今日の一言(5月22日)です。 山下景子著 美人の日本語(幻冬舎)より
満天星(どうだんつつじ)
夜空いっぱいの星を満天の星といいますが、植物の満天星というと、つつじの一種のことです。
なぜ「どうだん」と呼ばれるのかというと、枝ぶりが、昔、家庭で使っていた「灯台」と呼ばれる灯明台に似ているところから、「とうだい」→「どうだん」に変化したということです。
また中国語でつつじをさす Du juan の音が「ドウダン」に似ているからという説もあります。
中国の太上老君(老子)が誤って天から霊水をこぼし、この木にかかって、壺状に固まり、満天の星のように輝いたという伝説の木です。
鈴蘭のような白い花がいっぱい咲いて、まさに空から降ってきた小さな星。太陽の光にさえ、きらきら輝いて、本当に天からの贈り物のようです。