家を一軒建てたような気分になるものだ。たとえそれが粗末な雨除けのトマトハウスであろうとも。
4月30日にトマトハウスを建てた。毎年のことだがどう見てもみすぼらしい。いまにも倒れそうである。ここに大玉トマト8株とミニ4株を植えつけた。
雨さえ除ければ大玉トマトはだれでも、まちがいなくだれにでもそれなりに立派にできる。ミニは雨除けがなくでもよいのだがついでに中に入れている。
トマトはいちばん値段が安い4連結のセルトレイの苗を買ってきて、ポリポットに植え替えて自宅で育ててきた。一番花が咲いてきた。植えつけ時期である。それではやるかと、トマトハウスを建てた。
雨さえ除けられればいい。かなり手を抜いている。肝心なことは強風で倒壊しないこと。それだけの強度は必要だ。あとは適当でいい。こんなトマトハウスでも周辺の菜園のなかでは一番上等なトマトができていると自負している。粗末でもあとは腕しだいである、なんて30年以上もやっているといつのまにかこんなセリフが吐けるようになっていた。