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日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

南相馬市桜井勝延市長のYouTubeが世界を動かす

2011-04-07 11:16:50 | 
私はThe New York Times(NYT)の次の記事でこのことを知った。

A Desperate Plea From a Japanese City to the World Is Heard

MINAMISOMA, Japan ― It was a desperate plea for help, spoken into a small digital camcorder by the mayor of this seemingly forsaken city, and posted on the Internet like a bottle tossed into a digital sea.

In the 11-minute recording, the mayor, Katsunobu Sakurai, described the dire situation facing Minamisoma, whose residents were still reeling from a devastating earthquake and 60-foot tsunami when they were ordered to stay indoors because of radiation leaks from Japan’s crippled nuclear plant, 15 miles away. Those who had not fled now faced starvation, he said, as they were trapped in their homes or refugee shelters by the nuclear alert, which also prevented shipments of food from arriving.

“We are left isolated,” Mr. Sakurai said urgently into the camera, his brow furrowed and his voice strained with exhaustion. “I beg you, as the mayor of Minamisoma city, to help us.”

The video, posted on YouTube a day after it was recorded late on the night of March 24, became an instant sensation, and has since drawn more than 200,000 viewers. Almost two weeks later, the city hall is still getting phone calls, most from non-Japanese calling from abroad with offers to help. The city has also received hundreds of boxes of food and other supplies from individuals, and truckloads of relief goods from nonprofit organizations.
(April 6, 2011)

南相馬市は福島第一原子力発電所半径20・第二半径10キロメートルの避難対象地域と半径20~30キロメートルの屋内待避地域を抱えている。

このビデオが撮られた3月24日、南相馬市では避難した市民がいる一方、屋内待避を余儀なくされた市民も2万人ほどおり、30キロメートル以内への運搬を運送業者が拒否したことで食料に燃料が不足していた。さらには余震で家具などが絶えず揺れ動くし福島原発でまた爆発が起きるのではとの心配は絶えないし、市民は最悪の事態に直面していた。町が日本中から見放されたかのように感じ、市役所の記者クラブに詰めていたレポーター達も全員逃げ出したことで南相馬市がニュースからも消えてしまった。このような時に地域の住民が市役所を訪れ、ボランティアをほとんど見かけないことに不満を漏らして、市長がインターネットを通じて世界に直接に訴えることを持ちかけたのである。YouTubeを使ったことのない市長は最初は懐疑的だったものの、この追い詰められた状況で出来ることは何でもする気になってこのビデオに向かったのである。従来はマスメディアがやって来てビデオを撮るのを待っていたが、その逆で自分たちでビデオを撮りそれを放映することになったと市長は振り返っている。

現在南相馬市は徐々に日常生活を取り戻しつつある。屋内待避勧告は依然として有効であるもののこの地域の住民の多くはそれを無視し、ガソリンスタンドやコンビニは店を開き始めた。しかし主な大通りこそ車も多く見かけるが、脇道や店は不気味なほどガラガラである。そのなかでも放射能の危険があるのでボランティアではなく物資をとの市長の訴えが実を結び、中には運搬を拒む運送業者もいるが、食料や燃料が送り込まれつつあるということである。

国が頼りにならないと見極めた危機的な状況でなされたこの櫻井市長の訴えは、淡々とした言葉のすべてに、市民を護らなければならないとの強い意志のこめられていることに私は深い感動を覚えた。実際に現地に赴くことなく電話取材でこと足れりとするマスメディアへの不信もうかがわれるがさもありなんである。私も外信でこのニュースを知ることになった。


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続・Robert Peter Gale氏インタビュー記事 (nurserygoverness)
2011-04-08 10:26:06
英語では読めない方もいらっしゃるかと思いますので日本語の記事を。放射能(被曝問題に長けた)専門知識を備えている政治家がいないことが大きな問題だとコメントされています。
日本では大震災、放射能の問題、
日本の外ではリビア紛争。
そして、今週末は都知事選が控えています。


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