末期高齢者になってしまった老人の日記

我が家の花の写真を中心に、日々の暮らしの中で起きたこと等を書かせていただきます。

トレド大聖堂 その2 ステンドグラスと大礼拝堂

2011-12-28 21:46:32 | 海外旅行

大聖堂内部

今日から大聖堂の内部の様子をご紹介する事にします。

身廊の状況(高い柱やステンドグラ)

先にこの大聖堂は5身廊とも言われていると書いたように
各廊では、大きなアーチ状の柱、高い天井、
それに美しい沢山のステンドグラスが見られます。


大きな柱と天井とステンドグラス

ステンドグラスの数は750を越えており
14世紀から17世紀に亘って作られました。
然し特にスペイン内戦中に、ステンドグラスは多くの損傷を受け
20世紀に大規模の修復が行なわれ、その輝きを取り戻しています。


ステンドグラスの一例

高さがよく分かる柱とステンドグラスの列


中央礼拝堂

大聖堂には、中央礼拝堂をぐるりと囲むように
22の礼拝堂がそれぞれ美しさを競うように並んでいます。

中央礼拝堂外観

中央礼拝堂外観

礼拝堂の外側には素晴1らしい鉄格子が見られます。
この鉄格子は工芸家が10年の歳月を費やして制作したものです。


鉄格子とステンドグラス

正面から見た鉄格子と奥に祭壇屏

中央にある皇帝カルロス5世の紋章である双頭の鷲が際立っています。
鉄格子中央双頭の鷲

祭壇屏

礼拝堂の中には15世紀から16世紀かけて27人の工芸家が協力して
制作した彫像や金銀線加工などが施された彩色の祭壇屏があります。


祭壇屏

祭壇屏は5仕切りになっており、中央の仕切りはやや大きく
そこにはキリストを抱くマリアの坐像、聖体顕示台等が
そして最上部には、キリストのはりつけの像があります。

その他の仕切りには、キリストの生涯の重要な20場面が精巧に描かれており
ヨーロッパで最も美しいものです。

なお左右には皇帝や枢機卿の墓があります。


祭壇屏細部