トウモロコシが受粉したのを確認したところで、小動物による食害を防ぐための対策を講じた。対策というと大げさに聞こえるが、たんに防虫ネットを張り巡らして侵入できないようにしただけである。
トウモロコシは、これから実が熟してくると、カラス、ハクビシン、タヌキなどが現れてて食い荒らす。侵入できないように対策は講じているものの、わずかな隙間を見つけて侵入してくる。対策を講じたといっても被害がでるのだから、要は対策が甘いのである。確かに手を抜いているところがある。これくらいやれば大丈夫だろうと。ところが小動物はこの油断を見逃さない。わずかな隙間を夜間に見つけては侵入してくる。
この被害が少なくない。さあ食べごろだとトウモロコシ畑を行くと、小動物に食いちぎられたのが散乱している。こんな光景が毎年つづくのだから、自分が間抜けに見える。自分ばかりではない。周辺の菜園だってそうだ。
今年は本気モードになって取り組んだ。とにかくアリ一匹入る隙間をなくすことだ。上からも下からも侵入できないようにした。まさに密室である。ここに侵入して食い散らすことがあるのなら、“密室殺人”になる。
作業を終えて点検する。抜かりはないか。下がこれでは心配だ。もぐりこまれる可能性がある。補強しよう。それでも不安がぬぐえない。また己の間抜けを見せつけられるのかと。