「ドイツで作る日本のご飯」(1) - 元旦のこと

2014年01月06日 | 日本の「食」

明けましておめでとうございます。
今年の僕のテーマは「ドイツで作る日本のご飯」というタイトルの小冊子、
初めての「食」の本をドイツ語で書くことです。
まずは家族、3人の子供達の
ために。そして、ドイツの食べることが
好きな人達、毎日の食事や健康を
大切にする人達に
役立つ本になればと思っています。

その準備も兼ねて、今年は、我が家の
「ドイツの和食」を定期的に書き綴ろうと
思います。


健康で良い一年でありますように。グーテン•アペティート!!



お雑煮代わりの年明け蕎麦。

ドイツの大晦日は友達や親戚と集まりワイワイガヤガヤのイベントで、
子供達も外に遊びに行ったりで、年越し蕎麦には気が向かないことから
年明けのお蕎麦になったようです。夜更かしの後の元旦、家族皆で眠気眼で
準備します。




元旦には毎年貴重品のお餅を焼きます。
今年は新しいガスコンロが手に入り、とても旨く焼けたようです。
磯辺だけでなく、きな粉餅も作りました。



 
下の娘は、磯辺巻きよりきな粉の方がお気に入り。
「何から出来てるの?」の質問に「煎った大豆からだよ。」と
答えると、「日本の食事には本当に大豆の役割が大きいね」と
なかなか見事な返事が返ってきました。



焼き餅、きな粉餅の箸休めに、年末から浸けてあった白菜漬けを
切りました。
今年はクリスマスも暖かく、拍子抜けでしたがようやく少し寒く
なってきました。ドイツでも最近は白菜が当り前にあります。元々、
寒冷な土地なので干物や漬物作りには本来適した土地柄なのではと
思っています。実際にサーモンやカレイの干物は市内のアパート
住まいの頃からよくベランダで作っていました。
 


ちらし寿司
。お煮しめやおせち料理を作るのには、
なかなか手が届き
ませんが、お正月には手作りの御馳走をという
気持ちは変わりません

マグロの漬け、サーモンの酢締め、ニシンの塩漬けの酢洗い等、ドイツで
いつも手に入る魚を中心に、ショウガ、紫蘇、海苔、胡麻などを散らした
てこね寿司のようなちらし寿司です。



アンポ柿のデザート。

干し柿を見ると40年以上前、子供の頃の冬のおやつや木登りして
渋柿をかじったことなどを思い出します。日本から持ち帰った
アンポ柿は貴重品。器に盛り付けて皆で分け合いました。



年末から食卓の上に置いてある花瓶 - 門松代わり
?! 

河和田塗りの漆盆の上に日本から持ち帰った柚子の実、稲穂、
クリスマスのもみの木の緑など。知らない内に門松代わりの
風景を見立てていたようです。
 
今年の仕事を進める時にも「食は家庭にあり。」をいつも大切に
したいと思います。
今年も健やかで良い一年になりますように。