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日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

何だか変、このニュース、『大本営発表』か

2006-01-06 11:53:27 | 社会・政治
めぐみさん、辛光洙容疑者「拉致したのは自分だ」 (読売新聞) - goo ニュース

上記のようなニュースがテレビ、新聞で報道された。この拉致事件を巡ってのマスメディアの報道にこれまでも私は違和感を抱いたことが多々あったが、また同じようなケースなので少々もの申すことにする。

この記事で私が違和感を抱くのは冒頭のこの部分である。
《1977年に横田めぐみさんが拉致された事件で、原敕晁(ただあき)さんを拉致したとして国際手配されている辛光洙(シン・グァンス)容疑者(76)が、曽我ひとみさん(46)に「拉致したのは自分だ」などと、拉致の実行犯であることを認めていたことが、関係者の話で明らかになった》

《関係者の話》とは誰が何時どのような状況で話したことなのだろう。

まさか曽我ひとみさんが昨日今日誰かに話したことではあるまい。彼女が帰国してからもう十分の年月が経っている。このようなことはとっくの昔に政府機関や関係者に語っていると想像するのが常識的な受け取り方というものだ。

では誰がどのような意図でこの『情報』をこれまで秘匿していたのだろう。この拉致実行犯は既に警察当局によって国際手配されていると云う。当然その犯罪容疑は公ごとになっていることだろうからこの『情報』を秘匿する必然性が理解できない。

私はこの種の『情報』がポロポロとニュースに登場するそのありように胡散臭さを感じる。誰かが何かの意図で人為的に操作しているとしか感じられないからだ。

それにしても情けないNHKに新聞各社だ。私のような疑問をもつ人間はこの世の中に五万といるであろうに、マスメディア関係者は誰一人として応えようとはしない。《関係者の話》としか伝えられないとは戦時中の『大本営発表』のまさに繰り返しではないか。

『情報』を操っているのが誰であれこれは国民を愚弄する行為であり、それをつまびらかに出来ないマスメディア関係者はその共犯者である。