メトロポリタン・オペラ(NHK-BShi)の第四夜、「ハムレット」(トマ)は残念ながら私の好みではなかった。シェクスピアの「ハムレット」ではなくてフレンチ・オペラの「ハムレット」だそうであるが、ハムレットが葡萄酒を頭から浴びて鮮血色に染まったり、オフィーリアまでも小刀で手首を傷つけて純白の衣裳を血で染めてしまうのだからもう観ておられない。大団円間近であったと思うがテレビを切った。グロテスクな演出への拒絶反応である。
それにくらべて昨夜の「アルミーダ」(ロッシーニ)は、予備知識なしに見始めたが、最後の最後まで舞台に引きつけられてしまった。とにかく歌が素晴らしい。次に出てくる歌を歌手がどのような技巧で歌うのだろうかとか、緊張が絶えないのである。超絶高音に超絶技巧を休みなく歌手に要求するロッシーニ、その挑戦を真っ向から受け止め果敢に立ち向かっていく歌手たちのバトルが私の心をとらえて放さない。とくに「ダマスカスの王女・魔女」、アルミーダを演じるルネ・フレミングと「アルミーダの恋人だった騎士」、リナルドを演じるローレンス・ブラウンリーの二人が舞台の上にいるともう目が離せない。ソプラノのみならずテナーもコロラトゥーラを実に頻繁に駆使するのである。幕間のインタビューでは、コロラトゥーラというよりはヴァリアンテというのか、歌手が自由に装飾的に歌うことが多いと言っていたように思う。いずれにせよなんとも華麗な歌唱に酔ってしまう。ローレンス・ブラウンリーの名前を新しく覚えてしまった。いわゆるロッシーニ・テナーなんだろうか。
見終わったあとで調べてみると、「The Metropolitan Opera」のホームページにその作品紹介があった。「アルミーダ」の初演は1817年11月にナポリのナポリ、サン・カルロ劇場で行われたとのことであるが、なんとメトロポリタンでは今回が初演なのである。さらにYoutubeを調べてみると、早くもこの公演のいくつかの場面が登録されている。その一つが次の「愛の二重唱」である。もうポーッとするしか仕方が無い。珍しいテナーの三重唱も併せて掲載しておく。これもまた感動的である。
ついでにアマゾンを見ると、この公演のDVDが2月7日に発売されていたのでさっそく注文してしまった。輸入盤でリージョンコードが1。だから手持ちのDVDプレーヤでは再生出来ないかも知れないが、その時はその時である。そのせいであろうか、価格は3490円で嘘みたいに安い。
それにくらべて昨夜の「アルミーダ」(ロッシーニ)は、予備知識なしに見始めたが、最後の最後まで舞台に引きつけられてしまった。とにかく歌が素晴らしい。次に出てくる歌を歌手がどのような技巧で歌うのだろうかとか、緊張が絶えないのである。超絶高音に超絶技巧を休みなく歌手に要求するロッシーニ、その挑戦を真っ向から受け止め果敢に立ち向かっていく歌手たちのバトルが私の心をとらえて放さない。とくに「ダマスカスの王女・魔女」、アルミーダを演じるルネ・フレミングと「アルミーダの恋人だった騎士」、リナルドを演じるローレンス・ブラウンリーの二人が舞台の上にいるともう目が離せない。ソプラノのみならずテナーもコロラトゥーラを実に頻繁に駆使するのである。幕間のインタビューでは、コロラトゥーラというよりはヴァリアンテというのか、歌手が自由に装飾的に歌うことが多いと言っていたように思う。いずれにせよなんとも華麗な歌唱に酔ってしまう。ローレンス・ブラウンリーの名前を新しく覚えてしまった。いわゆるロッシーニ・テナーなんだろうか。
見終わったあとで調べてみると、「The Metropolitan Opera」のホームページにその作品紹介があった。「アルミーダ」の初演は1817年11月にナポリのナポリ、サン・カルロ劇場で行われたとのことであるが、なんとメトロポリタンでは今回が初演なのである。さらにYoutubeを調べてみると、早くもこの公演のいくつかの場面が登録されている。その一つが次の「愛の二重唱」である。もうポーッとするしか仕方が無い。珍しいテナーの三重唱も併せて掲載しておく。これもまた感動的である。
ついでにアマゾンを見ると、この公演のDVDが2月7日に発売されていたのでさっそく注文してしまった。輸入盤でリージョンコードが1。だから手持ちのDVDプレーヤでは再生出来ないかも知れないが、その時はその時である。そのせいであろうか、価格は3490円で嘘みたいに安い。