか、とにかく子連れは難しいんですけど、ここなら大丈夫。娘は居眠りしていたから義母と車に残し、元気な息子を従えて、森の中を歩き回ってきました。知らぬ間に、疲れ知らずでもうこんなに歩けるんだね。


ところが、今年は毒キノコさえも生えないとささやかれた不作年。新参者の私が採ってきたキノコは、「食べられるけど、あえて食べなくて良いでしょう」なキノコ。薬剤師な主人は、キノコの判定が厳しいのです(フランスでは、食用キノコかどうか、薬局で判別してくれます)。
それでも、祖父が採ってきましたよ! ヨーロッパ松茸と称される高級な野生キノコ、セップ( Cépe )ですよー!! 日本名はヤマドリ茸と言うそうです。でかしたぜ、じぃちゃん。 それを義母が、ニンニクとパセリをたっぷり混ぜて炒めた『ボルドー風セップ( Cépes à la bordelaise )』で料理。こういう時、この夫婦は「父ちゃんがキノコを採ったり野菜を育てたりして、それを母ちゃんが上手に料理する」を昔からやってきたんだろうなあと、家族の歴史を垣間見た気がするのです。


我が双子は、食べさせてもらえないキノコなんかより、叔父さんの畑に転がるイチゴの方が気になるらしい。さっきまで人見知りで近づきもしなかったのに、叔父がイチゴを摘みだした途端、むらがっちゃったりして・・・分かりやすいよ、君たち!


摘んだイチゴを叔父が双子へ「ハイッ」と手渡すと、主人がすかさず、私が畑から直に洗わず食べさせることを私が気にすると思ったらしく、了承を求めてきたんですけれど、大丈夫ダイジョウブ。田舎の子に育つ方が、たくましくなると思うよ。



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