木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

教育委員との意見交換

2008-02-21 22:02:23 | インポート
 東大阪市の教育委員会、そして教育委員の皆様と懇親
を兼ねて意見交換した。なかなか市議会議員と教育委員
が委員会を離れて自由闊達な意見交換を行う機会は取れ
ないことを思えば、有意義な時間だった。
 
 市の外郭団体の方向性について、或いはスポーツを基
軸にした東大阪市内の公立高校の活性化について、又は
教育環境諸々に至るまで様々な立場から自由に意見交換
ができた。中には疑問を感じられた市議会議員もいたが
、最大公約数としては意見交換の場を持つことは有益に
はなっても有害にはならないと私は感じた。
 教育の分野は外の視点から見て、思っている以上に案
外と狭い世界でもあり、閉塞的でもある場合がある。い
かに意見が意見として衝突しようとも忘れてはなならな
いのは児童、生徒の立場に立った視点である。教育に大
人の世界の利害関係やしがらみをちらつかせてはならな
い。

 学校の先生の教員冥利に尽きる場面として、教え子が
思いもよらない場面や街角で偶然にも現われて「先生、
元気ですか」などと声をかけてくると、それは教員をし
ていて最高の最良の時間ではないかということを申し上
げた。教え子が何十年か経過した頃に忘れた時節にふと
現われて、様々な分野で様々な人生を送っている。それ
を師匠として眺めるという場面はその他の職種ではまず
あり得ない場面である。

 子供の頃においては担任や課外活動の先生の僅かな一
言が潜在的な意欲に火を灯す事例も多く、子供の頃のあ
る学年の段階で出会った先生の影響を受けて、生徒のそ
の後の人生観や活動内容が方向づけられるということも
珍しくはない。いかに子供達にとって、担任或いは課外
活動の先生の存在が大きく教育上において影響するかと
いうことを話したりした。

 提言としては、自治体に教育委員会の存在自体が不要
ではないかという視点もある。確かに教育は政治的な影
響を受けないような配慮がされなければならないが、し
かし方向性を審議し決めるのも議会や政治の使命でもあ
る。余りにも教育の世界だけに任せてしまった結果、教
育の柱を見失い、教育の本質から逸れた技術論や大人の
世界の利害関係が持ち込まれる結果、教育そのものが漂
うような事態が強くなれば、現在の教育委員会という仕
組みそのものが見直されるべきだという提言が生じても
不思議ではない。

コメント
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