日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

三島由紀夫の素晴らしい言葉

2010-10-22 21:50:35 | 
昨日の産経新聞がとてもいい記事を載せていた。私はiPhoneでダウンロード可能な無料の紙面で見たのであるが、こういう記事に接すると無料が申し訳ない気になる。

「音楽という世界共通の言語にたずさわりながら、人の心という最も通じにくいものにも精通する、真の達人となる日を、私は祈っている」(三島由紀夫)

 渡欧から2年後の昭和36(1961)年4月、小澤征爾は数々の栄冠を手みやげに凱旋(がいせん)帰国を果たした。翌37年6月、26歳の小澤はNHK交響楽団と契約を結ぶ。すべり出しは上々だったが、5カ月後、楽団員が小澤が指揮する演奏をボイコットするという事件が起きる。(中略)

38年1月、そうそうたる文化人たちが「小澤征爾の音楽をきく会」を開催、小澤は、日本フィルと満員の聴衆を前に、涙と汗のタクトを振った。

 冒頭は、発起人でもあった三島由紀夫が小澤に贈った一文。
(MSN産経ニュース 2010.10.21 03:18 )

成熟したそして深みのあるこの言葉をおくられた小澤は26歳で、おくった三島は38歳。天才は天才を識るとはこういうことかと思う。若い人たちに三島のような心強いメッセージを発することの出来る大人が、今の世に一人でも多からんことを願う。

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