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和太鼓 TAO

 突然チケットを頂いたので、和太鼓の集団、TAOのショウを見に水道橋のJCBホールまで出かけた。

 和太鼓といえば、以前横浜のみなとみらいホールで見たことがあり、あまりの退屈さにほとんど居眠りしていた記憶しかない。あれはきっと体調が悪かったからに違いないと、再検証の意味で今回再挑戦した。

 会場のJCBホールは、外見からは想像できない大きさのホールで、これがいっぱいになっているから人気のあるショウなのだろう。それに外国人の観客が多かったのも今回の公演の特徴だ。

 5時定刻に幕が開き、竹を並べたような打楽器の演奏でショウが始まった。しかし、どう聞いてもスピーカーからの音に聞こえる。打楽器に求めるのは立ち上がりの鋭さ。周波数成分が無限に伸びたインパルスを期待するのだが、フィルターをかけたような音に聞こえてしまう。

 そしてショウは進行していくのだが、音楽よりも演技により重点を置いているようだ。視覚的にもジャパニーズ・カルチャーを表現したいのか、漫画ドラゴンボールを連想させる衣装。

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 横笛もすばらしいテクニックを聞かせてくれるのだが、これもマイクで拾った音がスピーカーから流れてくる。それではリップシンクとでも同じになってしまう。生の音を聞きたかったので非常に残念だが、大きな太鼓とでは音量のバランスが悪いからやむ得ないのかもしれない。

 今回の公演で一番印象に残ったのは、5人が寸劇を演じながら小太鼓で音像を左右に振った時。上のほうまで抜けた音が左右に走る。鳥肌ものであった。

 打楽器だけで45分二幕を持たせるのは大変なのだろう。演技に力を入れるのは必要なのだろうが、それなら舞台装置も演出も、もっと洗練させる必要があると思う。たとえば赤色をバックにシルエットの女性が登場するが、学芸会レベルの動き。見ているほうがもじもじしてしまう。

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 西洋人が東洋に期待しているものを表現しようとしているのなら何も言うことは無い。それでも普遍的な芸術は異国趣味を超えたところにあるはず。海外公演で400万人を動員したことが彼らのマイナスにならなければよいのだが。

 結局、今回の再挑戦では一度も眠気を催すことは無く、とても楽しむことが出来た。それでも苦言を呈するのは、もっともっとすばらしい舞台にできるのではないかと言う期待からである。もっとも最近は、年とともに高音が聞き取りにくくなってきているので、アタックが聞こえないと言うのは彼らのせいではなく、私の問題かもしれないので、話半分に聞いて欲しいのだが、、、、





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