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映画、RED

 Retired Extremely Dangerous 「とても危険なご隠居さん」とでも訳すのだろうか。エクスペンダブルズと同じく、実生活ならもう年金生活に入っているような俳優を集め、観客として年金生活者をターゲットにした映画である。

 最近の映画、登場人物が多いと脳細胞の一時記憶領域にはいらなくなってしまい、誰が誰だか、何がなんだかごちゃごちゃになってしまう。その点この映画ではブルース・ウイルス、ジョン・マルコビッチとモーガン・フリーマンだから問題なく識別できる。ターゲット観客の一人である私の脳細胞にやさしい映画だ。勿論、突然ヘレン・ミレンが出てきてもぜんぜん大丈夫。

 引退して平穏な生活を送っていた元エージェント、モーゼス。唯一の楽しみは年金事務所のケースワーカー、サラとの電話。そんな彼が突然ハイテク部隊の徹底的な攻撃を受ける。

 一体何が起こったのか。自分を守るため、真実を突き止めるため、モーゼスは昔の仲間を集め反撃に移る。

 エクスペンダブルズは殺伐とした場面の連続で、はらはらどきどきを楽しむ映画だったが、同じような設定のこのREDはストーリー、キャスティングがはるかに良くできている。たとえば、モーゼスとの関係を疑われた、平凡な一市民だった年金事務所の職員サラにも危険が迫るという設定がこの映画を楽しいものにしている。

 一体最後どうするんだろうという疑問にもしっかり答えてくれる、安心して楽しめる娯楽映画だ。

リチャード・ドレイファス

 昔の俳優が出てくる映画はストーリーを追うのに集中できるからわかりやすい。そんなことを話しながら映画館を後にした。

 「そういえば、武器商人のあのチビ(原文どおり)、誰だったっけ?」と連れ。

 「えっ、、、」と私。

 「昔、青春映画なんかに出てたチビ(原文どおり)」

 「ドレイファス?」

 「そうそう、リチャード・ドレイファス。年取ったねぇ」

 「、、、、、、、」

 武器商人がドレイファスと認識できなかったので、最後の場面がちゃんと理解できていなかったというなさけない結果に終わったが、十分楽しめた映画だった。

 
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