日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

またもや1000円ドライブで足立美術館、宍道湖へ

2009-04-19 23:35:48 | 旅行・ぶらぶら歩き
1000円ドライブとは、週末にはETC搭載車に限り、高速道路をいくら走っても最大限1000円止まりの制度を利用してのドライブという意味である。どこかにでかければ戻ってこないといけないので、同じコースを往復するとその倍の2000円はかかることになるし、高速道路に入るまで、また出てから有料道路を走るとその料金は当然加算される。

小浜への雨中ドライブの日とはうってかわり昨日は絶好のドライブ日和、島根県安来市にある足立美術館を目指して午前9時前に家を出た。阪神高速七号線から北六甲有料道路、中国自動車道を経て今度は米子自動車道に入り、米子JCT(ジャンクション)で米子バイパスに入った。中国自動車道の神戸三田ICから米子JCTまでの高速料金が1000円で、米子バイパスはしばらく無料区間が続いたが安来の手前で有料になり、安来JCTを出る時に100円がETCにチャージされた。

足立美術館は不動産取引で財をなした足立全康氏の創設によるもので、日本庭園ととくに明治以降の日本画壇の名だたる画家の作品、そして陶芸品が素晴らしい。もう六七年以上も前に一度訪れたことがあるが、よい作品に触れた感動が甦ってきた。しかし今回は少々不愉快なことがあった。

展示室で年配者の話し声が大きいのである。もし二人なら声を潜めて話し合えるだろうが、それが数人のグループになるともうまったく普通の声で、いや、野良仕事で鍛え上げたような底力のある声で喋り合うものだから、まわりはたまったものではない。入館時に手渡されるパンフレットには次のような注意があるが、もちろん目にもしていないだろう。



団体客のようで、声高なのは一組だけではない。入館料は個人大人一人が2200円なのに対して団体客は20名以上だと1800円、100名以上だと1600円と安くなる。一番高い入館料を出している個人客がその団体客に不愉快な思いをさせられるとはこれいかに、である。たまたま巡回に来た館員に一組は注意されていたが、そのほかは野放しである。注意された方はなぜ私たちだけが、と逆に思ったかもしれない。小さな子供を平気で走らせている親に注意もしない。個人客を大事にしない美術館はいずれ見放されるだろう。せめて土日の週末は個人客のみとして、団体客は平日に限るぐらいの配慮があってしかるべきである。

2時間ほどたっぷりと時間を費やしたあと山陰道にもどり、松江市の中心部を通り抜け、431号線にのって宍道湖の内海の周辺を周り、そのまま米子自動車道に入って家に辿り着いたのは9時前であった。12時間かかったことになり、走行距離はほぼ600キロメートルであった。通常だと高速料金が最低でも1万円を超える。いかに高い高速料金であるのかをつくづく実感した。この調子だとまた出かけそうである。アメリカで若い頃ドライブを楽しんだ感覚がよみがえってきたのである。