末期高齢者になってしまった老人の日記

我が家の花の写真を中心に、日々の暮らしの中で起きたこと等を書かせていただきます。

くさい話 (少しばかり科学的な)

2011-11-30 09:56:40 | 面白い話
我が家の赤の山茶花が咲きだしました

本の整理の一環として
雑誌「日経サイエンス」の今年分を捨てたのですが
特に面白そうな記事は、雑誌から取り出しています。

そんな作業をしている時に
1月号に、Scientific Americanの記者が書かれた
「宇宙屁行」(NASAと宇宙飛行士が直面する無重力状態の汚れた現実)
という一頁の記事が載っていました。

小生興味があると色々調べたくなる性癖があり
今回「おなら」と、その宇宙船での問題を調べてみました。

くさい話がおいやの方は、先をご覧にならないように。


「おなら」について

「おなら」の正式名は「屁」です。
「おなら」は「お鳴らし」が略されてできた女房言葉で
「屁」よりも上品な言い方であるとされているようですから
以下「おなら」を使います

おなら」の量と出るわけ

平均的には、大人は普通一日に合計0.5~1.5リットルの量のおならを
5回から20回に渡って放出するそうです。

腸上部で消化吸収されなかった食物の残渣は、
小腸の下部や大腸で腸内細菌の作用によって分解されるときにガスを発生し
このガスの殆どは腸管から吸収されますが
吸収しきれないものが肛門から排出されるわけです。

いも類や豆類を多く取ると2~10倍に増えることも
実験で確かめられています。

いも類や豆類を食べて出るおならの音は大きいのですがそれほど臭くはなく
それにくらべて、肉類を多く食べる人のおならは
臭いのが普通のようです。


「おなら」の成分

NASAではおならの研究をしており
おならには400種類以上の成分が有ることがわかりました。

一般的におならのガスの成分は
窒素が一番多くて23~80%(空気中の組成も窒素は79%)
続いて、水素、炭酸ガス、メタン、酸素等です。これらは無臭ですが
微量(1%以下)のアンモニア、硫化水素、インドール、スカトール、
アミン、揮発性脂肪酸等の悪臭のあるガスが含まれています。
これらの臭いガスは、たんばく質を分解して発生したガスの成分のため
肉類を食べる人のガスが臭いわけです。


地球上での「おなら」

地球上は重力がありますから
暖かい空気は軽いために上昇し、冷たい空気は重いために下降するという
空気の重さの温度により違いによって対流が起きています。

そこで重力のある所でおならをすると、対流でおならは拡散していきます。


宇宙船での「おなら」はどうなるか?

一方宇宙船の中では、空気にも重さはないため対流は起きません。
したがって、何もしなければ空気は全く動きません。

そこで宇宙船の中では、おならはそのまま塊として船内を漂うことになります。
そのかたまりに顔など突っ込んでしまったら
大変な思いをすることは間違いありません。

風呂でおならをすれば、泡になって固まって浮き上がってきますが
そこに顔を出したようなものです。

そのため、宇宙船内ではたえず扇風機をかけたり
空気清浄用のフィルターが装備されているほか

宇宙に持って行く物体は、そこから危険なガスが放出されないかどうかを
厳密にチェックされているとの事です。


最後に高齢者と「おなら」

老人になると腸の消化力が衰えて腸内ガスが発生しやすくなったり
お尻の締まりがなくなることでおならが出やすくなるようです。
また老人の腸内には若い人に比べ善玉菌が少なくなり
おならを作る悪玉菌が増加するのためにくさくなるようです。

幸い齢をとってくると、若い人とくらべて
いも類や豆類などの日本の伝統型食事が好まれるようになるため
おならは多くなり、音も大きくなるかもしれませんが
余り臭くはないはずです。

