K.テツのひとりごと

行動記録、趣味の話などを書いてゆきます

1月度 平家物語を読む会

2020年01月24日 | 講座・会合

1月18日(土)、尼崎中央図書館で1月度 平家物語を読む会がありました。10,11,12月の読む会は別の用事と重なってしまい出席出来ませんでしたので4ヵ月ぶりの出席でした。参加者は少なく、12名でした。

テキストは 灌頂巻 大原御幸 の途中(最後から2つめの段落)からです。9月例会で大原御幸に入りましたが、欠席した3回の例会で進んだのは5ページほどでした。

「尼となった建礼門院が住む大原寂光院を後白河法皇が訪ねると、建礼門院は花摘みに行って留守、女院の粗末な御寝所をご覧になっていると出家したばかりの2人の尼が上の山から険しい道を難渋しながら下りてくる・・・・」という部分からこの章のさいごまで。砂川先生は女院の現在の境遇をあらわす「竹竿、麻の御衣、紙の御衾、こき墨染の衣、花摘み」などのことばや、女院の「現在の有様を恥ずかしく思い消え入りたい」という言葉などはまさに平家物語のなかで仕組まれた人間像を見事にあらわしており平家の「一語入魂」だと仰る。

続いて 六道之沙汰 に入るが本文に入る前に砂川先生は、11月および本日配布された資料(西方極楽浄土図、迷界<欲界【六道】、色界、無色界>)から浄土教の世界を時間をかけて説明される。また先生は、同じ平家物語でも延慶本の章段名は ~の事 、覚一本では象徴するような章段名になっているし、この「六道之沙汰」は女院の所謂懺"悔がたり”で女院は生きながらに六道輪廻を経験した事を語っているのだと仰る。さらに先生は後白河院はなぜ大原行幸をしたのか、この執心はは何か、たんに息子の嫁だからなのか、それとも9月例会で話したことがあるからなのか、治承3年のクーデターの事柄からなのか・・・、謎をかけられる。先生の話は宮本常一著の「忘れられた日本人」、土佐源氏、幸若舞、景清、芸能と宗教、祭と宗教、男尊女卑、善光寺・・・、限りなく広がり一時間にもおよんだ。このような話がとても面白いのだ。

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