今日は妻の手料理

2010年06月10日 | ドイツ・ヨーロッパの「食」
今日は妻の手料理。ここのところ忙しかったので、皆喜ぶ。
ポレー葱とポテトのグラタン風オーブン料理。ヨーロッパの家庭料理
にはオーブンを使うものが沢山あるように思う。ドイツもその例外で
はない。そのせいか、子供達も本格的な料理はしなくても、ケーキや
お菓子を作ることは自然に覚えるように思う。
飲み物は、最近、友人のオーガニックショップで見つけたシャンペンの
ようなアップルジュース。変に甘くなく、すっきり爽やか。
酒呑みの僕も思わずウンと言う。
デザートには息子が彼女と初めて作った焼きケーキ。





ドイツでオーガニックが生活の中に入り始めてから約30年。
本当に美味しくなったと思う。



ベルギーの天然砥石採掘場

2010年06月10日 | 仕事
今日はベルギーに一日出張。
ヨーロッパでは数少ない天然砥石の採掘場を訪ねる。
緑豊かな丘陵地帯に6月の若葉が光る。
昔からの石造りの家と草を喰む牛の群れ。

のどかな風景だが、失業率が高く、構造不況の問題を抱えているらしい。
あちこちに売り家の看板が目立ち、明るさの中に物悲しさが潜んでいる。






 ベルギー産の天然砥石は「ベルギッシェ・ブロッケン」
(Belgische Brocken)と呼ばれ、ヨーロッパの刃物好きな
人や、カスタムナイフの愛好者に今も重宝されている。
日本の天然砥石よりもだいぶ硬めだが、番手が上がると
なかなか肌理の細かいものもあり、仕上げ砥石として十分に
使える。日本と変わらないのは、資源の枯渇と後継者難。





日本では、京都の嵐山から愛宕山の一帯で刀剣の仕上げ磨ぎにも
使われる最高級の天然砥石「合わせ砥」が、戦後まで採掘、成形
されていたが、今は殆ど途絶えてしまっている。