ただ年をとると世の中に遠慮しなくなり
つい勢いよくおならを出してしまうことがあるかもしれませんから要注意ですね。

なおマラウイ共和国では、「公序良俗を遵守する」という目的で
2011年2月、公共の場所での放屁を禁止する法案が提出されたとか。


くさい話にお付き合い頂き有難うございます。
この花を見てくさいイメージを消して下さい

竜神峡

2011-11-28 13:15:51 | 紅葉
竜神ダム

袋田の滝を見物した後、そこから余り遠くない
竜神峡の竜神大橋、龍神ダムを訪れました。

竜神峡

茨城県常陸太田市、久慈郡大子町、常陸大宮市にまたがる
竜神川の浸食によって形成されたV字形の美しい峡谷です。

太田市内には竜神川をせき止めて作られた竜神ダムがあり
そこは竜神峡の入口ともいえる水の門になっています。

竜神ダム、水門と紅葉


岩壁の色とりどりの紅葉


水門と竜神ダム


水門


紅葉の竜神ダム

ダム周囲の景色

ダム湖の上には歩行者専用の吊り橋である竜神大吊橋が架けられています。

ダム湖上流の渓谷には、無数の瀬や淵があり
流域には竜が棲んでいたという伝説などが伝わっています。


竜神大吊橋


入り口側から見た竜神大吊橋

竜神峡に架かる観光用の歩行者専用有料橋で1994年に完成したものです。

橋を渡る人々。正面奥がカリヨン

375米の長さの竜神大吊橋は、歩行者専用の吊り橋としては
2006年に大分県の九重"夢"大吊橋(長さ390米)が完成するまでは
日本一の長さを誇っていました。

橋を支えるロープを吊る主塔は、竜神峡にちなんで「竜」をかたちどっており
この橋を美しい印象的なものにしています。

ダム湖の湖面からの高さは約100mあります。


主塔

吊橋の生命といえるケーブルは
直径5ミリメートル、1本の張力が約3トンのピアノ線を1,159本束ねた
直径約19センチメートルのケーブルを2本使用しています。
ケーブル1本が、約1,000トンもの重さに耐えているとの事です。

橋を渡った対岸には「木精(もり)の鐘」というカリヨン施設が設けられています。
カリヨンは、愛・希望・幸福の3種類の澄んだ音色が竜神峡にこだまするとか。


橋の到着点のカリオンと竜の絵

愛の鐘は2人でボタンを押さないと鳴らないため、カップルに人気があり
愛の鐘を鳴らすと幸福になるとか。

さてktemple夫婦はどうしたでしょうか?

この大吊橋には交通用の通路としての機能がなく
橋を渡った先にダム湖の湖面に下りるための階段が設けられているだけです。


橋の入り口側を見た景色


橋付近のおかしなもの

橋の入り口付近に、おかしな石と彫像がありました


若ガエル石。ktemple多分一生懸命なでたと思いますが効果は?
お賽銭入れなかったのかな?


これは狐?何でここに




秋の袋田の滝

2011-11-27 09:12:36 | 紅葉
袋田の滝

日本三名瀑のひとつに数えられる「袋田の滝」は
茨城県久慈郡大子町袋田にあります。

高さ120m・幅73mの大きさを誇り、大岸壁を四段に流れることから
別名「四度の滝」とも呼ばれています。

華厳滝、那智滝とともに日本三名瀑のひとつに挙げられ
日本の滝百選にも選定されています。

その昔、西行法師が訪れた際
「四季に一度ずつ来てみなければ本当の良さはわからない」と絶賛したとか。

袋田の滝、冬は「氷瀑」と呼ばれる滝が凍結する現象が発生します。
2006年に冬の滝を見ていますので
2008年11月に今度は紅葉の滝を見に訪れました

袋田の駅

袋田駅からはバスで20分程でいけます。

滝に関係ありませんが、珍しい古道具屋さん




周囲の山は紅葉していました


この観瀑トンネルを通って滝の側にいきます

正面から滝の全景を観賞するためには
観瀑トンネル(長さ276m、高さ3m、巾員4m)を通って
第1または第2観瀑台へ行く必要があります。

冬に行った時は未だ第2観瀑台はなく
滝の全景を観賞するには第2観瀑台が適当な場所ということでしたが
トンネルの中には、第2観瀑台に登る人の長い列があるのを見て諦め
第1観瀑台からみるだけになり少し残念でした。

第1観瀑台から左上に見えるのが第2観瀑台


滝の上部。第1観瀑台からは最上段の滝が見えません


横から見た滝

滝の上に真っ赤に紅葉した枝でもあればと期待していましたが
残念ながらありませんでした。

寒くなったら氷の袋田の滝を掲載します。

黒部の紅葉

2011-11-25 22:24:13 | 紅葉
立山連峰

この頃TVで黒部渓谷を放映していたので、
2008年10月に立山黒部アルペンルートを旅した時に撮った写真を調べると
紅葉の写真がありましたので掲載することにします

立山黒部アルペンルート路線図。見難くてすみません。

立山黒部アルペンルートは
富山県の立山駅と、長野県大町市の扇沢駅とを結ぶ交通路であり
1971年に開通した大規模な山岳観光ルートです。

その時はルートに沿って富山側宇奈月から入り
黒部峡谷のトロッコ電車を楽しんだ後立山国際ホテルに宿泊。
翌日は美女平、室堂、大観峰、立山ロープウエイ、黒部平、黒部湖を
楽しんで長野県側に下りました。

