「ムッター、どうも有難う! ー 今日は何を作ろうか?」

2015年12月03日 | 日本の「食」

ドイツの88歳になる義理の母が、一人暮らしはもうシンドイということで
引っ越して来て、僕達と同居するようになってから、約二週間になります。

ここ数年、家の料理は僕の担当なので、義理の母のご飯も僕が作ることが
多いのですが、いつも「本当に知行のご飯は美味しいね。ほっとするね。」
と言ってよく食べてくれます。



それも、こんな感じで和洋折衷というよりは、かなり日本の昔からの
和食風なのですが、全然違和感がないようです。



手前味噌ですが、うちの料理ではいつも昆布水や出汁だけはきちっと
整えて、醤油や味噌などの基本調味料は、日本の天然の本当に良い
昔からのものを使っています。そうすると、食材自体はドイツにあるもの
で作りますが、和食の本来の優しい旨みや滋味がしっかり備わるのだと
思います。そして、その味わいは万人共通の美味しさにつながるのだと
思います。





上の写真の野菜や雑穀(たかきび)の炒め物や、あるいは豆腐と
根菜(昆布水で下煮したドイツのセロリの株の部分)とほうれん草の
炒め物なども喜んで食べてくれます。



毎日、こんなことが実感できるので、義理の母に「今日は何を作ろうか?」
と、冷蔵庫やテラスから食材を取り出して考えるのは
なかなか楽しく、
嬉しいことです。


「ムッター、どうも有難う!」