いまの下仁田ネギの姿は寒さで葉が枯れて、あの立派な姿からは想像できないくらいみすぼらしい姿になっている。1月初めの下仁田ネギの姿と見比べると一目瞭然だ。しかしボロをまとっていても、中身はこの時期が絶品の味となっている。
寒さで枯れた葉を丁寧に取り除くと、身丈は小さくなる。12月のころの半分にも満たないくらいの大きさだ。それがトップの写真である。きれいに身繕いをしてやると少しは見た目が良くなる。この寒空にこの青々しさ。
さて、この極上の下仁田ネギ。どう料理しようかと考えるのだが、情けないことにその調理のすべを私に知らない。仕方ない。考えられるのは湯豆腐ぐらいか。小鍋の湯豆腐では、せっかく用意したネギは少ししか入らない。豆腐を食べ終わったあとにネギだけ食べる羽目になった。「この極上の逸品を湯豆腐だけで食べるのはもったいないのだが…」と思ったところでどうしようもない。今後の課題は下仁田ネギを使った惣菜探しとなる。