5月12日(水)、神戸市立博物館で再開された”東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画展”を観に行きました。
4月に京都国立博物館で観た"【特別展】「鑑真和尚と戒律のあゆみ」”と合わせ観たかった展覧会です。4月24日から展示が始まったのですが、4月25日の緊急事態宣言発令により、4月25日(日曜)から5月11日(火曜)まで臨時休館となりました。5月12日からの緊急事態宣言期間の延長にあわせ、「施設の使用制限の緩和」により5月12日から再開館となったため早速観に行くことにしたのです。
もともと、2017年4月から5年間の予定で始まった唐招提寺 御影堂の平成の大修理事業のため、御影堂の中に安置されている国宝「鑑真和尚坐像」と収められている東山魁夷画伯が描かれた鑑真和上坐像厨子扉絵、ふすま絵、障壁画などが日本各地の博物館等で展示されているのです。同時期に観ることが出来たのは「ラッキー!」というほかありませんね。入場券とパンフレット表紙です。《揚州薫風》と《山雲》の部分です。
そして博物館に入ると入り口にある看板。《山雲》の部分です。
今回 展示されているのは御影堂内の襖絵です。日本を代表する画家、東山魁夷画伯が、10年を超える歳月をかけ、鑑真和上に捧げた大作。日本の風土をテーマとして、色鮮やかに描かれた「山雲(さんうん)」「濤声(とうせい)」と、墨一色で描かれた和上の故郷中国の壮大な風景「揚州薫風(ようしゅうくんぷう)」「黄山暁雲(こうざんぎょううん)」「桂林月宵(けいりんげっしょう)」全68面です。
唐招提寺御影堂の障壁画は、鑑真和上の命日にちなんで行われる開山忌舎利会の数日間しか公開されることがありませんが、今回は制作過程を示すスケッチや下図とあわせて展示されています。美しくまた壮大な襖絵を観ると、東山画伯の鑑真和尚に対する気持ちがひしひしと伝わってきました。
なお、会期中に予定されていた講演会、イブニング・レクチュアなどのイベントは中止となっています。