日々是好日

身辺雑記です。今昔あれこれ思い出の記も。ご用とお急ぎでない方はどうぞ・・・。

京都市地下鉄運賃改定と「新明解」さん

2006-01-10 22:32:21 | Weblog

今年初めての京都行きで四条から国際会議場前まで地下鉄に乗った。乗る前に「スルッとKANSAI」の残額を確認すると590円なので、片道260円の往復は出来るなと思っていた。
ところが国際会議場前駅で改札を通り抜けると残額が310円と出た。計算が間違っていると思った瞬間、運賃改定の掲示が目に入った。暮れも押し迫った12月27日にも地下鉄に乗ったがその時に「運賃改定」らしき知らせは気付かなかったので、なんだか唐突に感じた。値上げするからにはそれなりの理由があるのだろうがそれにしてもこの掲示の文言のなんたる素っ気なさ、典型的なお役所言葉である。

これは運賃の改定と言葉で誤魔化すことではない、明らかな値上げで利用者にこれまで以上の負担を強いるものである。「諸般の事情に鑑み運賃値上げのやむなきに至りました。乗客の皆様には負担をおかけいたしますが・・・」と素直に何故書けないのだろう。

せめて言葉の使い方にいちゃもんをつけてやろうかなと思い念のため辞書をひもといた。広辞苑第五版では《【改訂】従来のきまりなどを改め定めること》と味も素っ気もない。ところが私の愛する新明解国語辞典第五版では《【改訂】新たに取り決めること。「料金の―〔=値上げ。値下げを指すことはほとんどない〕》と血の通った説明がちゃんとされているではないか。妙に納得したらいちゃもんつける気が消え失せてしまった。