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デジタルマルチメーター HP E2373Aの修理

 デジタルテスター HP社のE2373Aが壊れた。

 スイッチをひねっても動作音もしないし、液晶表示もしない。なにか根本的な問題がありそうだ。

 標準手順に従い基盤をエタノールで洗浄しても変化なし。電源が入っていないように見えるのでトランジスタQ2周りの電圧を測定したが正常に動いている。

 ならばと電解コンデンサーを全部交換したが変化なし。

 さてどうしたものか。気になっていたのが水晶振動子。



ただこのクリスタル、表示が読めず周波数がわからない。制御しているのがM6306という80pin QFPのIC。インターネットで調べるとこれはOKIで作っていたICでセカンドソースがサムソンのKAD7001だという。



 早速データーシートを印刷し、水晶振動子の周波数が32.768kHzとわかった。この数字、記憶にある。PICで遊んでいた頃秋月電子で買ったやつだ。4個で100円。



 早速交換し、スイッチオン。液晶に表示が現れ,、ピッという動作音とともに正常に動作はじめた。



 これで無事修理完了と、基盤を筐体に組み込み裏蓋をねじでとめていたら、パリッという乾いた音とともに裏蓋が外れた。

 裏蓋を固定するためのスタッドが折れてしまっている。



 メカ部分の修理は一発勝負、やり直しが効かないことが多く、緊張が走る。こんな時に多用するプラリペアを用意し、頼む垂直についてくれと祈りながらリペア液を流し込んだ。



 固化するまで一日放置してから無事裏蓋を取り付けることができた。1個25円の水晶振動子がHP E2373Aを救ったことになる。



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