昨25日夜、NHK大阪ホールで開かれたこのコンサートに出かけた。
演奏者はチャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院の教授陣を初めとして、世界の主要コンクールに優勝や入賞歴をもつ超一流のアーティストと紹介された。16歳の神童ヴァイオリニストや、22歳の超美人のピアニストを含む総勢6人。それぞれが広く親しまれている楽しい曲をソロや合奏で披露してくれた。
なにが贅沢かというと、この素晴らしかった演奏会の入場料が無料なのである。主催が国際音楽交流協会となっていたが、一流の企業が多数その会員となっていることから察するに、これらの企業がこの事業資金を支えているのであろう。今回が15周年記念というからこれまでも地道な活動が続いていたことになる。私もたまたま入場券を頂いたからその存在を知ることが出来た。なんとも心温まることでもある。
演奏はクレバノフ親子のバラライカとギターの合奏で始まった。クレバノフ編曲の「イマジネーション」、なんと昔懐かしい「ボルガの舟唄」に始まり「カチューシャ」、「ともしび」、「カリンカ」・・・と続いていく。周りを見渡すと私ぐらいの年配者が結構多い。心憎い演出だとおもった。
アンコールがよかった。
バラライカとギターで沖縄民謡の「花」。チェロによる「みかんの花咲く丘」では思わず口ずさむ始末。その気配を察してくれたのか「故郷」では皆さんどうぞ、とキューを出してくれる。遠慮なく声を出せた。ピアノ、ヴァイオリン、チェロ三重奏の「証城寺の狸囃子」には身体もうきうき、なんとも楽しいフィナーレだった。