ニューヨーク市警は、赤外線を使って路上の人が拳銃を持っているかどうかを確認する装置の開発計画を発表した。「実現すれば、街がより安全になる」とうたうが、「気味が悪い」という声も上がっている。 計画されているのは遠赤外線の一種、テラヘルツ波を使う装置。布などは透過するが、金属によって遮られるため、拳銃を所持しているか分かる。米国防総省と協力して開発中で、現在は3~5メートル離れた距離では有効。市警は、約25メートル離れても使えることを目指し、実用化できればパトカーなどに搭載するという。
@米国空港の全身Ⅹ線透視スキャナーは人体にリスクを及ぼす恐れがあると議論されていますが、これにすればリスクも減るのではないのでしょうか。越後のOMさん、どうでしょう。
参考:テラヘルツ波
周波数1THz(波長300µm)前後の電磁波を指す。範囲についての明確な定義はないが周波数100GHz~10THz(波長30µm~3mm)としたり、ミリメートル波の次に短波長の周波数300GHz〜3THz(波長100µm〜1mm)帯を指したりする。波長 mm以下のサブミリ波をほぼ含み長波長側はミリメートル波、広義のマイクロ波と重なり短波長側は遠赤外線と重なる。光波と電波の中間領域に当たり、光学測定系の構築が可能と言う特長を持つ。また、分子結晶などの固有の振動周波数が存在する。発生と検出が困難であるため、非破壊検査や宇宙観測などでの応用にようやく緒がついたところである。なお、日本の電波法では第2条で300万MHz(=3000GHz=3THz)以下の周波数の電磁波を「電波」と定義している。この電磁波を利用した技術に、テラヘルツ時間領域分光法がある。電磁波の発生と検出には光伝導アンテナや電気光学結晶を用いることにより、電磁波の位相と振幅を検出することが可能である。