HONK de BONK

鳥の“落し物”が直撃しましたが(泣)鳥には寛容な私です。。。

Sir Brad's Choice (ウィギンスの選択)

2013-08-20 19:44:15 | bike
サー・ブラッドリー・ウィギンスについてのこんなニュース。

Telegraph: Sir Bradley Wiggins: I won't win the Tour de France again because Chris Froome is better than me

相当に要約すると、チームスカイには留まるが、クリス・フルームを超えることは出来なさそうなので、ツールは目指さず、リオ五輪のトラックで5個目の金メダルを獲って幕引きにしたい、という感じ。

それを踏まえて、我が家での会話。

「ウィギンスさー、リオ五輪でトラックに戻って来たいんだって」
「無理だろ。大体、何歳になってるんだよ?」
「さぁ。34、5歳?」(←正しくはは2016年に36歳)
「自分がやりたくても、代表に選ばれないかもしれないだろ?」
「でもさー、サーが『やりたい、やりたい』って言い出したら、車連も拒否れないんじゃない? だってサーだもん」
「だよな。サーだもんな」
「そうだよ。サーの言うことは絶対」(←サーに一目置いてんだか、権威に弱いんだか分らない我が家)
「ところでさー、何の種目やるの? オムニアム?」
「団抜きに決まってるでしょ…」

一体、何言い出すんだ、いぬたろう。オムニアムって…。“ウィギンスのオムニアム”がめっちゃ私の妄想のツボに入ってしまった。

ウィギンスの千トラ…(←パーシューターはスタートダッシュがいまいちなだけで、普通に早く走れる人は少なくないが)。
ウィギンスのエリミネーション…(←油断して2人目にアウトとかw)。
ウィギンスのフライングラップ…(←これはどうだろう、どうなんだ!?)。

流石に無謀感は否めない気がしたが、大英帝国の計算し尽くされたトレーニングと頭脳、ウィギンスの目標達成への執念と集中力を以てして、あららーやれないこともないんじゃないかなー、と思わせるところが恐ろしい。エリミネーションの科学的分析とか怖すぎる。

あと、年齢。トラック中長距離は、キャリア序盤の若い選手、20代前半が中心選手。そこへ忽然と現れる36歳。前例があまりないだけに、不利とも言い切れない気がしたりして。金も名誉も既に全て持っているベテランが、国や車連を巻き込んで、総力を結集し、ここだけに臨んできたとしたら…?

面白い。

リオ五輪では、マディソンかポイントレースが返り咲く、なんて噂もある。

私の希望の筋書きは、マディソンが復活し、ウィギンスは団抜きとマディソンに出場するも、団抜きだけ金メダル。カヴと再結成したマディソンは、(また)疲れちゃってメダルを逃す。で、メダル獲得選手は、帰りの飛行機がアップグレードのビジネスクラス。トラックスプリンターに憐れまれたカヴは、メダルを貸してもらって、ビジネスクラスに紛れ込んだはいいが「私の彼は自転車競技ファンなので、あなたがメダルを獲っていないことを聞いています。でも、そこに座っててもいいですよ(薄笑)」と客室乗務員に言い放たれ、6ヶ月間凹む。

これを北京シンドロームと言います(違)。

リオのトラック種目の決定は、今年後半と聞いている。マディソンかポイントレースが復活しても、本当はウィギンスには狙わないでもらいたい。マイヤー兄が心穏やかでなくなるから。


2008トラック世界選(photo: Independentより)