実は学生時代の1953年に2人の友人と一緒に
未だ黒部湖の工事も始まっていない大変山深い場所をテントを背負って

大町から針の木峠、五色ケ原、立山、剣岳を経て富山へと
6泊7日をかけて殆ど人にも会わずに縦走したという
思い出深い場所でもあります。
紅葉が綺麗だったのはロープウエイ以降でしたので、そこの写真を掲載します。


途中に支柱のない大変長いロープウエイです


すれ違ったゴンドラ

ゴンドラから見た紅葉


ゴンドラから見た紅葉


ロープウエイから降りた黒部平から出発点(中央の四角が見える場所)を望む


黒部平から見た黒部湖方向


黒部平からみた黒部湖突堤方向


黒部湖


黒部湖


突 堤


突 堤


ダムからの流出口






ベルギーの古城の思い出

2011-11-24 14:20:38 | 海外旅行

アンヌボア城の「The Big Bouillon」(借物写真)

ベルギー南部のアルデンヌ地方は
フランス、ドイツ、ルクセンブルグと国境で接しており

古代から交通・戦略上の要衝にあり、中世から18世紀にかけて
数多くの城や要塞が建てられました。

豊かな清流と森が織りなす自然の美しさでも知られ
古城が点在する鬱葱とした緑の丘陵地帯は
詩人や画家たちに愛されてきた珠玉の場所です。

この時の旅では、アンヌボア城とベーブ城を見たり
アルデンヌの山地を流れるミューズ川でのクルーズを
したりの一日を過ごしました。

クルーズはビデオだけ撮っていたのか、写真がみつかりませんでした。


アンヌボア城 Chateau d'Annevoie


アンヌボア城 この建物は1627年より順次建て増しされたもの。中には入りませんでした。

1758年、シャルル・アレクシ・ド・モンペリエが城主となり
城館や庭園を設計しました。

広大な庭園には、イタリア、フランス、イギリス式に造営されており
機械やポンプを一切使用しない噴水や池、水路などを
緻密な計算の上に巧みに配した600坪の美しい庭園です。

この城の英文ホームペジを見ると各場所に名前がついていますが
ベルギー語からの英訳が悪いのか、理解しにくいものもあります。
またそこには素敵な写真がありましたので、利用しました。

The Big Bouillon

The Big Bouillonを背景に

この噴水は、その扇状の形のために「ネプチューンのカフス」とも呼ばれます。
ところでbouillonはフランス語でスープ。これはどういう名付け?

The Big Spitter

The Big Spitter(借物写真)

高さ7メーター以上の噴水ですが
ここより高い所にある後出の大きな運河によって水が供給されるため
ポンプが不要なのです。

これ別の噴水?

The French Cascade

The French Cascadeフランス式の小さな滝(借物写真)

この滝は庭園でも最も古いものの一つで
厳密なシンメトリックで直線的な形状は
フランス古典主義を示しています。

The Water Steps

The Water Steps(借物写真)

The Water Stepsは、ベルギーでただ一つある水の階段で
機械を必要としないために、1760頃構築されて以来
正常運転を続けているとのことです

The Water Stepsを背景に

The Stretches of water

The Stretches of water(借物写真)

この魅力あるな小さな滝の列のせせらぎの音は
庭のこの付近の静寂な雰囲気に調和しています

The French Drive


The French Drive(借物写真)

The French Drive(フランス通り)は
シンメトリー、遠近法、高低二つの箱型の木に囲まれた花壇等
フランススタイルの特徴を持ったものです。

Neptune’s Cave

Neptune’s Cave(借物写真)

Neptune’s Caveは、ローマの海の神ネプチューンの彫像がある人工洞窟です

The Grand Canal

The Grand Canalを背景に

この大運河は、単に連通管によって
庭の各所の泉、滝、噴水に必要な圧力を供給するための
主な貯水池になっています。

大運河はRouillon谷の斜面の1つのに位置し
大運河に水を供給する泉は、この谷の反対の斜面にあります。
中世にこのような設備を作った事に感心させられます。


ベーブ城Chateau de Veves


ベーブ城

次に訪れた小高い丘の上に建つベーブ城です。
城に向かう道の両側には森があり、静かな雰囲気が漂っていました。

上から見ると星型に見える5つの尖塔が特徴的な
15世紀の要塞建築を代表する建築物のひとつです。

ベーブ城を背景に。お粗末様です。

創建は8世紀といわれるており、13世紀には破壊と再建、
15世紀に火事になり再建され、五つの円塔が特徴的な現在の姿になりました。

17世紀から18世紀にかけては内部が改造され
城内には18世紀の生活ぶりを偲ばせる家具や装飾で装飾されましたが
内部の写真は残念ながらありません。

ベーブ城(借物写真)